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公開番号2024102289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2024076757,2023537292
出願日2024-05-09,2022-12-22
発明の名称逆入力遮断クラッチ
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16D 43/02 20060101AFI20240723BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】同軸度を向上し、性能を安定させることができる逆入力遮断クラッチの提供。
【解決手段】逆入力遮断クラッチは、ハウジング4と、入力軸2と、出力軸3と、一対の係合子5と、入力軸とハウジングとの間に設けられる第一ベアリング機構63と、出力軸とハウジングとの間に設けられる第二ベアリング機構83と、を備える。ハウジングは、入力軸とハウジングとの間の第一ベアリング機構及び出力軸とハウジングとの間の第二ベアリング機構の少なくとも一方の転動体に接する外輪軌道面を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被押圧面を有するハウジングと、
前記被押圧面よりも径方向内方に設けられる入力軸と、
前記被押圧面よりも前記径方向内方に設けられる出力軸と、
前記径方向において相対的に移動可能な一対の係合子であり、前記入力軸に面する第一係合部、前記出力軸に面する第二係合部、及び前記被押圧面に面する摺接部を各々が有する、前記一対の係合子と、
を備え、
前記入力軸に回転力が入力されると、前記一対の係合子は、前記入力軸と前記第一係合部との係合に基づいて、前記径方向内方に向かって互いに近づくように移動し、かつ前記第二係合部と前記出力軸との係合に基づいて、前記回転力を前記出力軸に伝達し、
前記出力軸に回転力が逆入力されると、前記一対の係合子は、前記出力軸と前記第二係合部との係合に基づいて、前記径方向外方に向かって互いに離間するように移動し、前記被押圧面と前記摺接部とが摩擦係合し、
前記ハウジングには、前記入力軸と前記ハウジングとの間の第一ベアリング機構及び前記出力軸と前記ハウジングとの間の第二ベアリング機構の少なくとも一方の転動体に接する外輪軌道面が形成されている、
逆入力遮断クラッチ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、
前記出力軸と前記ハウジングとの間に設けられる前記転動体に接する前記外輪軌道面と、
前記被押圧面と、
を単一の部品の内周面にそれぞれ有する、
請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項3】
前記ハウジングは、
前記入力軸と前記ハウジングとの間に設けられる前記転動体に接する前記外輪軌道面と、
前記被押圧面と、
を単一の部品の内周面にそれぞれ有する、
請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項4】
前記入力軸及び前記出力軸の少なくとも一方には、前記転動体に接する内輪軌道面が一体形成されている、
請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項5】
前記入力軸及び前記出力軸の少なくとも一方と、前記第一ベアリング機構及び前記第二ベアリング機構において前記入力軸及び前記出力軸の前記少なくとも一方と対応して設けられた前記転動体に接する内輪軌道面と、は別体で設けられている、
請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項6】
前記ハウジングは、
前記入力軸を回転可能に支持する第一ハウジングと、
前記出力軸を回転可能に支持する第二ハウジングと、
を有し、
前記第二ハウジングは、前記外輪軌道面及び前記被押圧面を有し、
前記第一ハウジングの内周面と前記第二ハウジングの外周面とがインロー接合される、
請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項7】
前記ハウジングは、
前記入力軸を回転可能に支持する第一ハウジングと、
前記出力軸を回転可能に支持する第二ハウジングと、
を有し、
前記第一ハウジングは、前記外輪軌道面及び前記被押圧面を有し、
前記第一ハウジングの外周面と前記第二ハウジングの内周面とがインロー接合される、
請求項3に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項8】
前記第一ベアリング機構及び前記第二ベアリング機構の少なくとも一方は玉軸受である、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項9】
