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公開番号2024082372
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196172
出願日2022-12-08
発明の名称評価装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01B 11/30 20060101AFI20240613BHJP(測定;試験)
要約【課題】従来の評価装置には、改善の余地がある。
【解決手段】評価装置は、所定方向に沿って筋目加工が施された複数の面を有する部品の一つの面に、前記一つの面よりも狭い領域の平行光を発する光源と、前記一つの面に前記平行光を所定の入射角で、且つ前記平行光の光軸を前記所定方向に対して垂直に向けて照射したときに前記一つの面で反射する反射光を、前記入射角に対応する反射角で撮像する撮像デバイスと、前記部品を支持する台座と、撮像デバイスから出力される画像データに演算処理を施すことによって、前記筋目加工の筋目の状態に関する情報を出力する演算処理装置と、前記光源及び前記台座の少なくとも一方の水平に対する傾斜を調整可能な傾斜調整機構と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定方向に沿って筋目加工が施された複数の面を有する部品の一つの面に、前記一つの面よりも狭い領域の平行光を発する光源と、
前記一つの面に前記平行光を所定の入射角で、且つ前記平行光の光軸を前記所定方向に対して垂直に向けて照射したときに前記一つの面で反射する反射光を、前記入射角に対応する反射角で撮像する撮像デバイスと、
前記部品を支持する台座と、
前記撮像デバイスから出力される画像データに演算処理を施すことによって、前記筋目加工の筋目の状態に関する情報を出力する演算処理装置と、
前記光源及び前記台座の少なくとも一方の水平に対する傾斜を調整可能な傾斜調整機構と、
を備える評価装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記撮像デバイスと前記台座との間に位置する凸レンズをさらに備え、
前記反射光の少なくとも一部が、前記凸レンズを通して前記撮像デバイスに入射し、
前記撮像デバイスは、前記凸レンズの後側焦点に位置する、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項3】
前記光源及び前記台座の少なくとも一方を回転可能な回転機構をさらに備える、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項4】
前記光源及び前記台座の少なくとも一方を、所定の平面に対して平行移動及び垂直移動可能な移動機構をさらに備える、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項5】
前記平行光を前記光軸と直交する面に照射したときの前記平行光の径が、0.1mm以上3mm以下である、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項6】
前記演算処理は、前記画像データに基づいて前記反射光の強度分布を取得することと、前記強度分布をガウス関数又は疑似フォークト関数により曲線近似することによって近似関数を算出することと、を含み、
前記筋目の状態に関する情報は、前記近似関数の最大値、半値幅、及び標準偏差の少なくとも1つに基づく情報を含む、
請求項1に記載の評価装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、評価装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、鋼板の表面性状を評価する装置を開示する。この評価装置は、鋼板に基準パターンを反射させたときの反射像をCCDカメラで撮影することによって得られた映像に基づいて、表面性状を評価する。反射像におけるパターンのゆらぎ、つまりパターンの不鮮明さの度合いに基づいて、筋目のむら、方向性、凹凸の粗さなどを評価することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-99632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、時計の外装部品など、時計を構成する様々な部品は、平板状の鋼板とは異なり、様々な方向を向く複数の面を組み合わせた形状を有する。様々な方向を向く複数の面を有する部品に対して、鋼板用の基準パターンを適用することは無理がある。つまり、従来の評価装置には、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
