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公開番号2024087952
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202872
出願日2022-12-20
発明の名称橋梁およびその施工方法
出願人株式会社オーイケ
代理人個人
主分類E01D 19/04 20060101AFI20240625BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】効率的に施工できる構造の橋梁を提供する。
【解決手段】床板30と、床板の両側がそれぞれ搭載される支承面15aを備えた一対の橋台100とを有する橋梁1であって、一対の橋台の一方の橋台の支承面に埋設されたアンカーバー80が、床板の一方の側に設けられた貫通孔33に、アンカーバー80の周囲にアンカーバー80が移動可能な空間89が設けられた状態で挿入されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
床板と、
前記床板の両側がそれぞれ搭載される支承面を備えた一対の橋台とを有する橋梁であって、
前記一対の橋台の一方の橋台の前記支承面に埋設された第1のアンカーバーが、前記床板の一方の側に設けられた第1の貫通孔に、前記第1のアンカーバーの周囲に前記第1のアンカーバーが移動可能な空間が設けられた状態で挿入されている、橋梁。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記一対の橋台の他方の橋台の前記支承面に埋設された第2のアンカーバーが、前記床板の他方の側に設けられた第2の貫通孔に硬質の充填材により取り付けられている、橋梁。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記一対の橋台のそれぞれの支承面に、前記第1のアンカーバーをねじ込むことができるインサートが埋設されている、橋梁。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記第1の貫通孔は、上部開口付近に、上方の径に対して下方の径が狭く、その下に前記空間が設けられた封止部を備えており、前記封止部が硬質の充填材により充填されている、橋梁。
【請求項5】
請求項4において、
前記第2の貫通孔は、上部開口付近に、上方の径に対して下方の径が狭い封止部を備えており、前記封止部が硬質の充填材により充填されている、橋梁。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記第1の貫通孔の前記空間に柔軟性の部材が充填されている、橋梁。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかにおいて、
前記第1のアンカーバーは、上部に弾性体を含む弾性カバーを含み、前記弾性カバーが前記空間に挿入されている、橋梁。
【請求項8】
橋梁の床板を乗せるための支承面を備えた橋台用ブロックであって、
前記支承面に、前記床板を取り付けるためのアンカーバーをねじ込み可能なインサートが埋設されている、橋台用ブロック。
【請求項9】
請求項8において、
前記支承面の後方から立ち上がったパラペット部を含む上部と、前記上部を支持する竪壁部と、前記竪壁部を支持するフーチング部とが一体でプレキャストされた逆T字型を含む、橋台ブロック。
【請求項10】
橋台の支承面に端部が搭載されることにより橋梁を構築する床板であって、
長手方向の両端に前記支承面に埋設されたアンカーバーが挿入される貫通孔を有する、床板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁およびその施工方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、既設鋼桁橋において、安全でかつ短時間に施工できる落橋防止構造を提供するために左右各橋台にそれぞれ形成された橋台パラペットの外壁面側にそれぞれ橋台パラペット補強部材を取り付けることにより定着部を形成し、この両定着部の間の橋桁を通過して配置したことを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-226815
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
橋梁のような両端を支持された梁構造は単純梁と称され、梁の両端は固定ではなく、乗せただけの状態で支持される。単純梁の支持条件は、一端が「ピン支点」、他端が「ローラー支点」となっていることである。一方、橋梁においては、橋体を構成する床板が乗せただけの状態で落下しないようにすることも要求される。さらに、そのような構造を、短期間で、低コストで実現することが要望されており、特に、10m前後、またはそれ未満の橋梁に適した構造が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、床板と、床板の両側がそれぞれ搭載される支承面を備えた一対の橋台とを有する橋梁である。この橋梁は、一対の橋台の一方の橋台の支承面に埋設された第1のアンカーバー(アンカーピン)が、床板の一方の側に設けられた第1の貫通孔に、第1のアンカーバーの周囲に第1のアンカーバーが移動可能な空間が設けられた状態で挿入されている。この橋梁は、両側の橋台の支承面に床板(床版)が乗せられた状態で支持される。さらに、アンカーバーの周りに移動可能な空間が設けられた状態でアンカーバーが貫通孔に挿入されることにより、床板の落下も防止できる。したがって、簡易な構成で、単純梁と、落下防止とを兼ねた構造を実現できる。
【0006】
この橋梁の一対の橋台の他方の橋台の支承面に埋設された第2のアンカーバーは、床板の他方の側に設けられた第2の貫通孔に硬質の充填材、例えば、コンクリートあるいはモルタルにより取り付けられていてもよい。この床板の一方の側がローラー支点となり、他方の側がピン支点として機能する。
【0007】
一対の橋台のそれぞれの支承面に、第1のアンカーバーまたは第2のアンカーバーをねじ込むことができるインサート(埋設金物)が埋設されていてもよい。橋台の施工の際に所定の位置にあらかじめアンカーバーの鉄筋部を埋め込んでもよく、橋台が完成した後に橋台の支承部を削孔してアンカーバーを取り付けて、その後、アンカーバー周辺の孔をコンクリートで埋めてもよい。しかしながら、アンカーバーの姿勢や位置の精度の確保が難しく、フレームなどの治具を用いると工事の規模が大きくなり、精度が低くても対応できるようにすると床板の孔を拡大することになり床板の強度が低下する。さらに、アンカーバーを埋め込んだ支承部の強度も低下しやすい。これに対し、所定の位置にインサートを埋設しておくことにより、簡単に、精度よくアンカーバーを設定できる。
【0008】
さらに、第1の貫通孔は、上部開口付近に、上方の径に対して下方の径が狭く、その下に空間が設けられた封止部を備えていてもよい。この封止部をコンクリートなどの硬質の充填材により充填することにより、床板を車両が通過しても、振動などにより径の小さな下方に充填材が沈みにくく、アンカーバーが動く空間を確保できるとともに、床板の表面に凹みが表れるような事態も防止できる。第2の貫通孔についても同様である。第1の貫通孔の空間は柔軟性の部材が充填されて、アンカーバーが移動できる空間が確保されていてもよい。第1のアンカーバーは、上部に弾性体を含む弾性カバーを含み、弾性カバーが空間に挿入されることによりアンカーバーが移動できる空間が確保されてもよい。
【0009】
本発明には、上記の橋梁に適した、橋台用ブロック、床板、アンカーバーも含まれる。橋台は、複数の工場プレハブ(プレキャスト)された橋台用ブロックにより施工されてもよい。橋台用ブロックは、橋梁の床板を乗せる(搭載する)ための支承面を有し、その支承面に、床板を取り付けるためのアンカーバーをねじ込み可能なインサートが埋設されている。橋台用ブロックの一例は、支承面の後方から立ち上がったパラペット部を含む上部と、上部を支持する竪壁部と、竪壁部を支持するフーチング部とが一体でプレキャストされた逆T字型を含むものであってもよい。
【0010】
橋台の支承面に端部が搭載されることにより橋梁を構築する床板は、長手方向の両端に支承面に埋設されたアンカーバーが挿入される貫通孔を有するものである。貫通孔の上部開口付近に、上方の径に対して下方の径が狭い封止部を含んでもよい。床板は、長手方向に沿った一方の端に一体で成型された地覆部を含んでもよく、地覆部の内側の長さは、当該床板の長さより短くてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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