TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024085750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200446
出願日2022-12-15
発明の名称回転電機
出願人日立Astemo株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類H02K 9/19 20060101AFI20240620BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】簡易な構成で効率的にコイルを冷却することができる回転電機を提供する。
【解決手段】固定子コイルが巻かれ、一方の端面から軸方向外側に突出する第1のコイルエンドを有する固定子と、第1のコイルエンドに対して上方から媒体を噴出する冷却部と、を備える回転電機であって、冷却部は、固定子に重なるように固定子の上方に配置され、固定子の軸方向に媒体が流れる第1の媒体流路及び第2の媒体流路を有し、第1の媒体流路及び第2の媒体流路は、互いに離間して配置された線状の流路であり、第1の媒体流路及び第2の媒体流路のそれぞれは、第1の開口及び第2の開口を有し、第1の開口は、固定子の中心軸よりも上方に向けて第1のコイルエンドに媒体を噴出し、第2の開口は、第1の開口による媒体の噴出方向よりも下方に向けて第1のコイルエンドに媒体を噴出し、第2の開口は、第1の開口よりも媒体の噴出量が多い。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
固定子コイルが巻かれ、一方の端面から軸方向外側に突出する第1のコイルエンドを有する固定子と、
前記第1のコイルエンドに対して上方から媒体を噴出する冷却部と、
を備える回転電機であって、
前記冷却部は、前記固定子に重なるように前記固定子の上方に配置され、前記固定子の軸方向に前記媒体が流れる第1の媒体流路及び第2の媒体流路を有し、
前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路は、互いに離間して配置された線状の流路であり、
前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路のそれぞれは、第1の開口及び第2の開口を有し、
前記第1の開口は、前記固定子の中心軸よりも上方に向けて前記第1のコイルエンドに前記媒体を噴出し、
前記第2の開口は、前記第1の開口による前記媒体の噴出方向よりも下方に向けて前記第1のコイルエンドに前記媒体を噴出し、
前記第2の開口は、前記第1の開口よりも前記媒体の噴出量が多い
ことを特徴とする回転電機。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
請求項1に記載の回転電機であって、
前記第2の開口の開口面積は、前記第1の開口の開口面積よりも大きい
ことを特徴とする回転電機。
【請求項3】
請求項1に記載の回転電機であって、
前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路のそれぞれは、前記媒体が流入する流入口を有し、
前記流入口から前記第2の開口までの距離は、前記流入口から前記第1の開口までの距離よりも短い
ことを特徴とする回転電機。
【請求項4】
請求項1に記載の回転電機であって、
前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路のそれぞれは、前記媒体が流入する流入口を有し、
前記流入口から前記第2の開口までの距離は、前記流入口から前記第1の開口までの距離よりも短く、
前記第2の開口の開口面積は、前記第1の開口の開口面積よりも大きい
ことを特徴とする回転電機。
【請求項5】
請求項1に記載の回転電機であって、
前記固定子は、他方の端面から軸方向外側に突出する第2のコイルエンドを有し、
前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路のそれぞれは、第3の開口及び第4の開口を有し、
前記第3の開口は、前記固定子の中心軸よりも上方に向けて前記第2のコイルエンドに前記媒体を噴出し、
前記第4の開口は、前記第3の開口による前記媒体の噴出方向よりも下方に向けて前記第2のコイルエンドに前記媒体を噴出し、
前記第4の開口は、前記第3の開口よりも前記媒体の噴出量が多い
ことを特徴とする回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機の有する固定子に巻かれたコイルを冷却する技術として、特許文献1が知られている。
【0003】
