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公開番号2024085740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200432
出願日2022-12-15
発明の名称渦輪発生装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類F24F 13/06 20060101AFI20240620BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】 開口径が任意に変化する吐出口を備えた渦輪発生装置を提供すること。
【解決手段】 渦輪発生装置1の吐出口21aは、複数の絞り羽根部101、第1板材102、第2板材103、開口調整部104を有する。複数の絞り羽根部101は、吐出口21aの内部の周方向に沿って同一平面上に配置される。隣り合う絞り羽根部101の側面突起部101aと側面溝部101bが凹凸から成るインロー構造で嵌合して複数の絞り羽根部101が連動して摺動する。そのため、吐出口21aの開口形状が同心円状に変化する。この結果、異なる大きさの渦輪を発生させるだけでなく、渦輪の吐出圧に耐えると共に、絞り羽根部101の隙間からの空気漏れを防ぐことを可能とする。
【選択図】 図3A
特許請求の範囲【請求項1】
吐出部を有する筒部と、前記筒部内の空気室容積を変化させる容積可変手段とを備え、前記筒部内の前記空気室容積の変化により前記吐出部から搬送流体を含む空気の渦輪を発生させて吐出方向に吐出する渦輪発生装置において、
前記吐出部は、前記吐出方向に貫通する吐出口を形成可能に前記吐出口の中心軸周りに摺動可能に配置された複数の絞り羽根部と、前記絞り羽根部を移動させて前記吐出口の開口径を調節可能な開口調節部とで構成され、
前記複数の絞り羽根部は、前記吐出口の前記中心軸と交差する1つの交差平面内に、前記中心軸周りに前記吐出方向の前後方向沿いの側面同士が隣り合って接触して前記吐出口を形成するように配置され、
前記複数の絞り羽根部の中の隣り合う2つの絞り羽根部のうちの一方の絞り羽根部において他方の絞り羽根部の側面と対向する側面に凸部を設け、前記他方の絞り羽根部において前記一方の絞り羽根部の側面と対向する側面に凹部を設け、
前記開口調節部を介して前記絞り羽根部を前記吐出口の前記中心軸周りで回動させることにより、前記一方の絞り羽根部の前記凸部と、前記他方の絞り羽根部の前記凹部との嵌り合う部分が、前記交差平面内で連動して摺動して、前記交差平面内の前記吐出口の開口形状が前記吐出口の前記中心軸に対して同心円状に変化する駆動部を有する、
渦輪発生装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記絞り羽根部は、前記複数の絞り羽根部が前記1つの交差平面上を連動して摺動するように、前記凹部を有する前記側面及び前記凸部を有する前記側面と垂直な前面と背面とにそれぞれ対向するように配置されて前記絞り羽根部を挟み込む複数の板材と、
前記絞り羽根部の変位を検出する検出部と、を備え、
前記複数の板材のそれぞれと前記絞り羽根部の前記前面と前記背面とのそれぞれはインロー構造で連結して、
前記開口調整部は、前記複数の板材の内の1つの板材を回動可能に支持し、前記1つの板材の回動により前記絞り羽根部は連動して駆動されて前記吐出口の開口径を調節可能とし、
前記駆動部は、前記検出部で検出された前記変位に基づいて前記1つの板材を正逆回動させて、前記開口調整部を介して前記絞り羽根部を前記吐出口の前記中心軸周りで回動させる、
請求項1に記載の渦輪発生装置。
【請求項3】
前記絞り羽根部により形成される吐出口の開口面積は、前記筒部の中心軸と垂直な断面積の0以上1/2以下の範囲で変化する、
請求項1または請求項2に記載の渦輪発生装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記絞り羽根部の変位を検出する箇所を複数備える、
請求項2に記載の渦輪発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人又は空間に対し渦輪を送り出す渦輪発生装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
渦輪は、内部にミスト、スモーク、又は、香り成分などの微粒子を閉じ込め、特定の場所に搬送する手段として利用される技術である。ミスト又はスモークなどの微粒子は可視光を散乱させるため、例えばこれらの微粒子を渦輪に取り込み、この渦輪に映像を投影することで、空中を移動するディスプレイを作ることができる。さらに、異なる大きさの渦輪を発生させることができれば、渦輪の大きさに応じた多様な演出が可能となり、エンターテインメント性の高い演出も可能になる。
【0003】
渦輪の大きさは、吐出口の大きさに影響されることが分かっている。そのため、渦輪による空間演出のエンターテインメント性を高めるために、吐出口の開口径が任意に変化し、1台で多様な大きさの渦輪を発生させることのできる渦輪発生装置が望まれている。
【0004】
