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公開番号2024076369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2023197778
出願日2023-11-22
発明の名称プレスフェルト
出願人バルメット テクノロジーズ インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人
主分類D21F 7/08 20060101AFI20240529BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】 マーキング効果を有し、パルプからの水分のより良好に蒸発させることができる改善されたプレスフェルトを提供すること。
【解決手段】 本発明の態様の一例によれば、縫い目と、ウェブ側及びマシン側とを有するプレスフェルト(100)が提供され、プレスフェルト(100)は、ウェブ側にある第1の繊維層(131)と、マシン側にある第2の繊維層(132)と、第1の繊維層と第2の繊維層との間にある少なくとも1つの織物基布(110)及び少なくとも1つの螺旋状織物(120)とを含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
縫い目、ウェブ側及びマシン側を有するプレスフェルトであって、当該プレスフェルトは、
前記ウェブ側にある第1の繊維層と、
前記マシン側にある第2の繊維層と、
前記第1の繊維層と前記第2の繊維層との間にある少なくとも1つの織物基布及び少なくとも1つの螺旋状織物と、
を含む、プレスフェルト。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの螺旋状織物は、前記少なくとも1つの織物基布の、前記ウェブ側又は前記マシン側にある、請求項1に記載のプレスフェルト。
【請求項3】
前記第1の繊維層及び前記第2の繊維層は、前記少なくとも1つの織物基布及び前記少なくとも1つの螺旋状織物を貫通し、前記少なくとも1つの織物基布と前記少なくとも1つの螺旋状織物とを互いに取り付けるように構成されている、請求項1又は2に記載のプレスフェルト。
【請求項4】
前記少なくとも1つの織物基布はマシン方向糸及びクロスマシン方向糸を含み、
前記少なくとも1つの螺旋状織物は、螺旋状ループ糸及びピントルワイヤを含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプレスフェルト。
【請求項5】
前記ピントルワイヤは、前記螺旋状織物の平面内でクロスマシン方向に配置されているか又は前記クロスマシン方向に対して傾斜している、請求項4に記載のプレスフェルト。
【請求項6】
前記縫い目は、前記少なくとも1つの織物基布内にある第1の縫い目及び前記少なくとも1つの螺旋状織物内にある第2の縫い目を含む二重縫い目構造である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプレスフェルト。
【請求項7】
前記第1の縫い目は織物ループで形成され、前記第2の縫い目は螺旋状ループで形成されている、請求項6に記載のプレスフェルト。
【請求項8】
前記螺旋状ループ糸はポリマー、好ましくはポリアミドを含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のプレスフェルト。
【請求項9】
前記ポリアミドは、ポリアミド4.6、ポリアミド4.10、ポリアミド5.6、ポリアミド5.10、ポリアミド6、ポリアミド6.6、ポリアミド6.10、ポリアミド6.12、ポリアミド10、ポリアミド11及びポリアミド12又はそれらの混合物から選択される、請求項8に記載のプレスフェルト。
【請求項10】
前記螺旋状ループ糸の断面は、円形、楕円形、ひし形、四角形又は丸みを帯びた縁を有する四角形である。請求項1乃至9のいずれか一項に記載のプレスフェルト。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維ウェブ機(fibre web machines)で用いられるプレスフェルトに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
プレスフェルトは、繊維ウェブ機のプレス区画で繊維ウェブから水を取り除くのに重要な役割を果たす。プレスフェルトはプレス区画にわたってウェブを運び、プレス処理の間にウェブから取り除かれた水を受け取る。それと同時に、プレスフェルトはウェブに滑らかさを与え、それを乾燥機区画に運ぶ。現代のプレスフェルトは少なくとも1つの基布と、基布の少なくとも一方の面に設けられる繊維層とを含む。基布は1~4層からなる織布又は不織布であり得る。
【0003】
従来用いられているプレスフェルトは表面積が小さいため、表面が滑らかなウェブの生産が可能となる。つまり、従来用いられているプレスフェルトにはマーキング効果がない。マーキング効果とは、プレスフェルトがウェブに対して凸凹な構造面を生み出すことを意味する。そのため、マーキング効果を有する新規なプレスフェルトに対するニーズがある。また、従来用いられているプレスフェルトは、表面積が小さいことにより水除去特性が不十分であり得る。そのため、パルプから水分がより良好に蒸発されるように表面積が大きくなった新規なプレスフェルトに対するニーズもある。
【発明の概要】
【0004】
本実施形態の少なくとも一部の目的は、マーキング効果及びパルプからの水分のより良い蒸発のために表面積が大きくなったプレスフェルトを提供することである。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、シーム、ウェブ側及びマシン側を有するプレスフェルトが提供され、プレスフェルトは、
-ウェブ側にある第1の繊維層と、
-マシン側にある第2の繊維層と、
-前記第1の繊維層と前記第2の繊維層との間にある少なくとも1つの織物基布(woven base fabric)及び少なくとも1つの螺旋状織物(spiral fabric)と、
を含む。
【0006】
本発明の第2の態様によれば、抄紙機、段ボール製造機、ティッシュ製造機又はパルプマシン等の繊維ウェブ機における本願発明のプレスフェルトの使用が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の少なくとも一部の実施形態に係るプレスフェルトを示す。
図2は、本発明の少なくとも一部の実施形態に係る螺旋状織物を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本文脈で、「螺旋状織物(spiral fabric)」という用語は、複数の螺旋状ループ糸(spiral loop yarn)と、該螺旋状糸を互いに接続する複数のピントルワイヤとを含む織物を意味する。螺旋状ループ糸はジッパーのように隣接する螺旋状ループ糸と織り混ぜられる。隣接する螺旋状ループ糸は、隣接する螺旋状ループ糸との間でチャネルを形成する。隣接する螺旋状ループ糸は、チャネルを通って延びるピントルワイヤと接続される。螺旋状ループ糸のループ内には自由空間があり、その自由空間にはフィラー糸を充填することができる。
【0009】
本文脈で、「ループサイズ」という用語は、螺旋状ループ糸のループの長さ(L)を意味する。長さは、螺旋状織物の平面内のピントルワイヤの長さ方向に対して実質的に垂直であるか又は傾斜している。
【0010】
本文脈で、「ウェブ側(web side)」という用語は、プレスフェルトが繊維ウェブ機、例えば、抄紙機、段ボール製造機又はティッシュ製造機で用いられる場合に、製造される紙、板紙、パルプ又はティッシュ等の繊維ウェブに面するプレスフェルトの側を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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