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公開番号2024090619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206615
出願日2022-12-23
発明の名称組成物、粘着剤組成物、粘着剤、及び粘着シート
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20240627BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】紫外線低照射量条件であっても架橋効率が高く、粘着力を維持したまま、高温下で保持力が高い組成物、粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シートを提供する。
【解決手段】励起によって活性種を生成し架橋構造を形成する単量体Mに由来する構成単位と、炭素数が9から30の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位と、を有する、(メタ)アクリル系グラフト共重合体を含む、組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
励起によって活性種を生成し架橋構造を形成する単量体Mに由来する構成単位と、炭素数が9から30の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位と、を有する、(メタ)アクリル系グラフト共重合体を含む、組成物。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記活性種が、ラジカルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記単量体Mが、ベンゾフェノン骨格、チオキサントン骨格、及びアントラキノン骨格からなる群より選ばれる少なくとも1つの構造を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記単量体Mが、下記式(1)で表される単量体である、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2024090619000006.tif
36
170
(式中、R

及びR

はそれぞれ独立にアルキル基、アルコキシ基、水酸基、カルボキシ基、又はハロゲン原子を示し、nは0~5の整数を示し、mは0~4の整数を示し、Xは、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリロイルオキシアルキレンオキシ基、又は(メタ)アクリロイルオキシアルキレンオキシカルボニルオキシ基を示す。)
【請求項5】
前記単量体Mに由来する構成単位の含有量が、前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体の合計質量100質量%に対して、0.01質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体のガラス転移温度が0℃以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記分岐アルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が、前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体の合計質量100質量%に対して、1質量%以上95質量%以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体が、カルボキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記カルボキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が、前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体の合計質量100質量%に対して、0.1質量%以上20質量%以下である、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体が、マクロモノマーに由来する構成単位を含む、請求項1に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、粘着剤組成物、粘着剤、及び粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
基材上に塗工可能であり、紫外線の照射により硬化する粘着剤組成物として、炭素数1~4のアルキル基を有するアルキルアクリレートと、アクリル酸等の不飽和カルボン酸と、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するベンゾフェノン誘導体とを重合した共重合体を含む組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-299017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の組成物は、溶融粘度が高いために塗工時に高温とする必要がある上、高温高湿度条件下では充分な保持力が得られにくい。また、粘着力と保持力を両立しつつ、再剥離した際の糊残りの生じにくさ(耐基材汚染性)を確保することも難しい。
【0005】
本発明は、紫外線低照射量条件であっても架橋効率が高く、粘着力を維持したまま、高温下で保持力が高い組成物、粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は以下の通りである。
[1]励起によって活性種を生成し架橋構造を形成する単量体Mに由来する構成単位と、炭素数が9から30の分岐アルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位と、を有する、(メタ)アクリル系グラフト共重合体を含む、組成物。
[2]前記活性種が、ラジカルである、[1]に記載の組成物。
[3]前記単量体Mが、ベンゾフェノン骨格、チオキサントン骨格、及びアントラキノン骨格からなる群より選ばれる少なくとも1つの構造を有する、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]前記単量体Mが、下記式(1)で表される単量体である、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
【0007】
TIFF
2024090619000001.tif
36
170
(式中、R

及びR

はそれぞれ独立にアルキル基、アルコキシ基、水酸基、カルボキシ基、又はハロゲン原子を示し、nは0~5の整数を示し、mは0~4の整数を示し、Xは、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリロイルオキシアルキレンオキシ基、又は(メタ)アクリロイルオキシアルキレンオキシカルボニルオキシ基を示す。)
【0008】
[5]前記単量体Mに由来する構成単位の含有量が、前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体の合計質量100質量%に対して、0.01質量%以上50質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体のガラス転移温度が0℃以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]前記分岐アルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が、前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体の合計質量100質量%に対して、1質量%以上95質量%以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体が、カルボキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9]前記カルボキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が、前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体の合計質量100質量%に対して、0.1質量%以上20質量%以下である、[8]に記載の組成物。
[10]前記(メタ)アクリル系グラフト共重合体が、マクロモノマーに由来する構成単位を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[11][1]~[10]に記載の組成物を含む、粘着剤組成物。
[12][11]に記載の粘着剤組成物を含む、粘着剤。
[13][11]に記載の粘着剤組成物に紫外線を照射してなる、粘着剤。
[14][12]又は[13]に記載の粘着剤を含む、粘着シート。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、紫外線低照射量条件であっても架橋効率が高く、粘着力を維持したまま、高温下で保持力が高い組成物、粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シートを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の用語の定義は、本明細書及び請求の範囲にわたって適用される。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの総称である。
「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及びメタクリル酸の総称である。
「(メタ)アクリル系共重合体」は、構成単位の少なくとも一部が(メタ)アクリル系単量体由来の構成単位である共重合体を意味する。(メタ)アクリル系共重合体は、(メタ)アクリル系単量体以外の単量体(例えば、スチレン等)由来の構成単位をさらに含んでいてもよい。
「(メタ)アクリル系単量体」は、(メタ)アクリロイル基を有する単量体を意味する。
「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイル及びメタクリロイルの総称である。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
(メタ)アクリル系共重合体の数平均分子量及び重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン基準の分子量である。
(【0011】以降は省略されています)

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