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公開番号2024089799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205226
出願日2022-12-22
発明の名称回転電機
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類H02K 1/24 20060101AFI20240627BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】冷媒である油がロータコアの凹部に浸入して発生するロータコアのトルクの損失を低減させることが可能な回転電機を提供する。
【解決手段】この回転電機100は、ステータ102と、ロータ103と、を備え、ステータ102およびロータ103の少なくとも一方は、油により冷却されるように構成され、ロータ103は、シャフト1と、シャフト1の軸方向から視て、外周面2aから径方向内側に向けて窪むように形成された切り欠き状の凹部23を有し、シャフト1と一体回転可能に固定されるロータコア2と、凹部23内に配置され、ロータコア2とは異なる材料により形成された耐油性を有する埋込部材3と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステータと、
ロータと、を備え、
前記ステータおよび前記ロータの少なくとも一方は、油により冷却されるように構成され、
前記ロータは、
シャフトと、
前記シャフトの軸方向から視て、外周面から径方向内側に向けて窪むように形成された切り欠き状の凹部を有し、前記シャフトと一体回転可能に固定されるロータコアと、
前記凹部内に配置され、前記ロータコアとは異なる材料により形成された耐油性を有する凹部内耐油性部材と、を含む、回転電機。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
モータハウジングをさらに備え、
前記ロータおよび前記ステータは、前記油が貯留される前記モータハウジングの内部に配置されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記凹部内耐油性部材は、磁性を有さない非磁性の材料であり、かつ、導電性を有さない非導電性の材料により形成されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項4】
前記凹部内耐油性部材は、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、または、ポリフェニレンサルファイド樹脂により形成されている、請求項3に記載の回転電機。
【請求項5】
前記凹部は、前記シャフトの前記軸方向から視て、径方向の内側部分よりも前記径方向の外側部分の周方向の幅が小さくなるくびれ形状を有する、請求項1に記載の回転電機。
【請求項6】
前記凹部内耐油性部材は、磁性を有する材料により形成されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項7】
前記凹部内耐油性部材は、鉄系アモルファスを含む磁性コンポジット材、フェライトを含む磁性コンポジット材、鉄およびシリコンを含む磁性コンポジット材、または、センダストを含む磁性コンポジット材により形成されている、請求項6に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外周面に形成された凹部を含むロータコアを備える回転電機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、外周面に形成された凹部を含むロータコアを備える回転電機が開示されている。上記凹部は、ブリッジ部の径方向外側に隣接して設けられている。凹部は、ブリッジ部の幅を小さくして、ブリッジ部を通る磁束の漏れを低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/250921号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、回転電機の分野では、ロータおよびステータの外表面に冷媒である油を供給して油に接触させることにより冷却(油冷)を行うことが知られている。上記特許文献1の凹部が形成されたロータコアを備えるロータが油冷式であるとした場合、ロータコアの凹部に油が浸入してロータコアの回転の抵抗となりロータコアのトルクの損失を発生させる原因となるため、改善が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、冷媒である油がロータコアの凹部に浸入して発生するロータコアのトルクの損失を低減させることが可能な回転電機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における回転電機は、ステータと、ロータと、を備え、ステータおよびロータの少なくとも一方は、油により冷却されるように構成され、ロータは、シャフトと、シャフトの軸方向から視て、外周面から径方向内側に向けて窪むように形成された切り欠き状の凹部を有し、シャフトと一体回転可能に固定されるロータコアと、凹部内に配置され、ロータコアとは異なる材料により形成された耐油性を有する凹部内耐油性部材と、を含む。
【0008】
この発明の一の局面による回転電機では、上記のように、凹部内に配置され、ロータコアとは異なる材料により形成された耐油性を有する凹部内耐油性部材を設ける。これによって、凹部内耐油性部材により、凹部を塞ぐことができるので、凹部の開放部分から凹部内に油が浸入することを抑制することができるとともに、耐油性を有する凹部内耐油性部材に油が浸み込むことを抑制することができる。このため、凹部内に浸入した油がロータコアの回転の抵抗になることを抑制することができる。その結果、冷媒である油がロータコアの凹部に浸入して発生するロータコアのトルクの損失を低減させることができる。
【0009】
上記一の局面による回転電機において、好ましくは、モータハウジングをさらに備え、ロータおよびステータは、油が貯留されるモータハウジングの内部に配置されている。このように構成すれば、凹部内耐油性部材により凹部の開放部分を塞くことにより、ロータコアの回転時に凹部が貯留された油をかき上げることがなくなるので、凹部内に浸入した油がロータコアの回転の抵抗になることを効果的に抑制することができる。その結果、冷媒である油がロータコアの凹部に浸入して発生するロータコアのトルクの損失を効果的に低減させることができる。
【0010】
上記一の局面による回転電機において、好ましくは、凹部内耐油性部材は、磁性を有さない非磁性の材料であり、かつ、導電性を有さない非導電性の材料により形成されている。このように構成すれば、非磁性かつ非導電性の材料により形成された凹部内耐油性部材により、ロータコアを流れる磁束が凹部内耐油性部材を介して漏れるのを抑制することができる。したがって、凹部内耐油性部材により、ロータコアを流れる磁束が凹部内耐油性部材を介して漏れるのを抑制することができるとともに、冷媒である油がロータコアの凹部に浸入して発生するロータコアのトルクの損失を低減させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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