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公開番号2024103201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007404
出願日2023-01-20
発明の名称スプライン付きボールねじ
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16H 25/22 20060101AFI20240725BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】小型化を促進できるスプライン付きボールねじを提供する。
【解決手段】ボールねじは、外周面に螺旋状に形成された内ボールねじ溝、並びに外周面に軸線方向に形成された内ボールスプライン溝1b及び内ボールスプライン戻し溝1bを備えたボールねじ軸1と、ボールねじ軸1の外周面と対向する内周面に、内ボールねじ溝に対向して、外ボールねじ溝を備えたボールねじナットと、ボールねじ軸の外周面と対向する内周面に、内ボールスプライン溝1b及び内ボールスプライン戻し溝1cに対向して、外ボールスプライン溝3b及び外ボールスプライン戻し溝3cを備えたボールスプラインナット3と、転動路7Aに沿って転動する複数のボールねじ用ボールと、スプライン用転動路及びスプライン用戻し路に沿って転動する複数のボールスプライン用ボールと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外周面に螺旋状に形成された内ボールねじ溝、並びに前記外周面に軸線方向に形成された内ボールスプライン溝及び内ボールスプライン戻し溝を備えたボールねじ軸と、
前記ボールねじ軸の外周面と対向する内周面に、前記内ボールねじ溝に対向して、外ボールねじ溝を備えたボールねじナットと、
前記ボールねじ軸の外周面と対向する内周面に、前記内ボールスプライン溝及び前記内ボールスプライン戻し溝に対向して、外ボールスプライン溝及び外ボールスプライン戻し溝を備えたボールスプラインナットと、
前記内ボールねじ溝と前記外ボールねじ溝とにより形成される転動路に沿って転動する複数のボールねじ用ボールと、
前記内ボールスプライン溝と前記外ボールスプライン溝とにより形成されるスプライン用転動路、及び前記内ボールスプライン戻し溝と前記外ボールスプライン戻し溝とにより形成されるスプライン用戻し路に沿って転動する複数のボールスプライン用ボールと、を有する、
ことを特徴とするスプライン付きボールねじ。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記内ボールスプライン溝の溝底から前記ボールねじ軸の中心までの距離と、前記内ボールスプライン戻し溝の溝底から前記ボールねじ軸の中心までの距離が等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載のスプライン付きボールねじ。
【請求項3】
前記内ボールスプライン溝と、前記内ボールスプライン戻し溝とが、前記ボールねじ軸の軸中心を中心とする円弧に沿った共通の溝底で接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスプライン付きボールねじ。
【請求項4】
前記内ボールねじ溝の溝底から、前記ボールねじ軸の軸中心までの距離は、前記内ボールスプライン溝及び前記内ボールスプライン戻し溝の溝底から、前記ボールねじ軸の軸中心までの距離に等しい、
ことを特徴とする請求項2に記載のスプライン付きボールねじ。
【請求項5】
前記ボールねじ軸に、4つの前記内ボールスプライン溝と4つの前記内ボールスプライン戻し溝とが、前記2つの内ボールスプライン溝同士が周方向に隣接するようにして形成され、
前記ボールスプラインナットに、前記4つの内ボールスプライン溝に対向する4つの前記外ボールスプライン溝と、前記4つの内ボールスプライン戻し溝に対向する4つの前記外ボールスプライン戻し溝とが形成され、
周方向に隣接する2つの前記スプライン用転動路間には、オフセット予圧がそれぞれ付与されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスプライン付きボールねじ。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のスプライン付きボールねじを、軸受一体型としたことを特徴とするスプライン付きボールねじ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スプライン付きボールねじに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
