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公開番号2024084521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198838
出願日2022-12-13
発明の名称空気調和システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24F 11/79 20180101AFI20240618BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】複数人の利用者が存在する空間において、当該利用者の各人の生産性を適切に向上させることが可能な空気調和システムを提供する。
【解決手段】空気調和システムは、空気調和装置と、利用者50の生体情報を非接触で検知するバイタルセンサ41と、利用者50によって所持され、位置情報を送信する携帯端末と、当該生体情報および位置情報に基づいて、空気調和装置を制御する制御手段と、を備える。空気調和装置は、利用者50に対して気流を当てる生産性向上動作を実行可能である。制御手段は、利用者50一人一人の位置を検知し、利用者50全員の生体情報の平均と者一人一人の生体情報とを比較し、この比較結果および利用者50一人一人の位置に基づいて、空気調和装置に生産性向上動作を実行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空間の空気調和を行う空気調和装置と、
前記空間内に設置され、当該空間内の利用者の生体情報を非接触で検知するバイタルセンサと、
前記空間内の利用者によって所持され、位置情報を送信する携帯端末と、
前記バイタルセンサによって検知される生体情報および前記携帯端末によって送信される位置情報に基づいて、前記空気調和装置を制御する制御手段と、
を備え、
前記空気調和装置は、前記空間内の利用者に対して気流を当てる生産性向上動作を実行可能であり、
前記バイタルセンサが検知する前記生体情報には、心拍および脈波の少なくとも一方が含まれ、
前記制御手段は、前記携帯端末によって送信される位置情報に基づいて前記空間内の利用者一人一人の位置を検知し、前記空間内の利用者全員の生体情報の平均と前記空間内の利用者一人一人の生体情報とを比較し、前記空間内の利用者の生体情報の比較結果および前記空間内の利用者一人一人の位置に基づいて、前記空気調和装置に前記生産性向上動作を実行させる空気調和システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記空気調和装置は送風方向を上下に変化させる上下ルーバーと送風方向を左右に変化させる左右ルーバーとの少なくとも一方を備えている請求項1に記載の空気調和システム。
【請求項3】
前記バイタルセンサと前記携帯端末とが無線通信機能によってペアリングすることによって前記空間内の利用者の生体情報と位置情報とを整合させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
【請求項4】
前記制御手段は、過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍数、脈拍数、心拍間隔および脈拍間隔の何れかのパラメータの平均値と前記空間内の利用者一人一人の当該パラメータとを算出して比較することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
【請求項5】
前記制御手段は、
過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍数および脈拍数の何れかのパラメータの平均値よりも前記空間内の特定の利用者の当該パラメータが低い時には、前記空気調和装置に、吹き出す空気の風量の増加、吹き出す空気の温度の低下および風向の変化の少なくとも1つを実行させ、
過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍数および脈拍数の何れかのパラメータの平均値よりも前記空間内の特定の利用者の当該パラメータが高い時には、前記空気調和装置に、吹き出す空気の風量の低下および吹き出す空気の温度の上昇の少なくとも一方を実行させる、請求項4に記載の空気調和システム。
【請求項6】
前記制御手段は、
過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍間隔および脈拍間隔の何れかのパラメータの平均値よりも前記空間内の特定の利用者の当該パラメータが高い時には、前記空気調和装置に、吹き出す空気の風量の増加、吹き出す空気の温度の低下および風向の変化の少なくとも1つを実行させ、
過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍間隔および脈拍間隔の何れかのパラメータの平均値よりも前記空間内の特定の利用者の当該パラメータが低い時には、前記空気調和装置に、吹き出す空気の風量の低下および吹き出す空気の温度の上昇の少なくとも一方を実行させる、請求項4に記載の空気調和システム。
【請求項7】
前記制御手段は、過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍間隔および脈拍間隔の何れかを元に周波数解析によって得られたパワースペクトルから算出されるHF成分あるいはLF成分とHF成分との割合であるLF/HFの何れかのパラメータの平均値と、前記空間内の利用者一人一人の当該パラメータとを算出して比較することを特徴とする請求項4に記載の空気調和システム。
【請求項8】
前記制御手段は、
