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公開番号2024086648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2023209786
出願日2023-12-13
発明の名称住宅技術の換気装置、特に居住空間換気装置
出願人スティーベル・エルトロン・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト,Stiebel Eltron GmbH & Co. KG
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F24F 7/06 20060101AFI20240620BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】欠点の無いより安定した圧力状況を配管部分の内部に生成することができる、住宅技術の換気装置、特に、居住空間換気装置、および、気流を生成するための軸流ファンユニットを提供すること。
【解決手段】本発明は、換気装置(100)は、前記配管部分(106)内において相反する流れ方向に気流を生成するために前記軸流ファンユニット(110)を可逆的に運転するように形成されている。前記軸流ファンユニット(110)は、複数のファンブレード(122)を有する軸流ファンホイール(112)備え、前記ファンブレード(122)はそれぞれ、前縁部および後縁部(124、126)を有し、隣接する2つのファンブレード(122)の前記前縁部および前記後縁部(124、126)は、前記ファンホイール(112)の長手方向軸(M)に対して垂直に延びる投影面(FP)に関して、互いに重なっていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間接続部(102)と、
外部接続部(104)と、
前記内部空間接続部(102)および前記外部接続部(104)を互いに接続する配管部分(106)と、
前記配管部分(106)内に配置された少なくとも1つの可逆式の軸流ファンユニット(110)と
を備える、住宅技術の換気装置(100)、特に、居住空間換気装置であって、前記配管部分(106)内において相反する流れ方向に気流を生成するために前記軸流ファンユニット(110)を可逆的に運転するように形成された換気装置(100)において、
前記軸流ファンユニット(110)は、複数のファンブレード(122)を有する軸流ファンホイール(112)を備え、前記ファンブレード(122)はそれぞれ、前縁部および後縁部(124、126)を有し、隣接する2つのファンブレード(122)の前記前縁部および前記後縁部(124、126)は、前記ファンホイール(112)の長手方向軸(M)に対して垂直に延びる投影面(F

)に関して、互いに重なっていることを特徴とする換気装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の換気装置(100)において、
前記ファンブレード(122)は、対称に形成されている換気装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の換気装置(100)において、
前記ファンブレード(122)は、前記投影面(F

)に関して、前記ファンブレード(122)により定義されたブレード面(F

)により前記配管部分(106)の開放断面がほぼ完全に被覆されるように互いに重なって形成されている換気装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
隣接する2つのファンブレード(122)の前記前縁部および前記後縁部(124、126)は、前記投影面(F

)に関して、約5~約90度の範囲の角度Xで互いに重なっていることを特徴とする換気装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
前記ファンホイール(112)は、ハブ(128)を備え、該ハブ(128)に前記ファンブレード(122)が配置され、前記ハブ(128)が約40~80mmの範囲の直径(D

)を有し、前記ファンホイール(112)が約100~約180mmの範囲の直径(D

)を有することが好ましく、前記ハブ(128)の前記直径(D

)に対する前記ファンホイール(112)の前記直径(D

)の比率は、好ましくは約2~3の範囲であることを特徴とする換気装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
前記ファンホイール(112)は、3~7つのファンブレード(122)、好ましくは5つのファンブレード(122)を備えることを特徴とする換気装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
前記ファンホイール(112)は、前記長手方向軸(M)に対して平行に約15~30mmの範囲の深さ寸法を有し、前記ハブ(128)における前記ファンブレード(122)の各々は螺旋状の準線(L

)に沿って延びることが好ましく、前記準線(L

)は好ましくは約50~180mmの範囲の上り勾配(S

)を有する換気装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
前記ファンホイール(112)は、一体形成され、および/または、
前記ファンブレード(122)は、プロファイル厚み(d

