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公開番号2024084948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199167
出願日2022-12-14
発明の名称検体分析装置、検体分析方法、およびプログラム
出願人株式会社堀場製作所
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類G01N 35/10 20060101AFI20240619BHJP(測定;試験)
要約【課題】サンプリングノズルと定注器との間の流路内で気泡が蓄積されてエアギャップが形成されるおそれを低減し、検体の分析精度が低下するおそれを低減する。
【解決手段】検体分析装置は、サンプリングノズルと、定注器と、サンプリングノズルと定注器との間の流路の連通状態を切り替える切替弁と、切替弁開閉指示部と、定注器駆動指示部と、を備える。切替弁開閉指示部が切替弁を制御して、上記流路におけるサンプリングノズルと定注器との連通を遮断した状態で、定注器駆動指示部が定注器に対して引き込み指示を行って、定注器が内部に吐出用液体を引き込んだ後、切替弁開閉指示部が切替弁を制御して、上記流路においてサンプリングノズルと定注器とを連通させた状態で、定注器駆動指示部が定注器に対して押し込み指示を行って、定注器が吐出用液体を押し出して上記流路に流し、吐出用液体を上記流路の外部に排出させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
サンプリングノズルと、
前記サンプリングノズルを介して液体の吸引および吐出を行う定注器と、
前記サンプリングノズルと前記定注器との間の流路の連通状態を切り替える切替弁と、
前記切替弁に対して開閉を切り替える指示を行う切替弁開閉指示部と、
前記定注器に対して駆動指示を行う定注器駆動指示部と、を備え、
前記切替弁開閉指示部が前記切替弁を制御して、前記流路における前記サンプリングノズルと前記定注器との連通を遮断した状態で、前記定注器駆動指示部が前記定注器に対して引き込み指示を行って、前記定注器が内部に吐出用液体を引き込んだ後、
前記切替弁開閉指示部が前記切替弁を制御して、前記流路において前記サンプリングノズルと前記定注器とを連通させた状態で、前記定注器駆動指示部が前記定注器に対して押し込み指示を行って、前記定注器が前記吐出用液体を押し出して前記流路に流し、前記吐出用液体を前記流路の外部に排出させる、検体分析装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記定注器は、前記吐出用液体を、前記サンプリングノズルから排出させる、請求項1に記載の検体分析装置。
【請求項3】
前記流路中に配置されるセンサをさらに備え、
前記定注器駆動指示部は、前記センサにより、所定量の試薬を吸引したことが検知されるまで、前記定注器により前記試薬を吸引させ、その後、前記定注器により、前記所定量の前記試薬をチャンバーに吐出させる、請求項1または2に記載の検体分析装置。
【請求項4】
前記吐出用液体は、希釈液である、請求項1から3のいずれかに記載の検体分析装置。
【請求項5】
前記定注器は、免疫測定用定注器である、請求項1から4のいずれかに記載の検体分析装置。
【請求項6】
サンプリングノズルを介して液体の吸引および吐出を行う定注器と、前記サンプリングノズルと前記定注器との間の流路の連通状態を切り替える切替弁と、を備えた検体分析装置における検体分析方法であって、
前記切替弁を制御して、前記流路における前記サンプリングノズルと前記定注器との連通を遮断した状態で、前記定注器に対して引き込み指示を行うことにより、前記定注器が内部に吐出用液体を引き込む液体引込工程と、
前記液体引込工程の後、前記切替弁を制御して、前記流路において前記サンプリングノズルと前記定注器とを連通させた状態で、前記定注器に対して押し込み指示を行うことにより、前記定注器が前記吐出用液体を押し出して前記流路に流し、前記吐出用液体を前記流路の外部に排出させる液体排出工程と、を含む、検体分析方法。
【請求項7】
前記液体排出工程では、前記定注器は、前記吐出用液体を、前記サンプリングノズルから排出させる、請求項6に記載の検体分析方法。
【請求項8】
前記定注器は、免疫測定用定注器である、請求項6または7に記載の検体分析方法。
【請求項9】
前記流路の途中に位置するサンプル定注器により、前記サンプリングノズルで検体容器から吸引されて免疫測定用チャンバーに吐出される血液と、前記免疫測定用定注器により、前記サンプリングノズルで免疫測定用試薬容器から吸引されて前記免疫測定用チャンバーに吐出される免疫測定用試薬とを、前記免疫測定用チャンバーの内部で混合させて免疫測定を行う免疫測定工程をさらに含み、
前記液体引込工程および前記液体排出工程は、前記免疫測定工程の開始から終了までの間に行われる、請求項8に記載の検体分析方法。
【請求項10】