スカラー型ロボットのZ-θ軸アクチュエータを構成する主要構成部品として、たとえば、スプライン付きボールねじが知られている。この種のボールねじにおいては、ボールねじ軸の外周面に形成されたボールねじ溝とボールねじナットの内周面に形成されたボールねじ溝との間に多数のボール(以下「ボールねじ用ボール」とも称す)を配設するとともに、ボールねじ軸の外周面に形成されたボールスプライン溝とボールスプラインナットの内周面に形成されたボールスプライン溝との間に多数のボール(以下「ボールスプライン用ボール」とも称す)を配設している。
【0003】
また、スプライン付きボールねじの一タイプとして、軸受一体型スプライン付きボールねじが知られている(例えば、特許文献1参照)。軸受一体型スプライン付きボールねじを、図6を参照して簡単に説明する。軸受一体型スプライン付きボールねじ10は、ボールねじ軸1と、ボールねじナット2と、ボールスプラインナット3と、玉軸受4、5と、を備える。
【0004】
ボールねじ軸1の外面には、所定のリードを持つ螺旋状のボールねじ溝1aと、軸方向に延びる直線状のボールスプライン溝1bとが形成されている。
【0005】
ボールねじナット2は、玉軸受4により回転自在に支持されている。玉軸受4の外輪4aは略円筒状であり、その軸方向の一端部にはフランジ4bを有する。外輪4aの内面には外輪溝4cが2列形成されている。一方、玉軸受4の内輪を兼ねるボールねじナット2の外面には、外輪溝4cに対向して内輪溝2aが形成されている。外輪溝4cと内輪溝2aとの間には、玉4dが転動自在に配設されている。
【0006】
ボールねじナット2の内周には、ボールねじ溝1aに対向して螺旋状にボールねじ溝2bが形成されており、ボールねじ溝1aとボールねじ溝2bとで、転動路6Aを形成する。ボールねじナット2の内部には、軸方向に貫通する戻し路6Bが形成され、戻し路6Bの両端にはエンドキャップ6C,6Dが接続されている。ボールねじナット2とボールねじ軸1とが相対回動すると、転動路6Aに沿って一端まで転動したボールねじ用ボール3Aが、エンドキャップ6C,6Dの一方に掬い上げられ、戻し路6Bを通過し、エンドキャップ6C,6Dの他方を介して転動路6Aの他端に戻されるようになっている。
【0007】
ボールスプラインナット3は、玉軸受5により回転自在に支持されている。玉軸受5の外輪5aは略円筒状であり、その軸方向の一端部には、例えばZ-θ軸アクチュエータのハウジングに取り付けられるフランジ5bを有する。外輪5aの内面には外輪溝5cが2列形成されている。一方、玉軸受5の内輪を兼ねるボールスプラインナット3の外面には、外輪溝5cに対向して内輪溝3aが形成されている。外輪溝5cと内輪溝3aとの間には、玉5dが転動自在に配設されている。
【0008】
ボールスプラインナット3の内周には、ボールスプライン溝1bに対向して軸方向にボールスプライン溝3b(図7参照)が形成されており、ボールスプライン溝1bと、ボールスプラインナット3のボールスプライン溝3bとで、転動路7Aを形成する。ボールスプラインナット3の両端部には、エンドキャップ8A,8Bが取り付けられる。転動路7Aの両端は、エンドキャップ8A,8Bに形成された方向転換路7C,7Dを介して、ボールスプラインナット3の内部に形成された戻し路7Bの両端に接続されている。ボールスプラインナット3とボールねじ軸1とが軸線方向に相対移動すると、転動路7Aに沿って一端まで転動したボールスプライン用ボール3Bが、エンドキャップ8A,8Bの一方を介して戻し路7Bに進入し、戻し路7Bを通過した後、エンドキャップ8A,8Bの他方を介して転動路7Aの他端に戻されるようになっている。
なお、図6では、転動路7A、戻し路7B、方向転換路7C,7Dは、それぞれの通路内を移動するボールスプライン用ボール3Bによって示されている。
【0009】
このようなスプライン付きボールねじ10によれば、例えば所定位置にあるボールねじナット2がボールねじ軸1に対して相対回転すると、ボールねじ軸1が軸線方向に移動するが、ボールスプラインナット3は、ボールねじ軸1の軸線方向相対移動を許容する。一方、ボールスプラインナット3が回転すると、それに連れてボールねじ軸1が同方向に回転する。このため、スプライン付きボールねじ10は、スカラー型ロボットのZ-θ軸アクチュエータとして好適に用いられる。
【0010】
さらに、特許文献2には、スプラインナットが、ナット本体と、前記ナット本体に装着される共にボールの無限循環路となる複数の循環溝が外周面に設けられた保持器と、を備え、前記循環溝は、前記ボールが荷重を負荷しながら転動する負荷通路と、前記負荷通路と保持壁を隔てて平行に設けられた戻し通路と、これら負荷通路と戻し通路の両端を接続する一対の方向転換路とを備え、前記負荷通路の底部には当該負荷通路を転動するボールが前記スプライン軸の転走溝に接触する負荷開口部が設けられる一方、前記戻し通路の底部には前記保持壁の弾性変形を可能とするスリット状開口が設けられたスプライン付きボールねじが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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