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公開番号2024080664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2023202401
出願日2023-11-30
発明の名称吸音パネルの製造方法
出願人インパクト アコースティック アクチェンゲゼルシャフト,IMPACT ACOUSTIC AG
代理人個人,個人,個人
主分類D21J 7/00 20060101AFI20240606BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】現在、製造可能であるパネルは、機械的特性は良好だが吸音特性が不十分であるもの、またその逆のものである。
【解決手段】吸音パネル(F)を製造するための方法は、予め定められた量のセルロース繊維を準備するステップを含む。セルロース繊維は0.5mmから5mmの間、好ましくは1.3mmから2.5mmの間の平均長さを有する。本方法はさらに、パルプ(P)を形成するためにセルロース繊維を水盤(100)に浸漬するステップと、パルプ(P)を成形金型(200)上に堆積させるステップとを含む。本方法はさらに、パルプ(P)に含まれる水分を少なくとも部分的に除去して繊維マット(T)を製造するためにパルプ(P)を圧縮するステップを含む。本方法はまた、吸音パネル(F)を形成するために繊維マット(T)内に残留する水分を蒸発させるために前記繊維マット(T)を乾燥させるステップを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸音パネル(F)を製造するための方法であって、
-予め定められた量のセルロース繊維を準備するステップであって、前記セルロース繊維が0.5mmから5mmの間の平均長さを有し、好ましくは前記平均長さが1.3mmから2.5mmの間である、ステップと、
-パルプ(P)を形成するために前記セルロース繊維を水盤(100)に浸漬するステップと、
-前記パルプ(P)を成形金型(200)上に堆積させるステップと、
-前記パルプ(P)に含まれる水分を少なくとも部分的に除去して繊維マット(T)を製造するために前記パルプ(P)を圧縮するステップと、
-前記吸音パネル(F)を製造するべく前記繊維マット(T)内に残留する水分を蒸発させるために前記繊維マット(T)を乾燥させるステップと、を含む方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記パルプ(P)に予め定められた色を付与するために少なくとも1つの染料(C)を前記水盤(100)に添加するステップを含み、前記少なくとも1つの染料(C)は天然染料である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記染料(C)は粉末染料であり、好ましくは前記染料(C)は20μmから80μmの間の粒径を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
-前記圧縮するステップ中に前記パルプ(P)から除去された水を収集するステップと、
-前記収集した水を前記水盤(100)に導入するステップと、をさらに含む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記導入するステップの前に、前記少なくとも1つの染料(C)を除去するために前記収集した水を浄化するステップを含む、請求項2または3に従属する場合の請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記乾燥させるステップは、30℃から45℃の間の温度で行われる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記乾燥させるステップに続いて、前記吸音パネル(F)の少なくとも一表面に防水成分を含む水溶液を塗布するステップを含み、好ましくは前記防水成分はアクリル製品である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法に従って製造される吸音パネル(F)であって、100kg/m

から700kg/m

の間の密度値を有し、好ましくは前記密度値は150kg/m

から350kg/m

の間である、吸音パネル(F)。
【請求項9】
0.4から1αwの間の吸音値を有する、請求項8に記載の吸音パネル(F)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音パネルの製造方法に関する。
続きを表示(約 960 文字)【0002】
「吸音パネル」という用語は、騒音の吸収とその結果としての残響の低減とを通じて、音響的に隔離された、および/またはより快適な環境を作ることを目的とした被覆材を指す。具体的には、吸音パネルは、建物および住宅における音波の伝播を制限できるパネルである。
【背景技術】
【0003】
吸音パネルは通常、例えば、グラスウールおよびロックウール、木毛およびセメント、ポリエステルおよび様々な種類のポリマー発泡フォームを含む、様々な種類の多孔質および/または繊維状の材料で作られる。
【0004】
一般に、合成材料で作られた吸音パネルは環境に優しくなく、目に見えるように設置された場合、特に美観を損ねる。
【0005】
吸音パネルはまた、天然の繊維状のポリマーであるセルロースを含む、植物または動物由来の材料および繊維から作られ得る。このような状況では、繊維の長さおよび製造される材料の最終密度レベルによって、パネルは多かれ少なかれ明白である。
【0006】
しかしながら、よく知られているように、セルロース繊維の使用には、吸音パネルの機械的安定性、強度および脆弱性の問題が伴う。
【0007】
この問題を克服するために、合成添加剤を使用することが知られている。
【0008】
特に、より良い機械的特性をセルロース繊維で作られたパネルに与えるために、紙および/または包装産業の典型的なプロセスを使用してこれらの繊維を加工することが知られている。より具体的には、製造されるパネルのより良い機械的シールを保証するために必要な微小繊維を生成するには、セルロース繊維を水中で前処理する(精製と呼ばれる)ステップが必要である。
【0009】
このような状況では、製造されるセルロース繊維パネルの厚さは特に薄く、通常は数ミクロンから数ミリメートルの範囲にある。しかしながら、これらのパネルは、より良い機械的特性を有するが、それらの吸音能力は不十分である。
【0010】
言い換えれば、これらのパネルは、吸音特性を損ねるほどに、優れた機械的特性を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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