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公開番号2024089490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204890
出願日2022-12-21
発明の名称地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を処置する方法
出願人アップコン株式会社
代理人個人
主分類E01C 23/10 20060101AFI20240626BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 膨張性樹脂を用いて地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を効果的に処置する方法を提供すること。
【解決手段】 管に破損や亀裂が生じたり、管と管の接合部分に隙間が生じたりしたことにより、そこから周りの土砂が管路内に入り込んでしまった結果、損傷部の上方に空洞が発生したことで道路が陥没した際、管路の損傷部の周辺に、管路の損傷部から管路内に入り込んでしまわない大きさの砕石を敷設してから、空洞に膨張性樹脂を充填して膨張させ、膨張した樹脂で空洞を埋めることによる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を処置する方法であって、管に破損や亀裂が生じたり、管と管の接合部分に隙間が生じたりしたことにより、そこから周りの土砂が管路内に入り込んでしまった結果、損傷部の上方に空洞が発生したことで道路が陥没した際、管路の損傷部の周辺に、管路の損傷部から管路内に入り込んでしまわない大きさの砕石を敷設してから、空洞に膨張性樹脂を充填して膨張させ、膨張した樹脂で空洞を埋めることによる方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を処置する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没が多発している。その態様は様々であるが、代表的な態様として、管路の老朽化により、管に破損や亀裂が生じたり、管と管の接合部分に隙間が生じたりしたことにより、そこから周りの土砂が管路内に入り込んでしまった結果、損傷部の上方に空洞が発生したことで道路が陥没する態様がある。陥没した道路をそのままにしておくと、交通インフラに影響や支障をきたすことになる。従って、適切な処置が必要となるが、こうした処置を行う方法の1つとして、発生した空洞に発泡ウレタンなどの膨張性樹脂を充填して膨張させ、膨張した樹脂で空洞を埋める方法が知られている(特許文献1)。この方法は、例えば、下方に空洞が存在するアスファルトをドリルを用いて削孔することで設けた孔から膨張性樹脂を空洞に注入するだけでよいので、交通量が多いことから日数を要する大がかりな工事を行うことが困難な主要道路においても採用しやすい方法として評価されている。しかしながら、この方法によって地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を処置する場合、管路に損傷部が存在することを念頭に置いた上で、膨張性樹脂を用いて空洞を埋めることをしなければ、効果的な処置を行うことはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-144269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、膨張性樹脂を用いて地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を効果的に処置する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の点に鑑みてなされた本発明は、請求項1記載の通り、地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を処置する方法であって、管に破損や亀裂が生じたり、管と管の接合部分に隙間が生じたりしたことにより、そこから周りの土砂が管路内に入り込んでしまった結果、損傷部の上方に空洞が発生したことで道路が陥没した際、管路の損傷部の周辺に、管路の損傷部から管路内に入り込んでしまわない大きさの砕石を敷設してから、空洞に膨張性樹脂を充填して膨張させ、膨張した樹脂で空洞を埋めることによる方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、膨張性樹脂を用いて地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を効果的に処置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の方法によって処置することができる、地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没の一例を示す模式図である。
本発明の方法において、管路の損傷部の周辺に、管路の損傷部から管路内に入り込んでしまわない大きさの砕石を敷設した状態の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の地中の下水道管路の損傷を原因とする道路の陥没を処置する方法は、管に破損や亀裂が生じたり、管と管の接合部分に隙間が生じたりしたことにより、そこから周りの土砂が管路内に入り込んでしまった結果、損傷部の上方に空洞が発生したことで道路が陥没した際、管路の損傷部の周辺に、管路の損傷部から管路内に入り込んでしまわない大きさの砕石を敷設してから、空洞に膨張性樹脂を充填して膨張させ、膨張した樹脂で空洞を埋めることによる方法である。以下、本発明の方法を図面に基づいて説明するが、本発明の方法は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
【0009】
図1は、下水道管の上部に破損が生じたことにより、そこから周りの土砂が管路内に入り込んでしまった結果、破損部の上方に空洞が発生したことで道路が陥没した場所(破損部は上方の土砂が失われて露出している)を示す模式図である。
【0010】
本発明の方法において、発生した空洞への対処は、空洞に膨張性樹脂を充填して膨張させ、膨張した樹脂で空洞を埋めることにより行うが、空洞に膨張性樹脂を充填する前に、管の破損部の周辺に、管の破損部から管内に入り込んでしまわない大きさの砕石を敷設することを行うことが、本発明の方法における重要な工程である。その主たる理由として、下記の2つの利点が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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