TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024086721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2022201673
出願日2022-12-18
発明の名称住宅換気空調システム
出願人個人
代理人
主分類F24F 7/007 20060101AFI20240621BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】費用やメンテナンス性,防音性能を向上させるために,各部屋が屋外と直接通気することなく,ダクトを用いず,床下空間や階間空間や屋根裏空間を通気空間として用いずに住宅の第一種換気・全館空調を実現するシステムを構築することを目的とする.
【解決手段】通行室に第一種換気装置の給排気口が設置され,通行室が屋外と熱交換もしくは非熱交換にて換気が行われ,さらに通行室に空調機が設置されて気温が調整される.そして通行室と各部屋との間に室間換気扇器具を部屋毎に設置して各部屋も換気空調され,風向可変性を有する室間換気扇器具により夏季と冬季で設定を変えてより良く各部屋に循環させる.
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
廊下や玄関ホール等の各部屋と接続して人が各部屋へ移動するための通路となって人の往来を目的とする屋内空間を通行室とすると,
通行室に給気口と排気口が設置され,そこからファンにて熱交換性もしくは非熱交換性に通行室と屋外との間で給排気が行われて通行室が換気され,
さらに通行室に空調機が設置されて,通行室内の気温が調節され,
部屋毎に,通行室と部屋との間で給排気を行う室間通気路と風向可変性で非熱交換性の室間換気扇器具が設置されて,通行室と部屋との間で給排気が行われることにより各部屋も換気と空調がなされることを特徴とする住宅換気・空調システム.
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1記載の室間通気路は,通行室と各部屋を隔てる壁にあり,そこに請求項1記載の室間換気扇器具があり,
室間換気扇器具に送風軸が部屋側に向かって上向きの上向きファンと,送風軸が部屋側に向かって下向きの下向きファンがあり,その上向きと下向きのファンは送風方向が逆であり,給気か排気を担い,連動スイッチによりそれらのファンの回転を同時に逆転することができ,
夏には通行室から部屋への給気を上向きファンにて行い,部屋から通行室への排気は下向きファンにて行われ,
冬には連動スイッチでファンの回転を逆転させて,通行室から部屋への給気を下向きファンにて行い,部屋から通行室への排気は上向きファンにて行われることを特徴とする請求項1に記載の住宅換気・空調システム.
【請求項3】
請求項1記載の室間通気路は,
通行室と部屋を隔てる壁の上部に,もしくは通行室と部屋の天井に通気口があってその間に,通気路が通っている上通気路と,
通行室と部屋を隔てる壁の下部に,もしくは通行室と部屋の床に通気口があってその間に,通気路が通っている下通気路があり,
上下の通気路にそれぞれにファンを内蔵した請求項1記載の室間換気扇器具があり,その上下の室間換気扇器具のファンは送風方向が逆となっており,それぞれ給気か排気を担い,
ファンの回転は逆転することが可能となっており,連動スイッチにより上下の室間換気扇器具は同時に送気方向を逆転することができ,
夏には上通気路は部屋から通行室への排気を担い,下通気路は通行室から部屋への給気を担い,冬にはその逆になるよう連動スイッチで切り替えて,上通気路は通行室から部屋への給気を担い,下通気路は部屋から通行室への排気を担うことを特徴とする請求項1に記載の住宅換気・空調システム.
【請求項4】
請求項1記載の室間通気路は,
通行室と部屋を隔てる壁の上部に,もしくは通行室と部屋の天井に通気口があってその間に,通気路が通っている上通気路と,
通行室と部屋を隔てるドアのアンダーカットもしくはドアの下部のガラリによる下通気路があり,
上通気路にファンを内蔵した請求項1記載の室間換気扇器具があり,ファンの回転は逆転することが可能となっており,スイッチによりファンは送気方向を逆転することができ,
夏には上通気路は部屋から通行室への排気を担い,下通気路は通行室から部屋への受動的な給気を担い,冬にはその逆になるようスイッチで切り替えて,上通気路は通行室から部屋への給気を担い,下通気路は部屋から通行室への受動的な排気を担うことを特徴とする請求項1に記載の住宅換気・空調システム.
【請求項5】
請求項1記載の室間通気路は,通行室と部屋を隔てる壁の上部にあり,給気と排気それぞれにファンを内蔵した請求項1記載の室間換気扇器具があり,
室間換気扇器具の給気と排気それぞれの呼出側にルーバーがあり,送風方向を上下に変えることが可能となっていて,
夏には通行室から部屋への給気の送風方向を上向きにし,部屋から通行室への排気の送風方向を下向きにして,冬にはその逆にして,通行室から各部屋への給気の送風方向を下向きにし,各部屋から通行室への排気の送風方向を上向きにしてすることが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の住宅換気・空調システム.

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は住宅設備のダクトレス第一種換気・空調システムに関するものである.
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
住宅には室内温度を調節するエアコン等の空調機にて快適な室温にする機能が必要であり高気密住宅はその室温を保持しやすくすることができるが,一方で二酸化炭素の蓄積やシックハウスの問題を解決するために屋外との換気が一定量必要である.換気システムにおいて,給気と排気をそれぞれファンで能動的に行うものを,第一種換気と呼び,適切な換気量を定常で行うことができる.さらに第一種換気には熱交換換気というものがあり,室内から屋外へ排気する空気と屋外から室内へ給気する空気との間で熱を伝達させることにより,空調された空気のエネルギーを再利用して室内に送りこむことができ,空調の省エネルギー化に重要である.
