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公開番号2024087055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2024071918,2023115480
出願日2024-04-25,2019-03-29
発明の名称放射パネル、放射パネルユニット及び放射空調装置
出願人株式会社フジタ,株式会社長府製作所
代理人個人,個人
主分類F24F 1/0093 20190101AFI20240621BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】放射パネルが熱放射する面積を拡大できるようにすること。
【解決手段】室内Rの空気を取り込んで吹出口55から空調空気を吹出す空調機51の吹出口55に対し、幅方向に沿う端部を隣り合わせて天井面Cに背面パネル112を取り付ける。背面パネル112には、矩形の枠体を布カバーで収納した中空の放射パネル131を対面させる。放射パネル131は、通気性のある放射面RSを一面に有し、開口部Oを放射面RSと反対側の面に有しており、開口部Oを背面パネル112側に配置する。背面パネル112と放射パネル131との間には一対の側壁113を介在させ、空調空気の流路151を形成する。枠体は、流路151を流れる空調空気の流れの方向と直交する幅方向と、空調空気の流れの方向に沿う奥行き方向とが定められるように構成され、布カバーは、空調空気の流れの下流側に寄せた位置に開口部Oを設けている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
放射方式の空調装置に用いられる放射パネルであって、
複数本の棒状部材から形成された矩形形状の枠体と、
前記枠体を収納する通気性を有する袋状の布であり、前記枠体を覆う一面側に放射面を有し、前記放射面と反対側の面に開口部を有する布カバーと、
を備え、
前記枠体は、互いに直交する幅方向と奥行き方向とが定められるように構成され、
前記布カバーは、前記奥行き方向の一端の側に寄せた位置に前記開口部を設けている、
放射パネル。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記枠体は、前記幅方向と平行な軸を中心に回転自在に連結された第1枠体と第2枠体とを有している、
請求項1に記載の放射パネル。
【請求項3】
前記第1枠体と前記第2枠体との連結部分に位置する前記棒状部材は、前記奥行き方向の一端とは反対側の端部から、前記枠体を覆う前記布カバーの開口部に至る間の位置に配置されている、
請求項2に記載の放射パネル。
【請求項4】
前記枠体は、前記奥行き方向の一端とは反対側の端部から、前記枠体を覆う前記布カバーの開口部に至る間の位置で、少なくとも一つの前記棒状部材を前記幅方向に掛け渡している、
請求項1に記載の放射パネル。
【請求項5】
前記枠体は、前記枠体を覆う前記布カバーの開口部の領域で、前記棒状部材を前記幅方向に掛け渡している、
請求項1又は2に記載の放射パネル。
【請求項6】
前記枠体は、空調機からの空調空気の吹出し方向に前記奥行き方向を合わせて配置されるように構成され、前記奥行き方向の一端の側を、前記吹出し方向に流れる前記空調空気の流れの下流側に定めている、
請求項1に記載の放射パネル。
【請求項7】
天井面に取り付けられる背面パネルと、
前記背面パネルに対面して配置される放射パネルと、
前記背面パネルと前記放射パネルとの間に介在する一対の側壁と、
を備え、
前記放射パネルは、
複数本の棒状部材から形成された矩形形状の枠体と、
前記枠体を収納する通気性を有する袋状の布であり、前記枠体を覆う一面側に放射面を有し、前記放射面と反対側の面に開口部を有する布カバーと、
を有し、
前記枠体は、互いに直交する幅方向と奥行き方向とが定められるように構成され、
前記布カバーは、前記奥行き方向の一端の側に寄せた位置に前記開口部を設けており、
前記一対の側壁は、前記開口部を間にして、前記幅方向と一致する前記背面パネルの幅方向に対向する、
放射パネルユニット。
【請求項8】
前記背面パネルは、空調機からの空調空気の吹出し方向に沿って前記天井面に取り付けられ、
前記一対の側壁は、前記空調空気の吹出し方向に沿って対向し、
前記枠体は、前記空調空気の吹出し方向に前記奥行き方向を合わせて配置されるように構成され、前記奥行き方向の一端の側を、前記吹出し方向に流れる前記空調空気の流れの下流側に定めている、
請求項7に記載の放射パネルユニット。
【請求項9】
前記枠体は、前記空調機からの空調空気の吹出し方向と反対側に配置される第1枠体と、前記空調空気の吹出し方向側に配置される第2枠体とを回転自在に連結している、
請求項8に記載の放射パネルユニット。
【請求項10】
前記枠体は、前記布カバーを介して前記空調機のハウジングに密接する棒状の密接部材を備える、
請求項8又は9に記載の放射パネルユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射パネル、放射方式の空調装置に用いる放射パネルユニット、及びこれを用いた放射空調装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
室内空間の環境を快適に維持するための空調装置としては、対流方式が従来から一般的に用いられている。温度や湿度を調整した空調空気を室内に吹出し、対流によって空気調和を行う方式である。
ところが対流方式は、快適性の面で不満を感じさせやすい。
