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公開番号2024080888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194223
出願日2022-12-05
発明の名称木製壁パネルと木製カーテンウォール
出願人大和ハウス工業株式会社,株式会社フジタ,株式会社芳賀沼製作
代理人個人,個人
主分類E04C 2/12 20060101AFI20240610BHJP(建築物)
要約【課題】木製壁の施工効率を向上させることができ、木製の表面材のメンテナンス性と防水性の双方に優れている木製壁パネルと、この木製壁パネルが適用された木製カーテンウォールを提供すること。
【解決手段】芯材10と、芯材10の一対の広幅面11に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材50とを有し、一対の表面材50の少なくとも一方が木製の表面材であり、木製の表面材50が、縦方向に長尺な複数の表面分割材51により形成され、表面分割材51は、その左右の小口面に雄実52と雌実53を備えており、木製の表面材50は、隣接する一方の表面分割材51の雄実52が他方の表面分割材51の雌実53に係合した、相じゃくり材である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
芯材と、
前記芯材の一対の広幅面に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材とを有し、
前記一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材であり、
前記木製の表面材が、縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成され、
前記表面分割材は、その左右の小口面に雄実と雌実を備えており、
前記木製の表面材は、隣接する一方の前記表面分割材の雄実が他方の前記表面分割材の雌実に係合した、相じゃくり材であることを特徴とする、木製壁パネル。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
相互に係合する前記雄実と前記雌実のうち、双方の壁厚方向に延びる第1端面の間には、隣接する前記表面分割材の少なくとも一方を壁厚直交方向にスライド自在な隙間が設けられており、
相互に係合する前記雄実と前記雌実のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面は、相互に密着している、もしくは隙間を有して対向していることを特徴とする、請求項1に記載の木製壁パネル。
【請求項3】
前記表面材が、3以上の前記表面分割材と2以上の前記隙間を備え、
前記隙間の幅が、取り外し対象の1つの前記表面分割材を左右のいずれか一方へスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の木製壁パネル。
【請求項4】
前記表面材が、3以上の前記表面分割材と2以上の前記隙間を備え、
前記隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にある2つの該表面分割材を左右にスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の木製壁パネル。
【請求項5】
1つの前記木製壁パネルにおいて前記表面材を形成する複数の前記表面分割材の間には前記隙間は存在せず、
隣接する2つの前記木製壁パネルの端部にある2つの前記表面分割材の間に、前記隙間がパネル間隙間として設けられるようになっており、
前記隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にそれぞれ存在する単数もしくは複数の表面分割材を、左右にある2つの前記パネル間隙間を閉塞するようにしてスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の木製壁パネル。
【請求項6】
前記芯材が、複数の木製の角材のユニット、複数の木製もしくは鋼製の胴縁により形成されるパネルフレーム、集成材、無垢材、構造用合板、単板積層材、直交集成板、ALC材、のいずれか一種により形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木製壁パネル。
【請求項7】
前記芯材が木製である場合に、
前記芯材の一対の広幅面には、一対の燃え止まり材が取り付けられており、
前記一対の燃え止まり材の広幅面に、前記一対の表面材が取り付けられていることを特徴とする、請求項6に記載の木製壁パネル。
【請求項8】
前記燃え止まり材が、石膏ボードもしくはケイ酸カルシウム板のいずれか一種であることを特徴とする、請求項7に記載の木製壁パネル。
【請求項9】
前記木製壁パネルが木製外壁パネルであり、前記一対の表面材が木製の表面材である場合に、
屋外側の前記燃え止まり材の外側に、透湿防水シートが配設され、
前記透湿防水シートの外側に、通気層形成用の胴縁が配設され、
前記胴縁の外側に、屋外側の前記表面材が配設されており、