【0003】
住宅の第一種換気・全館空調システムには,一台の空調機や換気装置から各部屋へダクトにより給排気を行うシステムがあるが,ダクト内にたまるほこりやカビ等の汚染が問題となる.ダクト内の清掃は困難であるし,ダクトを各部屋に通すことは設備費や工費がかかる.費用面から全室には給排気口が設置されないこともある.また,給排気のどちらかだけダクトを用いて他方はドアのアンダーカットもしくはドアのガラリまたは吹き抜け等を利用して通気する方法もあるが,屋内の部屋間の防音性能が悪化する.
【0004】
また,床下空間や階間空間や屋根裏空間に空調機や換気装置を設置し,それらの空間を空調換気し,それらの空間から各部屋に給気するシステムがあるが,それらの空間の高度な断熱と気密が必要となり,またそれらの空間は障害物が多いため強い風力を必要とし,また給排気のどちらかはダクトで行っていたりする.それらの空間の全体的な清掃等のメンテナンスは,人が容易に入り込める場所ではないため難しい.
【0005】
全館空調ではなく,部屋ごとに換気装置と空調機を設置する方法もあるが,屋外と給排気する換気口から屋外の騒音が室内へ直接侵入してしまう.また換気装置と空調機が部屋数分の多数必要になる.高気密高断熱住宅では1,2台の空調機だけで空調能力は十分であり,多数の空調機はオーバースペックで,小部屋ではむしろ温度調節が難しくなる.
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許5094894
特開2012-21758
特許6211675
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
費用やメンテナンス性,防音性能を向上させるために,各部屋が直接屋外と通気することなく,ダクトを用いず,床下空間や階間空間や屋根裏空間を通気空間として用いずに住宅の第一種換気・全館空調を実現するシステムを構築することを目的とする.
【課題を解決するための手段】
【0008】
廊下や玄関ホール等の各部屋と接続して人が各部屋へ移動するための通路となって人の往来を目的とする屋内空間を通行室と呼ぶことにする.例えば,玄関ホールから廊下が続き,廊下に各部屋が接続している間取りの住宅では玄関ホールと廊下が通行室となる.廊下がなく大きな玄関ホールにリビングや各部屋が接続している間取りでは玄関ホールが通行室となる.廊下がなくリビングに各部屋が接続している間取りではリビングが通行室と居室を兼ねていることになる.
【0009】
通行室に第一種換気装置の給排気口が設置され,熱交換性もしくは非熱交換性にて通行室と屋外との間で給排気が行われて通行室が換気され,さらに通行室に空調機が設置されて通行室内の気温が調節される.
通行室と部屋との間に室間通気路と,風向可変性で非熱交換性の室間換気扇器具があり,室間換気扇器具のファンにより通行室から部屋への給気と部屋から通行室への排気が行われ,その給気と排気は同時に同量で行われる.この室間通気路と室間換気扇器具を部屋毎に設置することで各部屋も換気空調されることになる.
【0010】
室間通気路と室間換気扇器具には様々なバリエーションがある.室間通気路が一穴で,その中に給気路と排気路が通り(室間給排気路),一つの器具を経由して給気と排気を行う一穴一器具方式と,室間通気路が二穴でそれぞれに換気扇器具がある二穴二器具方式がある.また,二穴一器具方式等も考えられる.さらに換気扇器具にも下記のように風向可変性を有した様々なバリエーションがあり,部屋毎に適したものを設置する.
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
住宅換気空調システム
3日前
株式会社イーズ
空気調和装置
4日前
株式会社ノーリツ
温風暖房装置
今日
株式会社ノーリツ
貯湯給湯システム
今日
株式会社ハーマン
治具
4日前
清水建設株式会社
空調システム
4日前
株式会社ハーマン
レンジフード
4日前
ふくろうシステム株式会社
気化装置及び太陽熱発電装置
4日前
リンナイ株式会社
加熱装置
4日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
渦輪発生装置
4日前
三菱電機株式会社
貯湯式給湯機
今日
ダイキン工業株式会社
空調システム、通知方法、及びプログラム
今日
三菱電機株式会社
ヒートポンプ給湯機
今日
パナソニックホームズ株式会社
建物及び空調システム
今日
パナソニックIPマネジメント株式会社
冷凍装置
今日
株式会社富士通ゼネラル
電装品部及び当該電装品部を備える空気調和機の室外機
4日前
三菱重工サーマルシステムズ株式会社
制御装置、空気調和機及び制御方法
4日前
三菱電機株式会社
空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法及びプログラム
今日
三菱電機株式会社
加熱調理器
3日前
三菱電機株式会社
加熱調理器
3日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
空気調和装置
3日前
株式会社フジタ
放射パネル、放射パネルユニット及び放射空調装置
3日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
空調システム及びクリーンルーム施設
3日前
スティーベル・エルトロン・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
住宅技術の換気装置、特に居住空間換気装置
4日前
スティーベル・エルトロン・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
住宅技術の換気装置およびそのような換気装置用の筐体部品
4日前
スティーベル・エルトロン・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
住宅技術の換気装置およびそのような換気装置用のコネクタインターフェース
4日前
ヤマハ発動機株式会社
電動モータ
今日
株式会社コロプラ
プログラム及び情報処理システム
3日前