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公開番号2024082838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196987
出願日2022-12-09
発明の名称ボイラー管のリコート方法
出願人大阪富士工業株式会社,個人
代理人個人
主分類C23C 4/02 20060101AFI20240613BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】ボイラー管に対する溶射皮膜のリコートを短時間、かつ、低コストで実現できるボイラー管のリコート方法を提供する。
【解決手段】ボイラー管のリコート方法は、除去工程及び溶射工程を含む。除去工程では、レーザービームLを照射することで、ボイラー管10の溶射皮膜12表面上における腐食生成物14を除去し、溶射皮膜12表面を露出させる。溶射工程では、露出させた溶射皮膜12表面上に、溶射材20を溶射する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
レーザービームを照射することで、ボイラー管の溶射皮膜表面上における腐食生成物を除去し、前記溶射皮膜表面を露出させる除去工程と、
露出させた前記溶射皮膜表面上に、溶射材を溶射する溶射工程とを含む、ボイラー管のリコート方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記除去工程では、前記レーザービームを前記ボイラー管に対して一定の速度で相対的に移動させる、請求項1に記載のボイラー管のリコート方法。
【請求項3】
前記除去工程において、前記レーザービームによる入熱量は、63J/cm

以下である、請求項1に記載のボイラー管のリコート方法。
【請求項4】
前記除去工程では、露出させる前記溶射皮膜表面の算術平均粗さを8.5μm以下とする、請求項3に記載のボイラー管のリコート方法。
【請求項5】
前記除去工程では、露出させる前記溶射皮膜表面の算術平均粗さを5.5μm以上、かつ、8.5μm以下とする、請求項4に記載のボイラー管のリコート方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラー管のリコート方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1では、プラズマフレームを発生させることで、溶射材を母材に溶射する溶射装置が開示されており、このような溶射装置は、母材の表面上に溶射皮膜を形成するために用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-002242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既に溶射皮膜が被覆されているボイラー管をメンテナンスする場合、具体的には、ボイラー管に対して溶射皮膜をリコート(再被覆)する場合、溶射皮膜表面上の腐食生成物を除去するために、ブラスト処理が実施される。
【0005】
ボイラー管に対してブラスト処理を実施する場合、腐食生成物と共に溶射皮膜もボイラー管から除去される。そのため、このようなリコート方法では、腐食生成物を溶射皮膜と共にボイラー管から剥がし、その後に、そのボイラー管の表面上に溶射皮膜を再形成することになる。
【0006】
つまり、従来のリコート方法では、ブラスト処理による腐食生成物及び溶射皮膜の除去、並びに、溶射皮膜の再形成という一連の作業に長期間を要することに加え、大量のブラスト材等が必要となる。そのため、従来のリコート方法でボイラー管をメンテナンスする場合、ボイラー管を用いた発電設備等において、1~2ヶ月という長期間にわたって設備を停止させなければならなかった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ボイラー管に対する溶射皮膜のリコートを短時間、かつ、低コストで実現できるボイラー管のリコート方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係るボイラー管のリコート方法は、除去工程及び溶射工程を含む。前記除去工程では、レーザービームを照射することで、ボイラー管の溶射皮膜表面上における腐食生成物を除去し、前記溶射皮膜表面を露出させる。前記溶射工程では、露出させた前記溶射皮膜表面上に、溶射材を溶射する。
【0009】
このような方法によれば、ボイラー管の表面上に予め被覆されている溶射皮膜(1層目)をボイラー管から剥がすことなく、溶射皮膜の表面上から腐食生成物を除去し、その溶射皮膜の表面上に溶射皮膜(2層目)をリコートすることができる。すなわち、この方法によれば、ボイラー管に対する溶射皮膜のリコートを短時間で行うことができる。
【0010】
また、このような方法によれば、溶射皮膜をボイラーから剥がすためのブラスト材等が不要となる。つまり、この方法によれば、ボイラー管に対する溶射皮膜のリコートを低コストで行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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