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公開番号2024074042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022185092
出願日2022-11-18
発明の名称半透明化紙及び半透明化紙の製造方法
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類D21H 21/26 20060101AFI20240523BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】本発明は半透明な領域と内容物の間に空間や隙間があるときでも視認性に優れる包装体が得られる半透明化紙を提供する。
【解決手段】本発明は、紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上である半透明領域を有する半透明化紙。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件1の視感透過率(T50)が20%以上である半透明化紙。
「測定条件1」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記半透明化紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上である半透明領域を有する半透明化紙。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、
受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100
【請求項3】
紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上である請求項1記載の半透明化紙。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、
受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100
【請求項4】
紙を構成するパルプが、針葉樹化学パルプと広葉樹化学パルプの比が80:20~51:49である請求項1~3のいずれかに記載の半透明化紙。
【請求項5】
前記半透明領域に透明化材料が含侵してなる請求項1~3のいずれかに記載の半透明化紙。
【請求項6】
前記半透明領域の少なくとも一部に光吸収性物質が付着した網掛け印刷部をさらに有する、請求項1~3のいずれかに記載の半透明化紙。
【請求項7】
半透明化紙用原紙の少なくとも一部分の領域が下記測定条件1の視感透過率(T50)が20%以上となるように透明化材料を含侵する半透明化紙の製造方法。
「測定条件1」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記半透明化紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)。
【請求項8】
半透明化紙用原紙の少なくとも一部分の領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上となるように透明化材料を含侵する半透明化紙の製造方法。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、
受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100
【請求項9】
半透明化紙用原紙の少なくとも一部分の領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上となるように透明化材料を含侵する請求項7記載の半透明化紙の製造方法。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、
受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半透明化紙及び半透明化紙の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
封筒、商品パッケージ等の包装体は、外部から宛名や内容物を視認するための透明な領域を設けることがある。透明な領域には透明な樹脂フィルムをされていることが多いが、資源の再利用等の観点では、半透明紙や包装用紙の少なくとも一部を透明化した半透明領域を有する半透明化紙の使用が好ましい。
【0003】
紙を透明化する方法はいくつかある。例えば、叩解度を高めたパルプ繊維は、グラシン紙、トレーシングペーパー等の半透明紙の製造に用いられている。しかし、高叩解によりパルプ繊維がすり潰され、カットされていること等の理由から、叩解度を高めたパルプ繊維は封筒の窓には用いられても、強度が求められる包装袋等の用途には適用しにくい。
一方、セルロース繊維間の空隙に透明化樹脂を含浸させる方法によれば、紙強度を維持でき、また、透明化樹脂が含浸した半透明領域の透明度を高めることができる(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-91481号公報
特開昭61-132699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、封筒のように、書類のような薄い内容物の包装が主な用途として想定される場合、手指で半透明領域を内容物に押し当てれば視認性を確保できる。ところが、包装体のなかには、奥行のある立体形状の商品の包装に使用されるものがある。加えて、近年の環境対応に対する要求から、プラスチックパッケージの代替品として紙製の包装体の適用範囲は拡大している。
【0006】
しかし、従来の半透明紙等は、半透明な領域と内容物の間に空間や隙間があるときに内容物を明瞭に視認しにくい。そのため、奥行の空間をもって内容物が包装されたときの視認性が不充分である。
本発明は、半透明な領域と内容物の間に空間や隙間があるときでも視認性に優れる包装体が得られる半透明化紙及び半透明化紙の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記の態様を有する。
[1] 紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件1の視感透過率(T50)が20%以上である半透明化紙。
「測定条件1」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記半透明化紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)。
【0008】
[2] 紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上である半透明領域を有する半透明化紙。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、
受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100
【0009】
[3] 紙の少なくとも一部分に半透明領域を有する半透明化紙において、前記半透明領域が下記測定条件2の視感透過率比が44以上である[1]記載の半透明化紙。
「測定条件2」
投光部と受光部の間に少なくとも50mmの間隔がある視感透過率測定器を用い、
前記紙の半透明領域を測定するサンプルとし、
投光部にサンプルの一方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T50)、
受光部にサンプルの他方の面を接するように配置して測定した際の視感透過率(T0)を測定し、下記数式で視感透過率比を求める。
数式1: 視感透過率比=(T50/T0)×100
【0010】
[4] 紙を構成するパルプが、針葉樹化学パルプと広葉樹化学パルプの比が80:20~51:49である[1]~[3]のいずれかに記載の半透明化紙。
[5] 前記半透明領域に透明化材料が含侵してなる[1]~[3]のいずれかに記載の半透明化紙。
[6] 前記半透明領域の少なくとも一部に光吸収性物質が付着した網掛け印刷部をさらに有する、[1]~[3]のいずれかに記載の半透明化紙。
(【0011】以降は省略されています)

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