評価装置は、所定方向に沿って筋目加工が施された複数の面を有する部品の一つの面に、前記一つの面よりも狭い領域の平行光を発する光源と、前記一つの面に前記平行光を所定の入射角で、且つ前記平行光の光軸を前記所定方向に対して垂直に向けて照射したときに前記一つの面で反射する反射光を、前記入射角に対応する反射角で撮像する撮像デバイスと、前記部品を支持する台座と、前記撮像デバイスから出力される画像データに演算処理を施すことによって、前記筋目加工の筋目の状態に関する情報を出力する演算処理装置と、前記光源及び前記台座の少なくとも一方の水平に対する傾斜を調整可能な傾斜調整機構と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
評価装置の概略構成を説明する模式図。
部品の一例を示す斜視図。
高品位グレードのサンプルに対応する実施例の画像データ。
中間品位グレードのサンプルに対応する実施例の画像データ。
低品位グレードのサンプルに対応する実施例の画像データ。
高品位グレードのサンプルに対応する実施例の光強度分布データを示すグラフ。
中間品位グレードのサンプルに対応する実施例の光強度分布データを示すグラフ。
低品位グレードのサンプルに対応する実施例の光強度分布データを示すグラフ。
高品位グレードのサンプルに対応する実施例の光強度分布データを疑似フォークト関数により曲線近似したときの近似曲線。
中間品位グレードのサンプルに対応する実施例の光強度分布データを疑似フォークト関数により曲線近似したときの近似曲線。
低品位グレードのサンプルに対応する実施例の光強度分布データを疑似フォークト関数により曲線近似したときの近似曲線。
コンピューターにより算出された実施例の近似関数の特性値。
高品位グレードのサンプルに対応する比較例の画像データ。
中間品位グレードのサンプルに対応する比較例の画像データ。
低品位グレードのサンプルに対応する比較例の画像データ。
高品位グレードのサンプルに対応する比較例の光強度分布データを示すグラフ。
中間品位グレードのサンプルに対応する比較例の光強度分布データを示すグラフ。
低品位グレードのサンプルに対応する比較例の光強度分布データを示すグラフ。
高品位グレードのサンプルに対応する比較例の光強度分布データを疑似フォークト関数により曲線近似したときの近似曲線。
中間品位グレードのサンプルに対応する比較例の光強度分布データを疑似フォークト関数により曲線近似したときの近似曲線。
低品位グレードのサンプルに対応する比較例の光強度分布データを疑似フォークト関数により曲線近似したときの近似曲線。
コンピューターにより算出された比較例の近似関数の特性値。
【発明を実施するための形態】
【0007】
評価装置1は、図1に示すように、台座2と、移動ステージ機構3と、光源4と、集光光学系5と、撮像デバイス6と、インターフェイスユニット7と、コンピューター8と、を備える。台座2は、評価対象であるサンプル10を支持する。評価装置1では、金属で構成されるサンプル10の表面性状を評価することができる。評価装置1では、サンプル10の表面性状のうち筋目に関する性状を評価することができる。金属で構成される各種部品のうち装飾性が要望される部品では、部品の表面に筋目加工が施されることがある。筋目加工を施すことによって部品の装飾性が高められる。評価装置1では、筋目加工が施されたサンプル10の筋目に関する性状を評価することができる。
【0008】
移動ステージ機構3は、評価装置1のベース部9の上面に固定される。本実施形態では、ベース部9の上面が水平面である。移動ステージ機構3は、台座2を支持する。台座2は、移動ステージ機構3の上部に支持される。サンプル10は、台座2の上部に支持される。移動ステージ機構3は、台座2の位置や姿勢を変化させることができる。移動ステージ機構3は、XYZステージ12と、回転ステージ13と、傾斜ステージ14と、を含む。XYZステージ12と、回転ステージ13と、傾斜ステージ14とによって、台座2の位置や姿勢を変化させることができる。
【0009】
光源4は、サンプル10に向けて平行光15を発する。本実施形態では、平行光15としてレーザー光が適用される。平行光15の光軸15Aは、水平面に対して入射角θ1に設定される。よって、平行光15は、水平面に対して入射角θ1で入射する。集光光学系5は、サンプル10に照射された平行光15がサンプル10で反射したときの反射光16を撮像デバイス6に集光する。集光光学系5は、単一の凸レンズでも、凸レンズと凹レンズとを組み合わせた構成でもよい。集光光学系5は、単一の凸レンズであっても、複数のレンズを組み合わせた構成であっても、光学特性上、1つの凸レンズとして扱うことができる。
【0010】
集光光学系5の光軸5Aは、水平面に対する入射角θ1に対応する反射角θ2で傾斜している。平行光15を水平面に照射したとき、入射角θ1と反射角θ2とは等しい。平行光15を水平面に入射角θ1で照射したとき、集光光学系5の光軸5Aが平行光15の光軸15Aに相対する。つまり、光軸15A及び光軸5Aの双方に直交する方向から見て、光軸15Aと光軸5Aとは、水平面に直交する軸に対して対称である。なお、平行光15の光軸15Aを第1光軸と表現することがある。また、集光光学系5の光軸5Aを第2光軸と表現することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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