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公開番号2024082621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196591
出願日2022-12-08
発明の名称下顎が自由に運動できる装置
出願人個人
代理人個人
主分類A61C 19/04 20060101AFI20240613BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 本発明は、乱れた歯列やずれた顎位の影響により起こる咀嚼不良、不定愁訴や姿勢悪化、歯ぎしり及び食いしばり、いびきの防止や睡眠時無呼吸症候群の検査及び治療をするために、咬頭干渉しない咬合高径で抵抗のない顎運動または顎運動を誘導、抑制、制御し、任意の顎位の採得と撮影を可能にする装置、及び本装置を用いて、歯周組織や関節に影響を及ぼす顎位の採得及び撮影方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 上下歯牙列の歯1本以上を覆う形状部材からなり、歯に対して着脱自在に設け、前記上下歯牙列を覆う形状部材5は、滑走面4を有し、この滑走面4の形状は、面状、線状、点状、3角形状の中から選択し、滑走面4は、咬合平面3に対して平行、または正中(矢状面)に平行及び角度をつけるようにした患者の下顎を抵抗なく動かす、及び誘導・抑制・制御を行う装置。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
上下歯牙列の歯1本以上の歯牙を覆う形状部材からなり、歯に対して着脱自在に設け、前記上下歯牙列を覆う形状部材は、滑走面を有し、この滑走面の形状は、面状、線状、点状、3角形状の中から選択し、滑走面は、咬合平面に対して平行、または正中に平行及び角度をつけるようにしたことを特徴とする下顎を抵抗なく動かす、及び誘導・抑制・制御を行う装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
滑走面は、下顎が咬頭干渉を起こさずに抵抗なく運動できる咬合高径に設定したことを特徴とする請求項1記載の下顎を抵抗なく動かす、及び誘導・抑制・制御を行う装置。
【請求項3】
滑走面は、取り外しができるもの、または、取り外しができない一体式のもので製作したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の下顎を抵抗なく動かす、及び誘導・抑制・制御を行う装置。
【請求項4】
上下歯牙列を覆う形状部材に下顎が後退したときに嵌合し、開口を防ぐ嵌合突起部材、または開口及び下顎の後退を誘導する斜面を設けたことを特徴する請求項1、または請求項2に記載の下顎を抵抗なく動かす、及び誘導・抑制・制御を行う装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4に記載の装置を用い、患者の顎位を探り、採得する装置を用いて咬合を挙上し、抵抗のない顎運動のなかで術者が顎位を探り決定し、その顎位の採得または撮影をするもので、滑走面を持つ本装置を上下顎に装着して下顎を抵抗なく動かす、及び顎位を探り、顎位を採得または撮影をすることを特徴とする顎位の採得または撮影をする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、術者が患者の顎位と咬合、顎位が姿勢に及ぼす影響(以降姿勢という)の状態を見極めるためのオーラルアプライアンスを提供するもの、すなわち、顎位の治療や、噛み合わせの治療、先天的な理由及び後天的な理由(歯ぎしりや食いしばりによる歯牙の摩耗、頬杖や片噛み等の生活習慣、歯の治療等)が原因で起こる噛み合わせの不良や顎関節の不調を治療するために用いるオーラルアプライアンスを改善、術者が患者の顎関節(下顎窩と下顎頭の位置関係)を含む最善の顎位を探り、採得することを容易にし、術者が探り出した顎位を安定させる装置の製作や顎位が及ぼす口腔の状態、歯周組織、関節の撮影(X線撮影、CT撮影、MRI検査)を可能にする方法に関するものである。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
患者が咬合(噛み合わせ)の不良を訴えても直ちに症状改善を目的とした不可逆的な治療(咬合調整や補綴など)を行わないことは推奨されている。また不可逆的な治療(咬合調整や補綴など)が必要となった場合は、その根拠と害を十分に説明し、患者の同意の元に行うべきである。
咬合や姿勢の不調及び不良の治療の場合は治療が広範囲(全顎、全歯)に及ぶ場合が多く、且つ不可逆的な治療であれば患者は説明を受けても益を判断するのは困難である。
咬合や姿勢の正常化の治療には歯並びを整える歯科矯正治療と咬合調整や補綴などで上下歯牙の接触を整える補綴治療がある。どちらも不可逆的治療であり治療目的および目標の提示と患者の同意が必要である。
歯科矯正治療において、最近では患者の顔貌写真にコンピュータグラフィックス技術できれいな歯並びを合成し患者に提示し同意を得ているが、きれいな歯並びが患者にとって最善の噛み合わせとは限らないし、矯正治療後きれいな歯並びなのに噛み合わせの不調を訴える例もある。
補綴治療で咬合の正常化をする場合は、オクルーザルアプライアンス(マウスピースやスプリント)または仮着したレジンシェルの咬合面に、歯科用樹脂の盛り足し調整することで咬合支持を付与し、顎位や咬合の機能的な安定性を術者が構築し、患者も改善した咬合(噛み合わせ)を体感し治療の同意をした後、補綴歯科的介入を行う。この場合治療後の咬合は患者にとって最適解であるが、補綴歯科的介入を行うまでの試行錯誤は高い技術と長い治療期間が必要で、最終補綴の治療期間より時間がかかる。
この問題を解決する手段として、本装置は前歯接触型マウスピースの形態をとるが、上下顎全歯に装着し、基本的に上顎は正中(矢状面)に平行、下顎は咬合平面に平行の滑走面を持ち、滑走面は直線だけではなくモンソンカーブ、ウイルソンカーブ、スピーの湾曲等の解剖学湾曲と同等または類似した3次元湾曲面と平行または類似となるように設定し、上下顎が点や線、または面で接触し、抵抗の少ない滑らかな顎運動ができる構造に設定したものである。