これに対して、従来の渦輪発生装置は、吐出口から短期間に一定量の流体を噴出することで、渦輪を発生しているものがある(例えば、特許文献1参照)。図8は、特許文献1に記載された従来の渦輪発生装置を示す図である。図8において、渦輪発生装置800は、筒部801、吐出口802、ピストン803、貫通口804、第1弁805から構成されている。この渦輪発生装置800は、ピストン803が吐出口802から離れる方向に移動する場合に、ピストン803に備えられている第1弁805が開き、貫通口804から吐出口802内に気体が流入する。そして、ピストン803が吐出口802に近づく方向に移動する場合に、第1弁805が閉じて気体を吐出口802から吐出して吐出口802から渦輪を発生させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-115838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の構成では、円形もしくは円形漏斗状の吐出部で吐出口が形成されているため、吐出口の開口径を任意に変化させることができず、特定の大きさの渦輪しか発生させることができない。従来の渦輪発生装置で異なる大きさの渦輪を発生しようとする場合、吐出口を形成する部品を交換する、もしくは、異なる大きさの吐出口を複数設ける手法が考えられる。前者は、渦輪を連続して発生させることができず、後者は大きさの異なる渦輪が同時に別方向に発生するため、渦輪同士が干渉して到達距離が短くなり、迫力の乏しい演出となる。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、開口径が任意に変化する吐出口を備えた渦輪発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の1つの態様にかかる渦輪発生装置は、吐出部を有する筒部と、前記筒部内の空気室容積を変化させる容積可変手段とを備え、前記筒部内の前記空気室容積の変化により前記吐出部から搬送流体を含む空気の渦輪を発生させて吐出方向に吐出する渦輪発生装置において、
前記吐出部は、前記吐出方向に貫通する吐出口を形成可能に前記吐出口の中心軸周りに摺動可能に配置された複数の絞り羽根部と、前記絞り羽根部を移動させて前記吐出口の開口径を調節可能な開口調節部とで構成され、
前記複数の絞り羽根部は、前記吐出口の前記中心軸と交差する1つの交差平面内に、前記中心軸周りに前記吐出方向の前後方向沿いの側面同士が隣り合って接触して前記吐出口を形成するように配置され、
前記複数の絞り羽根部の中の隣り合う2つの絞り羽根部のうちの一方の絞り羽根部において他方の絞り羽根部の側面と対向する側面に凸部を設け、前記他方の絞り羽根部において前記一方の絞り羽根部の側面と対向する側面に凹部を設け、
前記開口調節部を介して前記絞り羽根部を前記吐出口の前記中心軸周りで回動させることにより、前記一方の絞り羽根部の前記凸部と、前記他方の絞り羽根部の前記凹部との嵌り合う部分が、前記交差平面内で連動して摺動して、前記交差平面内の前記吐出口の開口形状が前記吐出口の前記中心軸に対して同心円状に変化する駆動部を有する。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明の前記様態に係る渦輪発生装置によれば、前記複数の絞り羽根部が同一平面上(すなわち、吐出口の中心軸と交差する1つの交差平面内)に配置されて吐出口の開口径が同心円状に変化するため、異なる大きさの渦輪を安定して生成することが可能となる。また、複数の絞り羽根部が凹凸状のインロー構造で摺動することにより渦輪の吐出圧に対する剛性が増すため、渦輪の吐出圧に耐えると共に、絞り羽根部の隙間からの空気漏れを防ぐことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態1における渦輪をディスプレイとした空間演出の全体構成図
本発明の実施の形態1における渦輪発生装置の全体構成を示した縦断面図
本発明の実施の形態1における吐出部の全体構成を示した正面図(吐出口が全開状態)
本発明の実施の形態1における吐出部の全体構成を示した正面図(吐出口が半開状態)
本発明の実施の形態1における開口調整部の係合箇所を示した部分詳細図
本発明の実施の形態1における絞り羽根部の正面図
本発明の実施の形態1における絞り羽根部の正面斜視図
本発明の実施の形態1における絞り羽根部の背面図
本発明の実施の形態1における絞り羽根部の背面斜視図
本発明の実施の形態1における第1板材の正面図
本発明の実施の形態1における第2板材の正面図
本発明の実施の形態1における絞り羽根部が形成する吐出口の開口面積が0、すなわち全閉している状態を示す絞り羽根部の変位説明図
本発明の実施の形態1における吐出口の開口面積が筒部の中心軸方向に対する断面積の1/4の状態を示す絞り羽根部の変位説明図
本発明の実施の形態1における吐出口の開口面積が筒部の中心軸方向に対する断面積の1/2の状態を示す絞り羽根部の変位説明図
特許文献1に記載された渦輪発生装置の全体構成を示した断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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