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公開番号2024086165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201155
出願日2022-12-16
発明の名称電装品部及び当該電装品部を備える空気調和機の室外機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人個人,個人
主分類F24F 1/22 20110101AFI20240620BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】電装品箱に収容できない電装品を収容するカバーの内部に可能な限り水を浸入させないようにする。
【解決手段】内部に電装品を収容する収容箱11を有し、空気調和機の室外機1の筐体2内部に配置される電装品部Aであって、電装品部Aには、収容箱11の外側に配置される外部電装品を覆うカバー13を有し、カバー13は、開口部13Aを有する外郭と、開口部13Aに沿って形成される複数のフランジと、それぞれのフランジに設けられる止水部材20と、を有し、フランジのうち、フランジ同士の間に現れる角部30に、角部止水部材40を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
内部に電装品を収容する収容箱を有し、空気調和機の室外機の筐体内部に配置される電装品部であって、
前記電装品部は、前記収容箱の外側に配置される外部電装品を覆うカバーを有し、
前記カバーは、開口部を有する外郭と、前記開口部に沿って形成される複数のフランジと、前記各フランジに設けられる止水部材と、を有し、
前記フランジのうち、フランジ同士の間に現れる角部に、角部止水部材を備えることを特徴とする電装品部。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記カバーは、四角形状の正面板と、前記正面板の上辺、下辺、右辺、及び、左辺の各辺に接して前記正面板に隣接する４枚の上面板、下面板、右側面板、及び左側面板とを含み、前記正面板と対向する前記開口部を有して前記外部電装品を収容する収容空間を備える箱状に形成されており、
前記開口部には、
前記カバーを前記電装品箱に取り付けるために設けられる、前記上面板、前記下面板、前記右側面板、及び、前記左側面板の各々の一端を折り曲げて形成される上フランジ、下フランジ、右フランジ、左フランジと、
前記カバーを前記電装品箱に取り付ける際に、前記上フランジの右側及び前記右フランジの上側とが接する第１の角部に設けられる第１の角部止水部材と、
前記上フランジの左側及び前記左フランジの上側とが接する第２の角部に設けられる第２の角部止水部材と、
を備えることを特徴とする請求項１に記載の電装品部。
【請求項３】
前記右フランジには第１の止水部材が、前記左フランジには第２の止水部材が、前記上フランジには第３の止水部材が、前記下フランジには第４の止水部材が、それぞれ設けられていることを特徴とする請求項２に記載の電装品部。
【請求項４】
前記第１の角部止水部材は、前記第１の止水部材と一体に形成され、前記第２の角部止水部材は、前記第２の止水部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項３に記載の電装品部。
【請求項５】
前記第１の角部止水部材は、前記第１の止水部材よりも厚く形成され、前記第２の角部止水部材は、前記第２の止水部材よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項３に記載の電装品部。
【請求項６】
前記第１の角部止水部材及び前記第２の角部止水部材は、前記第３の止水部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項３に記載の電装品部。
【請求項７】
前記第１の角部止水部材及び前記第２の角部止水部材は、前記第３の止水部材よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項３に記載の電装品部。
【請求項８】
前記右側面板の前記外部電装品に臨む面には、前記第１の止水部材に連続するように第１の内部止水部材が設けられ、前記左側面板の前記外部電装品に臨む面には、前記第２の止水部材に連続するように第２の内部止水部材が設けられていることを特徴とする請求項３に記載の電装品部。
【請求項９】
前記第１の止水部材と前記第１の内部止水部材は、前記下フランジとの間に空隙が形成されるように設けられ、前記第２の止水部材と前記第２の内部止水部材は、前記下フランジとの間に空隙が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項８に記載の電装品部。
【請求項１０】
少なくとも前記第１の止水部材は、前記第２の止水部材よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項３に記載の電装品部。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施の形態は、電装品部及び当該電装品部を備える空気調和機の室外機に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
空気調和機は、一般的に室内に設置される室内機と室外に設置される室外機とから構成され、これら室内機と室外機を連結して構成される冷媒回路内を冷媒が循環することによって、室内の温度や湿度を調節している。
【０００３】
通常室外機の筐体内部には、圧縮機やモータなどを制御するための制御基板を備えた電装品箱が収納されている。上記制御基板には各種電子部品が実装される。電装品箱には、上記制御基板の他に、外部電源から供給される電力を圧縮機やモータなどの各部品に供給するための電源基板などが収容されている。これらの基板には動作にともなって発熱する電子部品が搭載されているため、発熱した熱を放熱し電子部品を冷却する必要がある。
【０００４】
ここで例えば、以下に示す特許文献１には、電子部品を冷却する機能を有する電装品箱が記載されている。当該電装品箱の場合、電装品箱の底部に複数の吸気口と導風板とを設け、電装品箱の底部から上部へと外気を取り入れて風を流すことで電装品箱の内部に収容される電子部品を冷却する。また、当該吸気口については、水の浸入を防止するためにその開口が所定の大きさより大きくならないように制限されるとともに、電装品箱の蓋体と下端側の隙間を密封するためのシール材が設けられている。
【０００５】
また電装品箱の中には、上述したような電子部品の他、例えば電源トランスといった電気部品も収容される。しかし例えば空気調和機が使用される地域（仕向地）の電源電圧が高い場合には、電源トランスのような電気部品が大型化する場合がある。大型の電気部品の場合制御基板と共に電装品箱の中に収容することができないことがある。このような電装品箱に収容できない電気部品については、電装品箱の外側に配置される。
【０００６】
なお以下の説明において、電子部品と電気部品を合わせて電装品と呼ぶことがある。また、大型のトランスのように電装品箱に収容できないために電装品箱の外部に配置される電装品を、外部電装品と呼ぶことがある。
【０００７】
当該電源トランスのような大型の電装品は上述したように電装品箱の外側に配置されるが、室外機の筐体の内部においてこのような外部電装品を配置することができるスペースは限られる。そのため、外部電装品は電装品箱に近く、例えば、より筐体の内部となる位置に配置される。
【０００８】
但し外部電装品が配置される、このような位置は、室外機内部の冷却用の風が流れる経路（以下、通風経路とも言う）上に当たる。そしてこのような外部電装品はカバーに収容され、カバー内への水の進入を防止するため措置が施されている。すなわち、カバーは収容する外部電装品を雨水等から守る役割を有する。
【０００９】
以下に示す特許文献２においては、外部電装品を覆うカバーにフランジが設けられており、このフランジを電装品箱に固定することによってカバーが電装品箱に取り付けられる。そして、フランジと電装品箱の間にシール材を設けることによって、フランジと電装品箱との間からカバー内に水が浸入することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【００１０】
特開２０１０－１２１８５７号公報
特開２０１６－０６５７０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
（【００１１】以降は省略されています）

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