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公開番号2024086400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201508
出願日2022-12-16
発明の名称カーペット漂白洗浄剤組成物およびそれを用いたカーペットの漂白洗浄方法
出願人シーバイエス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C11D 3/395 20060101AFI20240620BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】優れた漂白洗浄力を有し、しかも煩雑なシミ取り作業が不要で、簡便な日常メンテナンスでカーペットの美観を維持できるカーペット漂白洗浄剤組成物およびそれを用いたカーペットの漂白洗浄方法を提供する。
【解決手段】下記の(A)~(C)成分を含有し、前記(A)および(B)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有し、JIS Z-8802:1984「pH測定方法」におけるpHが4~8であるカーペット漂白洗浄剤組成物。
(A)過酸化水素:0.1~6質量%
(B)平均分子量2000~30000でガラス転移点が50~150℃であるアルカリ可溶性樹脂:0.05~4質量%
(C)水
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の(A)~(C)成分を含有するカーペット漂白洗浄剤組成物であって、前記(A)および(B)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有し、JIS Z-8802:1984「pH測定方法」におけるpHが4~8であることを特徴とするカーペット漂白洗浄剤組成物。
(A)過酸化水素:0.1~6質量%
(B)平均分子量2000~30000でガラス転移点が50~150℃であるアルカリ可溶性樹脂:0.05~4質量%
(C)水
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
さらに、(D)成分を含有し、前記(D)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有する請求項1記載のカーペット漂白洗浄剤組成物。
(D)平均粒子径3~500nmであるコロイダルシリカ:0.01~2.5質量%
【請求項3】
さらに、(E)成分を含有し、前記(E)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有する請求項1または2記載のカーペット漂白洗浄剤組成物。
(E)界面活性剤:0.01~2質量%
【請求項4】
請求項1または2記載のカーペット漂白洗浄剤組成物を用いてカーペットを漂白洗浄する方法であって、前記カーペット漂白洗浄剤組成物の原液または水系溶媒で希釈した希釈洗浄液をカーペット表面に噴霧し、カーペットの汚れを漂白する工程と、該原液または希釈洗浄液の乾燥後に、乾燥固化した組成物を吸引除去する工程と、を有することを特徴とするカーペットの漂白洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カーペット漂白洗浄剤組成物およびそれを用いたカーペットの漂白洗浄方法に関し、さらに詳しくは、建物の内部の床等に施工されたカーペットの汚れを漂白し、漂白洗浄剤組成物がカーペットに残留することによる汚染(再汚染)を防ぐことができるカーペット漂白洗浄剤組成物およびそれを用いたカーペットの漂白洗浄方法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
カーペットは、その外観や歩行感、保温性、および安全性等において他の床材より優れているため、従来、ホテル、オフィスビル、百貨店、会館、空港、小売店舗、スーパーマーケット、ショッピングモール、娯楽施設等の建物内部の有用な床材として多用されている。これらに施工されたカーペットのメンテナンスは、そのほとんどが施工されたその場でカーペットを洗浄することによって行われており、その洗浄には、カーペットの材質や汚染状況および施工場所における歩行量による汚染の傾向等を把握した上で、カーペット用洗剤とカーペット洗浄機器類、ツール等を組合せて行われている。
【0003】
このようなカーペットを洗浄する方法としては、例えば、シャンプー式洗浄方法、ヤーンパッド(ボンネットバフィング)式洗浄方法、エクストラクション式洗浄方法、パウダー式洗浄方法等があげられるが、これらの方法はそれぞれ一長一短がある。そこで、長所を生かしつつ欠点を排除し得るカーペット用防汚洗浄剤として、特許文献1のものが提案されている。
上記特許文献1のものは、大掛かりなシャンプー洗浄が不要で、簡便な日常メンテナンスでカーペットの美観を維持することができるものの、近年の汚れの多様化および重歩行(例えば、大型商業施設等)を考慮すると、洗浄力がやや不足するおそれがある。特に、シミとなってしまった汚れに対する洗浄力のさらなる向上が望まれている。
【0004】
一方、カーペットのシミ汚れに対しては、スポット的に洗浄する方法がある。具体的には洗浄液を散布・滴下し、ヘラ等で洗浄液をシミ汚れ部分に馴染ませた後、汚れを含ませた洗浄液を清浄な布に吸わせる等して回収する。この作業をシミ汚れが充分に薄くなるまで繰り返し行った後、更に水を用いて洗浄部分を濡らし、水と一緒に洗浄液を回収するといった、煩雑な工程が必要となり、日常的な対応が困難なものとなっている。
これを解決するために漂白剤を洗剤成分の一種として用いた洗浄方法が存在しているが、漂白剤の取り扱いは一般に難しく、過剰漂白によりカーペットの色柄がスポット的に白く抜けてしまう恐れがある。また、洗剤成分が残留すると乾燥後ベタつきが生じ、歩行などにより簡単に再汚染されるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-101033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、シミ汚れにも十分に対応できる優れた洗浄力を有し、しかも大掛かりなシャンプー洗浄が不要で、簡便な日常メンテナンスでカーペットの美観を維持することができるカーペット漂白洗浄剤組成物およびそれを用いたカーペットの漂白洗浄方法の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
しかるに本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特にシミ汚れに対する洗浄力向上をさらに強化するために、カーペット漂白洗浄剤組成物を長時間残留させるべく、カーペットに対する固定力を高めるのではなく、カーペット漂白洗浄剤組成物をカーペットに浸透し易くして漂白力を高め、所定時間経過後には、漂白成分ごとカーペット漂白洗浄剤組成物を除去することが、シミ汚れに対する洗浄力向上とカーペットへのダメージ軽減との両立を図り、カーペットの美観を長期にわたって保つことができることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 下記の(A)~(C)成分を含有するカーペット漂白洗浄剤組成物であって、前記(A)および(B)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有し、JIS Z-8802:1984「pH測定方法」におけるpHが4~8であるカーペット漂白洗浄剤組成物。
(A)過酸化水素:0.1~6質量%
(B)平均分子量2000~30000でガラス転移点が50~150℃であるアルカリ可溶性樹脂:0.05~4質量%
(C)水
[2] さらに、(D)成分を含有し、前記(D)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有する[1]記載のカーペット漂白洗浄剤組成物。
(D)平均粒子径3~500nmであるコロイダルシリカ:0.01~2.5質量%
[3] さらに、(E)成分を含有し、前記(E)成分をカーペット漂白洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有する[1]または[2]記載のカーペット漂白洗浄剤組成物。
(E)界面活性剤:0.01~2質量%
[4] [1]~[3]のいずれかのカーペット漂白洗浄剤組成物を用いてカーペットを漂白洗浄する方法であって、前記カーペット漂白洗浄剤組成物の原液または水系溶媒で希釈した希釈洗浄液をカーペット表面に噴霧し、カーペットの汚れを漂白する工程と、該原液または希釈洗浄液の乾燥後に、乾燥固化した組成物を吸引除去する工程と、を有することを特徴とするカーペットの漂白洗浄方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、漂白成分としての過酸化水素と、特定のアルカリ可溶性樹脂とをそれぞれ特定量含有し、かつ、pHが特定の範囲になるように設定されているため、十分な漂白力を有しながら、過剰漂白(白抜け)の心配が少なく、安心して使用できる。また、貯蔵安定性および過酸化水素の安定性にも優れる。さらに、カーペット漂白洗浄剤組成物が残存することに起因する再汚染が抑制されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態の例に基づいて本発明を説明する。但し、本発明が、次に説明する実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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