、d

)を有し、
前記プロファイル厚み(d

)は、前記前縁部および後縁部(124、126)間のブレード長の半ばにおいて最大であり、前記プロファイル厚み(d

)は、好ましくは前記前縁部および/または後縁部(124、126)へ向かって減少する換気装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
前記配管部分(106)内に配置されたフィルター要素(118)および/または前記配管部分(106)内に配置された蓄熱器(116)をさらに備える換気装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の換気装置(100)において、
前記軸流ファンユニット(110)は、前記軸流ファンホイール(112)に隣接して配置された少なくとも1つの固定子要素(114)を備えることを特徴とする換気装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部空間接続部と、外部接続部と、前記内部空間接続部および前記外部接続部を互いに接続する配管部分と、前記配管部分に配置された少なくとも1つの可逆式の軸流ファンユニットとを備える、住宅技術の換気装置、特に、居住空間換気装置に関し、前記換気装置は、前記配管部分内において相反する流れ方向に気流を生成するために前記軸流ファンユニットを可逆的に運転するように形成されている。さらに、本発明は、住宅技術の換気装置用の、特に、居住空間換気装置用の軸流ファンユニットに関し、軸流ファンユニットは、配管部分内において相反する流れ方向に規定の気流を生成するために可逆的に駆動可能である。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
このような換気装置は、従来技術において知られており、建物内の空間を通気および/または排気するために使用される。換気装置により、空間における制御された空気交換が可能となり、空間空気は、特に、所定の時間間隔で外気により置換される。このような換気装置は、とりわけ、非集中的換気装置として使用される。したがって、建物の通気および/または排気しようとする複数の空間に対応して、それぞれ1つのこのような換気装置が装備されている。このような換気装置により、建物内の空間と建物の外部領域との間の気導接続が確立され、既知の換気装置は、通常は、建物の壁、特に、建物の外壁に配置される。
【0003】
換気装置は、通気および排気しようとする空間との気導接続として内部空間接続部を備える。このような換気装置は、建物を取り囲む外部領域との気導接続としての外部接続部と、内部空間接続部と外部接続部とを互いに気導接続する少なくとも1つの配管部分とをさらに有する。換気装置の配管部分には、軸流ファンユニットが配置され、軸流ファンユニットにより、配管部分の内側の気流は、内部空間接続部から外部接続部の方向へ、または、反対方向へ、つまり、外部接続部から内部空間接続部の方向へ生成される。
【0004】
外部接続部に対して作用する特定の気象条件、特に、外部接続部に対して作用する風況の下では、外部接続部に対して、軸流ファンユニットによって内部空間接続部から外部接続部へまたはその反対方向へ搬送される気流の体積流量に影響を与える、反対圧力が作用するか、または、吸引作用が生じることがある。これにより、過多または過少な内部空間空気が外へ向けて導出され、または、過多または過少な外気が通気および/または排気しようとする空間へ導入されることがある。これは、空間温度の望ましくない上昇または下降に繋がる。
【0005】
従来技術から既知の換気装置では、このような気象影響に合わせるために、換気装置の制御が規制レベルで行われる。このため、例えば、配管部分において生じることになる体積流量は、換気装置回転数の変更により適合される。特に、外へ向けて誘導される気流に対して外側から圧力が作用する場合、ファンホイールの回転数を上昇させる。気流の方向に吸引作用が作用する場合、ファンホイールの回転数を低減する。これにより、配管部分を介して搬送されることになる体積流量をほぼ一定に保持することはできるが、このことは、換気装置回転数を上昇させる場合、ファンホイールから出力される音響放射の増加につながり、音響放射の増加は欠点とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の課題は、上記欠点の無いより安定した圧力状況を配管部分の内部に生成することができる、住宅技術の換気装置、特に、居住空間換気装置、および、気流を生成するための軸流ファンユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、前記課題は、冒頭部分に記載の住宅技術の換気装置、特に、居住空間換気装置において請求項1の特徴により解決される。特に、軸流ファンユニットは、複数のファンブレードを有する軸流ファンホイールを備え、ファンブレードはそれぞれ、前縁部および後縁部を有し、隣接する2つのファンブレードの前縁部および後縁部は、ファンホイールの長手方向軸に対して垂直に延びる投影面に関して、互いに重なっている。
【0008】
本発明は、本発明に基づいて形成されたファンホイールにより、軸流ファンユニットが、特に、外部接続部に作用する場合により変化する圧力状況に対してより安定するという手法を取る。したがって、軸流ファンユニットにより、ファンホイールにより変換されたその流れ方向に依存せずにほぼ一定の体積搬送率が達成される。本発明の換気装置により、配管部分の内部に内側から外側へ向けて気流が生成されるべきかまたは外側から内側へ向けて気流が生成されるべきかに関わらず、より一定の体積流量が搬送される。これにより、本発明の換気装置において、建物から空間空気が搬出される際または建物へ外気を搬入する際に効率が向上される。さらに、ファンホイールにおけるファンブレードの重なる設計により、回転数が同じ場合は、既知のファンホイールと比較して、上昇した体積流量が搬送される。このような軸流ファンユニットの騒音性能が同じ場合、運転期間が同じであれば、より多くの空気が内側から外側へまたは外側から内側へ搬送される。
【0009】
換気装置の好ましい一設計によれば、ファンホイールにおけるファンブレードは対称に形成されている。これにより、特に、可逆式の軸流ファンユニットにおいて、ファンホイールがその回転方向に依存せずに、両搬送方向に同じ大きさの搬送作用を発現するということが達成される。特に、前記配管部分内において相反する流れ方向に気流を生成するために前記軸流ファンユニットを可逆的に運転するように形成されている換気装置は、本発明の軸流ファンユニットを用いて両流れ方向に同じ大きさの体積流量を搬送する。特に、建物から空間空気を排出する際にその内部に保持された熱エネルギーを受け取り、建物に外気を供給する際に受け取った熱を再び外気に引き渡す蓄熱器と接続して使用される、住宅技術の換気装置において、効果的な熱回収が達成される。したがって、好ましくは相反する流れ方向への体積流量が異なることによる空間温度の望ましくない上昇または下降を回避することができる。
【0010】
ファンブレードは、投影面に関して、ファンブレードにより定義されたブレード面により配管部分の開放断面がほぼ完全に被覆されるように、互いに重なって形成されていることが好ましい。好ましい一実施形態において、ファンブレードにより定義されたブレード面により配管部分の開放断面が完全に被覆される。したがって、このような本発明の軸流ファンユニットにおける圧安定性は更に上昇されており、外部接続部に対して場合により作用する反対圧力または吸引作用がファンホイールにより実現される搬送率に対して有する影響は無視できる。
(【0011】以降は省略されています)

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