本装置を用い、術者が最善とする顎位を探り、顎位の採得や撮影を可能にし、正常な咬合や姿勢を回復する治療の基準を得ること、術者が目標とする咬合を模した歯冠形態を有し、日常装着でき、食事もすることができるオーラルアプライアンスを提供し、患者が最終補綴物の咬合状態を疑似体験し、治療の同意を得ることを目的とするものである。
つまり、本装置を用いて下顎を滑らかに動かすことができれば、例えば食いしばりや歯ぎしりによる、不快感、歯牙の咬耗や破折を抑制及び防止、かみ合わせや顎位の不正が原因とされる不定愁訴の軽減、睡眠時の開口と顎位の後退によるいびきや睡眠時無呼吸症候群の緩和をすることもできる。
従来から、いびき及び閉塞性睡眠時無呼吸症の緩和をするために、上部気道の閉塞を改善するための方法と装置は、存在している。
例えば、ヒトの気道内の閉塞状態を除去するのに適した装置で、口の中で舌に害を与えずにヒトの口の中に密封されたキャビティを形成するのに適したマウスピース、及び、マウスピースに結合し、密封されたキャビティに通じている第一の端部、及び、遮断状態の気道に応答して口及び(又は)上部気道の中の密封されたキャビティの中に負圧を生じるのに有効な負圧発生器に結合するのに適した第二の端部を有する中空の細長い部材から成る装置や、ヒトの気道内の閉塞状態を除去するための方法で、ヒトの口の中に密封されたキャビティを形成すること、密封されたキャビティを負圧発生器に結合すること、上部気道の軟組織が咽頭の後方壁に落ち込んだときに、上部気道の軟組織を咽頭の後方壁から引き離し、それにより閉塞状態を除去するために、密封されたキャビティ内の負圧を生じるのに有効な割合で密封されたキャビティから空気を除去するために負圧発生器を動作させることから成る方法(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2007-520279号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄、及び図1~図5を参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、乱れた歯列やずれた顎位の影響により起こる咀嚼不良、不定愁訴や姿勢悪化、歯ぎしり及び食いしばり、いびきの防止や睡眠時無呼吸症候群の検査及び治療をするために、咬頭干渉しない咬合高径で抵抗のない顎運動または顎運動を誘導、抑制、制御し、任意の顎位の採得と撮影を可能にする装置、及び本装置を用いて、歯周組織や関節に影響を及ぼす顎位の採得及び撮影方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成できる本発明の第1発明は、請求項1に記載された通り咬合を挙上し、抵抗のない顎運動が可能になる患者の下顎を誘導・抑制・制御を行う装置であり、次のようなものである。
上下歯牙列の歯1本以上の歯牙を覆う形状部材からなり、歯に対して着脱自在に設け、前記上下歯牙列を覆う形状部材は、滑走面を有し、この滑走面の形状は、面状、線状、点状、3角形状の中から選択し、滑走面は、咬合平面に平行、または正中(矢状面)に平行及び角度をつける等、どこに設置することも可能な構成である。
【0006】
上記の目的を達成できる本発明の第2発明は、請求項2に記載された通り咬合を挙上し、抵抗のない顎運動が可能になる患者の下顎を誘導・抑制・制御を行う装置であり、次のようなものである。
請求項1に記載の発明に加えて、滑走面は、下顎が咬頭干渉を起こさずに抵抗なく運動できる咬合高径に設定するという構成である。
【0007】
上記の目的を達成できる本発明の第3発明は、請求項3に記載された通り咬合を挙上し、抵抗のない顎運動が可能になる患者の下顎を誘導・抑制・制御を行う装置であり、次のようなものである。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、滑走面は、取り外しができるもの、または取り外しできない一体式のもので製作する構成である。
【0008】
上記の目的を達成できる本発明の第4発明は、請求項4に記載された通り咬合を挙上し、抵抗のない顎運動が可能になる患者の下顎を誘導・抑制・制御を行う装置であり、次のようなものである。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、上下歯牙列を覆う形状部材に下顎が後退したときに嵌合し、開口を防ぐ嵌合突起部材を設ける構成である。
【0009】
上記の目的を達成できる本発明の第5発明は、請求項5に記載された通り咬合を挙上し、抵抗のない顎運動が可能になる患者の下顎を誘導・抑制・制御を行う装置を用いた任意の顎位の採得及び撮影方法であり、次のようなものである。
請求項1~請求項4に記載の装置を用い、患者の下顎を誘導・抑制・制御を行う装置を用いて咬合を挙上し、抵抗のない顎運動のなかで術者が最適な顎位を決定し、その顎位の採得または撮影を可能にするもので、滑走面を持つ本装置を上下顎に装着し顎位を探り、顎位を採得または撮影をする構成である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る抵抗のない滑らかな顎運動を実現し、下顎を誘導、抑制、制御を行う装置は、上記説明のような構成を有するので、以下に記載する効果を奏する。
(1)睡眠時の歯ぎしり及び食いしばりを解消するために咬頭干渉せず、下顎が前後左右にスムーズに運動できる。
(2)睡眠時の開口および顎の後退制御で睡眠時無呼吸症候群の予防・解消を促すことができる。
(3)滑走面に術者が任意の角度や高さを設定することで、下顎を誘導し顎位を変化させることができる。
(4)任意の顎位を容易に採得および撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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