特許文献1には、段落0024並びに図2及び図3に「図3に示すように、オイルジャケット7aには、コイルエンド部23の軸方向外側の端面23aに向かって冷却用油Lを噴射させる端面上方孔71aおよび端面下方孔71b(図2参照)の両方と、コイルエンド部23の外周面23bに向かって冷却用油Lを噴射させる外周上方孔72aおよび外周下方孔72b(図2参照)の両方とが設けられている」こと記載されている。また、段落0036及び図4に「図4に示すように、複数の端面上方孔71aの1つ当たりの開口面積S11aが、複数の端面下方孔71bの1つ当たりの開口面積S12aよりも大きい。これにより、端面上方孔71aの数は、端面下方孔71bの数と同数であるので、合計S11が合計S12よりも大きくなる。複数の外周上方孔72aの1つ当たりの開口面積S13aが、複数の外周下方孔72bの1つ当たりの開口面積S14aよりも大きい。また、外周上方孔72aの数は、外周下方孔72bの数よりも大きいので、合計S13が合計S14よりも大きくなる。たとえば、図4に示すように、端面上方孔71a、端面下方孔71b、外周上方孔72aおよび外周下方孔72bは、それぞれ、直径d11、d12、d21およびd22の円形状を有する。そして、直径d11は、直径d12よりも大きく、直径d21は、直径d22よりも大きい」ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-108361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
すなわち、特許文献1の技術では、特許文献1の図4に示すように、コイルエンド部23の端面及び外周面の全体に冷却用油Lが噴射されるように多数の孔(以下「開口」と呼ぶ。)を設ける必要がある。その上、上方に設けられた開口の開口面積の合計が下方に設けられた開口の開口面積の合計よりも大きくなるようにする必要もある。したがって、このような多数の開口を有する冷却部の構成は複雑となる。
【0006】
そこで、本発明は、簡易な構成で効率的にコイルを冷却することができる回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の回転電機は、例えば、固定子コイルが巻かれ、一方の端面から軸方向外側に突出する第1のコイルエンドを有する固定子と、前記第1のコイルエンドに対して上方から媒体を噴出する冷却部と、を備える回転電機であって、前記冷却部は、前記固定子に重なるように前記固定子の上方に配置され、前記固定子の軸方向に前記媒体が流れる第1の媒体流路及び第2の媒体流路を有し、前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路は、互いに離間して配置された線状の流路であり、前記第1の媒体流路及び前記第2の媒体流路のそれぞれは、第1の開口及び第2の開口を有し、前記第1の開口は、前記固定子の中心軸よりも上方に向けて前記第1のコイルエンドに前記媒体を噴出し、前記第2の開口は、前記第1の開口による前記媒体の噴出方向よりも下方に向けて前記第1のコイルエンドに前記媒体を噴出し、前記第2の開口は、前記第1の開口よりも前記媒体の噴出量が多い。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易な構成で効率的にコイルを冷却することができる回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
回転電機が備える固定子及び媒体流路の上方からの斜視図である。
回転電機が備える固定子及び媒体流路の下方からの斜視図である。
図2の一部分PAの拡大図である。
固定子及び媒体流路を固定子の軸方向から見た図である。
固定子及び媒体流路を上方から見た図である。
媒体流路の有する開口の構成の別の例を説明する図である。
媒体流路の有する開口の構成の別の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではない。これらの実施例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。また、以下の説明において使用する各図面において、共通する各装置、各機器には同一の符号を付しており、すでに説明した各装置、機器および動作の説明を省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
電気推進システム
18日前
個人
モーターの構造
24日前
西芝電機株式会社
回転電機
1日前
株式会社アイシン
回転電機
1日前
個人
バッテリ用交流電流供給回路
18日前
オリオン機械株式会社
電源装置
8日前
株式会社ダイヘン
開閉装置
2日前
株式会社タツノ
供給ステーション
2日前
大和電器株式会社
配線器具
15日前
豊田合成株式会社
送電装置
2日前
大和電器株式会社
配線器具
15日前
株式会社レクザム
制御装置
4日前
個人
スイッチドリラクタンスモータ装置
2日前
ニチコン株式会社
スイッチング電源
15日前
ミツミ電機株式会社
駆動回路
8日前
西芝電機株式会社
回転電機の回転子
8日前
未来工業株式会社
配線ボックス装置
17日前
株式会社ミツバ
モータ
8日前
ローム株式会社
電源システム
11日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
9日前
株式会社ミツバ
回転電機
22日前
住友金属鉱山株式会社
発電装置
22日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
1日前
株式会社TMEIC
充電システム
22日前
株式会社アイシン
電源装置
24日前
株式会社アイシン
電源装置
24日前
株式会社デンソー
バーニアモータ
2日前
株式会社アイシン
電源装置
24日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
8日前
株式会社アイシン
電源装置
24日前
株式会社アイシン
駆動装置
8日前
コアレスモータ株式会社
発電装置
15日前
トライス株式会社
銅黒鉛質ブラシ
17日前
サンデン株式会社
車載電動コンプレッサ
3日前
株式会社デンソー
制御装置
1日前
株式会社明電舎
盤構造
24日前
続きを見る