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公開番号2024088491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203697
出願日2022-12-20
発明の名称電動パワーステアリング装置
出願人日本精工株式会社
代理人
主分類B62D 3/12 20060101AFI20240625BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】より小型化された、電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置は、アシストピニオン軸と、ウォームホイールと、ウォームシャフトと、アシストピニオン軸を収容するアシストピニオン軸収容部を含む第1ハウジングと、ウォームホイールを収容するウォームホイール収容部とウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部とを含む第2ハウジングと、を備える。第1ハウジングと第2ハウジングを接続するフランジ面が、アシストピニオン軸に対して、斜めに形成されるとともに、フランジ面にインローが形成されており、インロー側面に防水シールが設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に延び、かつ、第1方向の一方側の外周にラック軸のラック歯と噛み合うピニオン歯が設けられるアシストピニオン軸と、
前記アシストピニオン軸における第1方向の他方側に取り付けられ、かつ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、
前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、前記ウォームホイールに対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置され、かつ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、
前記アシストピニオン軸を収容するアシストピニオン軸収容部と、前記アシストピニオン軸に対し斜めに向かうように伸びる第1フランジ部と、を含む第1ハウジングと、
前記ウォームホイールを収容するウォームホイール収容部と、当該ウォームホイール収容部に対して第2方向の一方側に隣接して配置され前記ウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部と、前記第1フランジ部と当接する第2フランジ部と、を含み、かつ、前記第1ハウジングの第1方向の他方側に配置される第2ハウジングと、
を備え、
前記ウォームホイール収容部と前記ウォームシャフト収容部との間には、第1方向に延びかつ貫通孔を有する壁部が配置され、当該貫通孔において前記ホイール歯部と前記シャフト歯部とが噛み合っており、
前記第1ハウジングにおける第1方向の他方側には、前記アシストピニオン軸の中心軸の外周側に環状に配置されかつ第1方向の他方側に向けて突出する環状凸部が設けられ、
前記第2ハウジングにおける第1方向の一方側には、前記壁部を部分的に含み、かつ、前記環状凸部の外周面の外周側に嵌合する側面部が設けられ、
前記環状凸部と前記側面部との間にシール部材が設けられ、
前記第1フランジ部および前記第2フランジ部同士が当接する面が、第1方向および第2方向に交差する第3方向から見て、第2方向の他方側に行くに従って第1方向の他方側に向かうように斜めに延びる、
電動パワーステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動パワーステアリング装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の電動パワーステアリング装置は、ピニオン軸と、ウォームホイールと、ウォームシャフトと、ハウジングと、を備える。具体的には、ピニオンシャフトの軸方向の端部にウォームホイールが取り付けられ、ウォームホイールはウォームシャフトに噛み合う。ハウジングは、ウォームホイールを収容するウォームホイール収容部と、ウォームホイール収容部と一体に設けられ、かつ、ウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部とを備える。ウォームホイール収容部とウォームシャフト収容部との間には壁部が配置され、当該壁部の下端部には、ウォームシャフトとの干渉を避けるための切欠きが設けられる。すなわち、当該切欠きは、上側に向けて凹んでおり、ウォームシャフトの上側に切欠きが近接して配置される。これにより、ハウジングの上下高さをより低く抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-271913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、水などがハウジング内部に浸入することを抑制するために、ハウジングにシール機構を設ける必要がある。特許文献1では、壁部の下端部に切欠きがあるため、例えば、壁部の外側に、当該壁部とは別の環状のシール壁を設け、当該シール壁のシール面を利用してハウジング全体を封止する必要があり、電動パワーステアリング装置が大型化する可能性がある。
【0005】
本開示は、前述の課題に鑑みてなされたものであって、より小型化された、電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するため、一態様に係る電動パワーステアリング装置は、第1方向に延び、かつ、第1方向の一方側の外周にラック軸のラック歯と噛み合うピニオン歯が設けられるアシストピニオン軸と、前記アシストピニオン軸における第1方向の他方側に取り付けられ、かつ、外周にホイール歯部が設けられるウォームホイールと、前記ホイール歯部と噛み合うシャフト歯部を有し、前記ウォームホイールに対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置され、かつ、モータの駆動力によって回転するウォームシャフトと、 前記アシストピニオン軸を収容するアシストピニオン軸収容部と、前記アシストピニオン軸に対し斜めに向かうように伸びる第1フランジ部と、を含む第1ハウジングと、前記ウォームホイールを収容するウォームホイール収容部と、当該ウォームホイール収容部に対して第2方向の一方側に隣接して配置され前記ウォームシャフトを収容するウォームシャフト収容部と、前記第1フランジ部と当接する第2フランジ部と、を含み、かつ、前記第1ハウジングの第1方向の他方側に配置される第2ハウジングと、を備え、前記ウォームホイール収容部と前記ウォームシャフト収容部との間には、第1方向に延びかつ貫通孔を有する壁部が配置され、当該貫通孔において前記ホイール歯部と前記シャフト歯部とが噛み合っており、前記第1ハウジングにおける第1方向の他方側には、前記アシストピニオン軸の中心軸の外周側に環状に配置されかつ第1方向の他方側に向けて突出する環状凸部が設けられ、前記第2ハウジングにおける第1方向の一方側には、前記壁部を部分的に含み、かつ、前記環状凸部の外周面の外周側に嵌合する側面部が設けられ、前記環状凸部と前記側面部との間にシール部材が設けられ、第1フランジ部および第2フランジ部同士が当接する面が、第1方向および第2方向に交差する第3方向から見て、第2方向の他方側に行くに従って第1方向の他方側に向かうように斜めに延びる。
【0007】
前述したように、水などがハウジング内部に浸入することを抑制するために、ハウジングにシール機構を設ける必要がある。特許文献1では、壁部の下端部に切欠きがあるため、例えば、壁部の外側に環状のシール面を設けてハウジング全体を封止する必要があり、電動パワーステアリング装置が大型化する可能性がある。
【0008】
これに対して、本開示では、第1ハウジングに環状凸部を設け、第2ハウジングに側面部を設け、側面部を環状凸部の外周側に嵌合する。すなわち、壁部を含む側面部と環状凸部との、いわゆるインロー結合によって、第1ハウジングと第2ハウジングとの位置決めを行うとともに、インロー側面に防水シールを設けているため、壁部の外側にシール面を設ける必要がなくなり、小型な電動パワーステアリング装置を実現することができる。
【0009】
さらに、X方向から見て、第1ハウジングと第2ハウジングとを接続するフランジが、ピニオン軸に対して斜めに延びているため、第2ハウジングに設けられるウォームシャフトを収容する孔の位置を、ピニオン軸のピニオンギア方向に近づけることができる。すなわち、ウォームシャフトの位置を、ピニオンギア方向と反対方向に突出させずにすむため、第2ハウジングの高さをより低くして、ハウジング300および電動パワーステアリング装置100をより小型化することができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、より小型化された、電動パワーステアリング装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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