前記第一ベアリング機構及び前記第二ベアリング機構の少なくとも一方は円錐ころ軸受である、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項10】
前記第一ベアリング機構と前記第二ベアリング機構とは、軸受の大きさ及び種類の少なくとも一方が互いに異なる、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の逆入力遮断クラッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆入力遮断クラッチに関する。
本願は、2022年4月4日に出願された日本国特願2022-62585号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、駆動源などの入力機構に接続される入力軸と、減速機などの出力機構に接続される出力軸と、を備え、入力軸から出力軸への回転力の伝達を許可するとともに出力軸から入力軸への回転力の伝達を遮断する逆入力遮断クラッチの構成が知られている。これらの逆入力遮断クラッチでは、逆入力遮断クラッチの性能を向上するための技術が種々提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、出力軸の回転を防止することで出力軸からの逆入力を遮断するロック式の逆入力遮断クラッチの構成が開示されている。逆入力遮断クラッチは、互いに同軸に設けられた入力軸及び出力軸と、被押圧面を有する被押圧部材と、径方向に移動可能な一対の係合子と、を有する。特許文献1に記載の技術によれば、出力軸に回転力が逆入力されると、係合子と出力軸との係合に基づき係合子が被押圧面に近づく方向に移動して被押圧面と摩擦係合することにより、出力軸に逆入力された回転力を遮断できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
日本国特許第6658965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述の従来技術にあっては、例えば入力軸と出力軸と被押圧部材とのそれぞれの同軸度が悪い場合、入力軸と係合子との間、或いは係合子と被押圧面との間の隙間が異なり、片当たりの発生等により性能が低下するおそれがある。
【0006】
例えば入力軸と被押圧部材との同軸度が悪い場合、それぞれの係合子と入力軸との間の隙間の大きさが異なる。このため、入力軸に回転力が入力された際、一方の係合子のみが先に入力軸と接触し、他方の係合子が入力軸と接触するまで一方の係合子にトルクが集中する。その結果、摩耗及び振動の発生や異物混入等により性能が低下するおそれがある。
また例えば出力軸と被押圧部材との同軸度が悪い場合、それぞれの係合子と被押圧部材との間の隙間の大きさが異なる。このため、出力軸に回転力が逆入力された際、一方の係合子のみが先に被押圧部材と接触し、他方の係合子が出力軸と接触するまでは押圧力が弱くなるためにロック機能が十分に作用しなくなる。その結果、ロックされるまでのタイムロスが生じるおそれがある。さらに、一方の係合子のみが出力軸に接触し、出力軸に曲げが発生することにより性能が低下するおそれがある。
【0007】
したがって、特許文献1に記載の従来技術にあっては、逆入力遮断クラッチの性能を向上する点において改善の余地があった。
【0008】
そこで、本発明は、同軸度を向上し、性能を安定させることができる逆入力遮断クラッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係る逆入力遮断クラッチは、被押圧面を有するハウジングと、前記被押圧面よりも径方向内方に設けられる入力軸と、前記被押圧面よりも前記径方向内方に設けられる出力軸と、前記径方向において相対的に移動可能な一対の係合子であり、前記入力軸に面する第一係合部、前記出力軸に面する第二係合部、及び前記被押圧面に面する摺接部を各々が有する、前記一対の係合子と、を備え、前記入力軸に回転力が入力されると、前記一対の係合子は、前記入力軸と前記第一係合部との係合に基づいて、前記径方向内方に向かって互いに近づくように移動し、かつ前記第二係合部と前記出力軸との係合に基づいて、前記回転力を前記出力軸に伝達し、前記出力軸に回転力が逆入力されると、前記一対の係合子は、前記出力軸と前記第二係合部との係合に基づいて、前記径方向外方に向かって互いに離間するように移動し、前記被押圧面と前記摺接部とが摩擦係合し、前記ハウジングには、前記入力軸と前記ハウジングとの間の第一ベアリング機構及び前記出力軸と前記ハウジングとの間の第二ベアリング機構の少なくとも一方の転動体に接する外輪軌道面が形成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の逆入力遮断クラッチによれば、同軸度を向上し、性能を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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