過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍間隔および脈拍間隔の何れかを元に周波数解析によって得られたパワースペクトルから算出されるHF成分あるいはLF成分とHF成分との割合であるLF/HFの何れかのパラメータの平均値よりも前記空間内の特定の利用者の当該パラメータが高い時には、前記空気調和装置に、吹き出す空気の風量の増加、吹き出す空気の温度の低下および風向の変化の少なくとも1つを実行させ、
過去一定時間における前記空間内の利用者全員の心拍間隔および脈拍間隔の何れかを元に周波数解析によって得られたパワースペクトルから算出されるHF成分あるいはLF成分とHF成分との割合であるLF/HFの何れかのパラメータの平均値よりも前記空間内の特定の利用者の当該パラメータが低い時には、前記空気調和装置に、吹き出す空気の風量の低下および吹き出す空気の温度の上昇の少なくとも一方を実行させる請求項7に記載の空気調和システム。
【請求項9】
前記空気調和装置は、複数の方向に同時に空気を吹き出すことが可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
【請求項10】
前記空気調和装置は、複数備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空気調和システムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
生産性を向上させるための技術として、特許文献1には、使用者の知的作業に対する集中度の低下を抑制するように、その使用者が存在する空間の環境を制御する空気調和システムが記載されている。特許文献1に記載された空気調和システムは、使用者の存在する空間の空調制御を行う空気調和システムであって、前記空間の室温と風向と風速とのうち少なくとも一つを調整する空気調和機と、前記空気調和機の運転制御を行う情報処理部と、前記使用者の心拍数を取得し、前記心拍数を前記情報処理部に送る心拍情報取得部と、を備え、前記情報処理部は、前記心拍数が上限値よりも大きい場合、及び前記心拍数が下限値よりも小さい場合の少なくとも一方の場合を、前記使用者の集中度が低下したと判断するように設けられ、前記空気調和機は、前記情報処理部が前記使用者の集中度が低下したと判断した場合、前記使用者の温冷感を低下させる運転を行う集中力運転モードを有することを特徴とする、空気調和システムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-39444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された従来技術においては、複数人の利用者が存在する空間においては、当該利用者の各人に対して、生産性を向上させる効果を適切に与えることが難しい。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、複数人の利用者が存在する空間において、当該利用者の各人の生産性を適切に向上させることが可能な空気調和システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る空気調和システムは、空間の空気調和を行う空気調和装置と、前記空間内に設置され、当該空間内の利用者の生体情報を非接触で検知するバイタルセンサと、前記空間内の利用者によって所持され、位置情報を送信する携帯端末と、前記バイタルセンサによって検知される生体情報および前記携帯端末によって送信される位置情報に基づいて、前記空気調和装置を制御する制御手段と、を備える。前記空気調和装置は、前記空間内の利用者に対して気流を当てる生産性向上動作を実行可能である。前記バイタルセンサが検知する前記生体情報には、心拍および脈波の少なくとも一方が含まれる。前記制御手段は、前記携帯端末によって送信される位置情報に基づいて前記空間内の利用者一人一人の位置を検知し、前記空間内の利用者全員の生体情報の平均と前記空間内の利用者一人一人の生体情報とを比較し、前記空間内の利用者の生体情報の比較結果および前記空間内の利用者一人一人の位置に基づいて、前記空気調和装置に前記生産性向上動作を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る空気調和システムであれば、複数人の利用者が存在する空間において、当該利用者の各人の生産性を適切に向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1の空気調和システムが用いられる空間を模式的に示す側面図である。
実施の形態1の空気調和システムが用いられる空間を模式的に示す平面図である。
実施の形態1の空気調和装置の室内機の斜視図である。
実施の形態1の空気調和システムの制御系統の構成を示すブロック図である。
実施の形態1における利用者の心拍数の変化例を示す図である。
人の心拍あるいは脈拍の波形の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。また、本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本開示には、その趣旨を逸脱しない範囲において、以下の実施の形態によって開示される構成の種々の変形および組み合わせが含まれ得る。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の空気調和システムが用いられる空間100を模式的に示す側面図である。図2は、実施の形態1の空気調和システムが用いられる空間100を模式的に示す平面図である。図3は、実施の形態1の空気調和装置の室内機1の斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

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