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公開番号2024083508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-21
出願番号2024062281,2020508282
出願日2024-04-08,2019-03-13
発明の名称ガラス基板、液晶アンテナ及び高周波デバイス
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C03C 3/091 20060101AFI20240614BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】本発明は、高周波信号の誘電損失を低減することができ、かつ耐熱衝撃性にも優れるガラス基板を提供する。
【解決手段】本発明は、{ヤング率(GPa)×50~350℃における平均熱膨張係数(ppm/℃)}≦300(GPa・ppm/℃)の関係を満たし、20℃、35GHzでの比誘電率が10以下であり、かつ20℃、35GHzでの誘電正接が0.006以下であるガラス基板に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
{ヤング率(GPa)×50~350℃における平均熱膨張係数(ppm/℃)}≦300(GPa・ppm/℃)の関係を満たし、
20℃、35GHzでの比誘電率が10以下であり、かつ
20℃、35GHzでの誘電正接が0.006以下であるガラス基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はガラス基板、並びに、該ガラス基板を有する液晶アンテナ及び高周波デバイスに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話機、スマートフォン、携帯情報端末、Wi-Fi機器のような通信機器、弾性表面波(SAW)デバイス、レーダ部品、アンテナ部品等の電子デバイスにおいては、通信容量の大容量化や通信速度の高速化等を図るために、信号周波数の高周波化が進められている。このような高周波用途の通信機器及び電子デバイスに用いられる回路基板には、一般的に樹脂基板、セラミックス基板、ガラス基板等の絶縁基板が使用されている。高周波用途の通信機器及び電子デバイスに用いられる絶縁基板には、高周波信号の質や強度等の特性を確保するために、誘電損失や導体損失等に基づく伝送損失を低減することが求められている。
【0003】
例えば特許文献1では、絶縁基板の誘電正接並びに配線層の配線幅及び表面粗さを特定の範囲とすることにより、伝送損失を従来の水準に維持するとともに、クロストークノイズを抑制できることが開示されている。また特許文献2では、特定の組成を有する無鉛ガラスを用いることにより、比誘電率または誘電損失が小さい電子回路基板が得られることが開示されている。
【0004】
このような絶縁基板のうち、樹脂基板はその特性から剛性が低い。そのため、半導体パッケージ製品に剛性(強度)が必要な場合には、樹脂基板は適用しにくい。また、セラミックス基板は表面の平滑性を高めることが難しく、これにより基板表面に形成される導体に起因する導体損失が大きくなりやすいという難点を有している。
【0005】
一方、ガラス基板は剛性が高いため、パッケージの小型化や薄型化等を図りやすく、表面平滑性にも優れ、また基板自体として大型化することが容易であるというような特徴を有している。
【0006】
また、IoTの拡がりにより様々なデバイスが通信機能を持つようになり、自動車などこれまで無線通信を行っていなかったものでも通信デバイスを搭載したいというニーズが出てきている。その為、例えば液晶アンテナの様な通信デバイスを自動車の屋根に取り付けて衛星と通信を行うといったことが考えられる(特許文献3及び4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
日本国特開2013-077769号公報
日本国特開2004-244271号公報
日本国特表2017-506467号公報
日本国特表2017-506471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のガラス基板は特にGHz帯域において誘電正接が大きく、高周波信号の質や強度等の特性を維持することが困難である。また、基板に穴を開けた穴あき基板として用いる際、穴あけ用のレーザー加工時に発生する基板内の温度差により発生する熱衝撃によってガラス基板が割れやすい。
【0009】
また、屋外での使用が前提であるアンテナ用途に対し、これまで通信デバイスは室内もしくは保護された空間での使用がメインであった。しかし、液晶アンテナ等として、自動車や船舶等に取り付けられる場合、これらの機器は温度変化の大きい過酷環境下で使用されるため、それらに付随し外気に曝露されている液晶アンテナ等は、急激な温度変化、例えば太陽光下で加熱された状態での降雨による急冷などの状況に曝されることが考えられる。これに対し、電子デバイスに用いられてきた従来のガラス基板では、急激な温度変化により加わる熱衝撃によって割れやすい。
【0010】
上記実情に鑑み、本発明は、高周波信号の誘電損失を低減することができ、かつ耐熱衝撃性にも優れるガラス基板、並びにそれを用いた液晶アンテナ及び高周波デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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