屋外側の前記表面材、前記胴縁、前記透湿防水シート、屋外側の前記燃え止まり材、及び前記芯材が、共通の軸状の留め具により接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の木製壁パネル。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の複数の前記木製壁パネルが、耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、ファスナーを介して上梁と下梁の間に取り付けられていることを特徴とする、木製カーテンウォール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木製壁パネルと木製カーテンウォールに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
戸建て住宅や集合住宅等の建物の壁をパネル化して分割し、複数の壁パネルを現場に搬送して建物架構に設置することにより、壁の施工効率を向上させることができる。ここで、建物の壁には、屋外に面する外壁や、屋内にある内壁(間仕切壁や界壁)等が含まれる。このように、壁パネルの適用によって壁の施工効率が向上する。そして、壁パネルが芯材と、芯材の一対の広幅面に対して一対の表面材が直接的もしくは間接的に取り付けられている構成において、一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材である、木製壁パネルにおいては、木材の適用による様々な効果が奏される。具体例には、木材は鉄骨やコンクリート等に比べて軽量であり、比強度が高く、加工性に優れており、その他、断熱性が高く、調湿作用がある。また、自然素材の醸し出す外観意匠性を有しており、さらには、自然素材故に二酸化炭素排出量が少なく、環境影響負荷への低減効果が高い。
【0003】
このように木材の適用によって様々な効果が奏される木製壁パネルに関し、木製の表面材の一部のみをメンテナンスしたい場合に、木製の表面材が1枚の面材である場合は、その全体を取り替える必要が生じ、その取り替えも大掛かりになり得ることから、メンテナンス性が課題となる。
【0004】
さらに、1枚の面材からなる表面材を備えた複数の木製壁パネルを、板張り式に並べることによって形成される木製壁では、隣接する表面材の間の目地における防水性にも課題がある。
【0005】
そこで、木製の表面材を縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成することにより、メンテナンス対象の表面分割材のみを取り外して交換等することにより、1枚の面材からなる表面材に比べてメンテナンス性が良好になる。例えば、隣接する一方の表面分割材が凸部を備え、他方の表面分割材がこの凸部が嵌まり込む凹部を備えている、本実材である場合は、凹部と凸部の係合構造により、表面材の目地における防水性も向上する。しかしながら、表面分割材同士の接続が本実式である形態では、1枚の面材からなる表面材に比べてメンテナンス性は向上するものの、実際にメンテナンス対象の表面分割材の取り外しは難しく、目地の防水性の課題は解消されるもののメンテナンス性に関しては改善の余地がある。
【0006】
ここで、特許文献1には、木質材からなる外壁仕上げ材の下地として木質材からなる下地材が配設され、この下地材として10mm以上の板厚を有する集成材を少なくとも3層に積層して30mm以上の厚さを確保した上で、隣接する仕上げ材同士が、板傍に形成されたしゃくり(决り)により相じゃくり状に接合されている、木質外壁の防耐火構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-348558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の木質外壁の防耐火構造によれば、隣接する仕上げ材同士が相じゃくり状に接合されていることにより、メンテナンス対象の仕上げ材の取り外し性が良好になり、仕上げ材が本実材である場合と比べてメンテナンス性が向上するとともに、目地における防水性も良好になる。しかしながら、特許文献1に記載される木質外壁の防耐火構造は、木製壁を形成する木製壁パネルを開示するものでないことから、木製壁の施工効率を向上させることはできない。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、木製壁の施工効率を向上させることができ、木製の表面材のメンテナンス性と防水性の双方に優れている木製壁パネルと、この木製壁パネルが適用された木製カーテンウォールを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成すべく、本発明による木製壁パネルの一態様は、
芯材と、
前記芯材の一対の広幅面に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材とを有し、
前記一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材であり、
前記木製の表面材が、縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成され、
前記表面分割材は、その左右の小口面に雄実と雌実を備えており、
前記木製の表面材は、隣接する一方の前記表面分割材の雄実が他方の前記表面分割材の雌実に係合した、相じゃくり材であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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