前記サンプル定注器により、前記サンプリングノズルで前記検体容器から吸引されて血球測定用チャンバーに吐出される血液と、試薬定注器により前記血球測定用チャンバーに吐出される血球測定用試薬とを、前記血球測定用チャンバーの内部で混合させて測定を行う血球測定工程をさらに含む、請求項9に記載の検体分析方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検体分析装置、検体分析方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、血液および試薬を反応容器内で反応させて、血液中の成分を分析する装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-21926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、血液と、CRP(C-reactive protein)試薬などの免疫測定用試薬とを反応させて免疫測定を行う装置では、CRP試薬は、免疫測定用定注器(以下、「CRP定注器」とも言う)の吸引動作により、サンプリングノズル(以下、単に「ノズル」とも言う)を介して試薬容器から吸引される。その後、CRP試薬は、CRP定注器の吐出動作により、ノズルを介してCRPチャンバーに吐出される。ノズルとCRP定注器との間の流路は、血液を吸引および吐出するためのサンプル定注器と、複数のバルブ(可動弁)と、を介してつながっている。
【0005】
上記流路は、通常、希釈液で満たされており、流路内に気泡が元々存在している。このため、CRP定注器により、CRP試薬の吸引および吐出動作を繰り返すと、流路内に蓄積した気泡が結びつき、それが流路を塞ぐエアギャップとなる場合がある。例えば、ノズルとサンプル定注器との間の流路内にエアギャップが形成されると、サンプル定注器によってノズルで血液を吸引し、その後吐出する際に、吸引した血液を押し出す力がエアギャップで吸収される。このため、ノズルから吐出される血液の吐出タイミングが遅れ、規定量の血液を吐出することができなくなる。その結果、例えば測定値が低値になるなど、血液の分析精度が低下するという問題が生ずる。
【0006】
このような問題は、装置の通常使用の範囲では起こらないが、例えば気泡が溜まりやすい上記バルブに異常(例えば遮断時の漏れ)が生じた場合には、起こり得る問題である。
【0007】
なお、特許文献1では、試薬容器から吸引した試薬を試薬容器に戻す循環動作を行うことにより、気泡を除去する点を開示している。しかし、特許文献1の構成では、バルブからノズルまでの流路中にエアギャップが形成される可能性があり、改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、サンプリングノズルと定注器との間の流路内で気泡が蓄積されてエアギャップが形成されるおそれを低減することができ、これによって、検体(例えば血液)の分析精度が低下するおそれを低減することができる検体分析装置、検体分析方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面に係る検体分析装置は、サンプリングノズルと、前記サンプリングノズルを介して液体の吸引および吐出を行う定注器と、前記サンプリングノズルと前記定注器との間の流路の連通状態を切り替える切替弁と、前記切替弁に対して開閉を切り替える指示を行う切替弁開閉指示部と、前記定注器に対して駆動指示を行う定注器駆動指示部と、を備え、前記切替弁開閉指示部が前記切替弁を制御して、前記流路における前記サンプリングノズルと前記定注器との連通を遮断した状態で、前記定注器駆動指示部が前記定注器に対して引き込み指示を行って、前記定注器が内部に吐出用液体を引き込んだ後、前記切替弁開閉指示部が前記切替弁を制御して、前記流路において前記サンプリングノズルと前記定注器とを連通させた状態で、前記定注器駆動指示部が前記定注器に対して押し込み指示を行って、前記定注器が前記吐出用液体を押し出して前記流路に流し、前記吐出用液体を前記流路の外部に排出させる。
【0010】
本発明の他の側面に係る検体分析方法は、サンプリングノズルを介して液体の吸引および吐出を行う定注器と、前記サンプリングノズルと前記定注器との間の流路の連通状態を切り替える切替弁と、を備えた検体分析装置における検体分析方法であって、(切替弁開閉指示部が)前記切替弁を制御して、前記流路における前記サンプリングノズルと前記定注器との連通を遮断した状態で、(定注器駆動指示部が)前記定注器に対して引き込み指示を行うことにより、前記定注器が内部に吐出用液体を引き込む液体引込工程と、前記液体引込工程の後、(切替弁開閉指示部が)前記切替弁を制御して、前記流路において前記サンプリングノズルと前記定注器とを連通させた状態で、(前記定注器駆動指示部が)前記定注器に対して押し込み指示を行うことにより、前記定注器が前記吐出用液体を押し出して前記流路に流し、前記吐出用液体を前記流路の外部に排出させる液体排出工程と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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