その原因の一つは、空気を対流させた場合、室内空間に上下の温度分布差が発生し、暖まった空気は天井側にいきやすく、冷えた空気は床面に留まりやすいことにある。健康に良く、人が快適と感ずる頭寒足熱とは反対の状態となるため、どうしても不快に感じられてしまうのである。
不満を感じやすいもう一つの原因は、対流させた気流が人体に直接当たる、いわゆるドラフトと呼ばれている現象が生ずることにある。例えば冷房の効いた室内では、風速0.5mで体感温度は3℃低下するといわれている。このため炎天下の屋外から空調されている室内に入ったような場合、最初のうちは快適に感ずるものの、体が冷えた後はかえって寒さを感じてしまうのである。
また気流が直接体に当たり続けること自体、不快に感ずる人も少なくない。
【0003】
放射方式の空調装置は、気流を体に直接当てないという点で、対流方式の空調装置が持つ上記不都合を改善する。
このような放射方式の空調装置の一例として、特許文献1は、天井面に空調機と扁平形状を有する中空のケースとを取り付けた空調装置(特許文献1は「放射空調システム」と呼んでいる)を開示している。
この空調装置に用いられる空調機は、室内空間の空気を取り込んで吹出口から空調空気を吹出す。放射パネルは、互いに対面させた透湿性を有する放射パネルと断熱パネルとの間に風路を形成する。空調機と放射パネルとは、風路の入口に吹出口を対面させるようにして天井面に取り付けられている(特許文献1の段落[0025]~[0029]、図1~図2参照)。
このような構造の空調装置によれば、空調機の吹出口から吹き出された空調空気が風路に導入され、風路内を流通する。これによって放射パネルの温度が制御され、放射冷暖房が行なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-217630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
放射方式の空調装置は、放射パネルからの熱放射によって室内空間の冷暖房を行う。このとき放射パネルは、空調機の吹出口に連絡する空調空気の流路に接する領域でのみ熱放射現象を生じる。放射パネルが熱放射をすることができる面積は、流路の面積に依存するわけである。このため放射パネルの面積をいくら大きくしたとしても、熱放射が可能な面積を拡大できるわけではない。
【0006】
その一方で適切な空調性能を発揮させるためには、室内空間の広さに比例して熱放射する面積を増大させなければならない。
このとき問題になるのは、空調空気の流路を形成する部材、例えば特許文献1の「放熱パネル222」のようなパネル部材の大型化である。
熱放射面積を増大させるには流路に対する放射パネルの接触面積を増大させる必要があり、そのためにはパネル部材も大型化する。パネル部材の大型化は材料コストの上昇を招き、輸送や保管に要するコストも上昇させてしまう。その上大型化するほどパネル部材は取り扱いにくくなり、各種作業の作業性も低下させてしまう。
何らかの改善策が求められるところである。
【0007】
本発明の課題は、放射パネルが熱放射する面積を拡大できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
放射方式の空調装置に用いられる放射パネルの一態様は、複数本の棒状部材から形成された矩形形状の枠体と、前記枠体を収納する通気性を有する袋状の布であり、前記枠体を覆う一面側に放射面を有し、前記放射面と反対側の面に開口部を有する布カバーと、を備え、前記枠体は、互いに直交する幅方向と奥行き方向とが定められるように構成され、前記布カバーは、前記奥行き方向の一端の側に寄せた位置に前記開口部を設けている。
放射パネルユニットの一態様は、天井面に取り付けられる背面パネルと、前記背面パネルに対面して配置される放射パネルと、前記背面パネルと前記放射パネルとの間に介在する一対の側壁と、を備え、前記放射パネルは、複数本の棒状部材から形成された矩形形状の枠体と、前記枠体を収納する通気性を有する袋状の布であり、前記枠体を覆う一面側に放射面を有し、前記放射面と反対側の面に開口部を有する布カバーと、を有し、前記枠体は、互いに直交する幅方向と奥行き方向とが定められるように構成され、前記布カバーは、前記奥行き方向の一端の側に寄せた位置に前記開口部を設けており、前記一対の側壁は、前記開口部を間にして、前記幅方向と一致する前記背面パネルの幅方向に対向する。
【0009】
放射空調装置の一態様は、天井または壁面に設置され、空調空気を吹出す空調機と、前記空調機からの空調空気の吹出し方向に沿って天井面に取り付けられる背面パネルと、前記背面パネルに対面して配置される放射パネルと、前記背面パネルと前記放射パネルとの間に介在する一対の側壁と、を備え、前記放射パネルは、複数本の棒状部材から形成された矩形形状の枠体と、前記枠体を収納する通気性を有する袋状の布であり、前記枠体を覆う一面側に放射面を有し、前記放射面と反対側の面に開口部を有する布カバーと、を有し、前記枠体は、互いに直交する幅方向と奥行き方向とが定められるように構成され、前記布カバーは、前記奥行き方向の一端であって、前記吹出し方向に流れる前記空調空気の流れの下流側に寄せた位置に前記開口部を設けており、前記一対の側壁は、前記開口部を間にして、前記幅方向と一致する前記背面パネルの幅方向に対向し、前記空調空気を導入する導入口から排出口に至る空調空気の流路となる空間を画する。
【発明の効果】
【0010】
放射パネルの熱放射領域を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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