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公開番号2024089201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204409
出願日2022-12-21
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類H02M 3/155 20060101AFI20240626BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】極力簡素な構成で電源供給線の異常の有無を判定できるようにした電子制御装置を提供する。
【解決手段】昇圧回路13は、外部電源から複数の電源供給線19を通じて供給される電源電圧VBを昇圧する。電源電圧モニタ11aは、複数の電源供給線19に供給される電源電圧VBを検出する。マイコン11は、昇圧回路13を互いに異なる状態で動作させ、電源電圧モニタ11aにより検出される電源電圧VBの変化量が所定の異常判定閾値を上回ると電源供給線19の異常有りと判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外部電源(18)から複数の電源供給線(19)を通じて供給される電源電圧を昇圧する昇圧回路(13)と、
前記複数の電源供給線に供給される前記電源電圧を検出する電源電圧モニタ(11a)と、
前記昇圧回路を所定の第1状態で動作させるときと前記第1状態とは異なる所定の第2状態で動作させたときとの間において、前記電源電圧モニタにより検出される前記電源電圧の変化量が所定の異常判定閾値を上回ると前記電源供給線の異常有りと判定する異常判定部(11)と、
を備える電子制御装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記異常判定部は、前記昇圧回路のみを動作させたときと前記昇圧回路を動作させないときとの間の前記電源電圧の変化量が前記所定の異常判定閾値を上回ると前記電源供給線の異常有りと判定する請求項1記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記異常判定部が前記電源供給線の異常を判定する際に、制御回路が通常の車両制御時の昇圧電流値よりも大きな異常判定用の前記昇圧電流値を使用して前記昇圧回路を昇圧させる異常検出用モードを備える請求項1又は2記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記異常判定部が前記電源供給線の異常を判定する際に、制御回路が通常の車両制御時の前記昇圧回路の充電満了電圧より大きな異常判定用の前記充電満了電圧を使用して前記昇圧回路を昇圧させる異常検出用モードを備える請求項1又は2記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記異常判定部が前記電源供給線の異常を判定する際に、前記昇圧回路に接続される回路を予め動作させて前記昇圧回路の昇圧電圧を放電させてから前記昇圧回路を昇圧動作させる請求項1又は2記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記異常判定部が前記電源供給線の異常を判定する際に、前記昇圧回路が昇圧動作している最中に前記複数の電源供給線と接続される回路を動作させる請求項1又は2記載の電子制御装置。
【請求項7】
前記異常判定部は、前記昇圧回路を昇圧動作させたときの前記電源電圧の降下量の移動平均値が予め定められた異常判定閾値を上回ると前記電源供給線の異常有りと判定する請求項1又は2記載の電子制御装置。
【請求項8】
前記異常判定部は、1回のドライビングサイクルにおけるパワーオン時とシャットオフ時にそれぞれ前記昇圧回路を昇圧動作させたときの間の前記電源電圧の変化量が前記所定の異常判定閾値を上回ると前記電源供給線の異常有りと判定する請求項1又は2記載の電子制御装置。
【請求項9】
前記異常判定部は、ソークタイマによる起動毎に前記昇圧回路を昇圧動作させたときの前記電源電圧の変化量が前記所定の異常判定閾値を上回ると前記電源供給線の異常有りと判定する請求項1又は2記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電源供給線の異常を検出する電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、電源線に関する異常を検出するための制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の制御装置によれば、外部電源に接続された第1電源線、及び第2電源線と、第1電源線の断線を検出する電流検査ユニットとを備え、第1電源線の断線時に第2電源線が自動的に使用可能になる。この特許文献1記載の構成によれば、制御装置に電源電圧を供給する第1電源供給線に第1電流検査ユニットを設けることで、第1電源供給線の断線を検出可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6388932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
背景技術欄に記載の技術では、電源供給線の断線を検出するため、昇圧回路の他の回路、例えばシャント抵抗、比較器等からなる電流検査ユニットを追加する必要があり、電流検査ユニットを設けなければならなくなる。
【0005】
本開示は、極力簡素な構成で電源供給線の異常の有無を判定できるようにした電子制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載によれば、昇圧回路は複数の電源供給線から供給される電源電圧を昇圧し、電源電圧モニタは、複数の電源供給線に供給される電源電圧を検出する。昇圧回路を所定の第1状態で動作させるときと所定の第2状態で動作させる。異常判定部は、電源電圧モニタにより検出される電源電圧の変化量が所定の異常判定閾値を上回ると電源供給線の異常有りと判定する。このため、請求項1記載によれば、昇圧回路を用いて異常の有無を判定できるようになる。この結果、異常の有無を判定するための電流検査ユニットが不要となり、極力簡素な構成で電源供給線の異常の有無を判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における電子制御装置の電気的構成図
第1実施形態における処理内容を説明するフローチャート
第2実施形態における処理内容を説明するフローチャート
第2実施形態における各部の信号又は状態の変化を示すタイムチャート
第3実施形態における処理内容を説明するフローチャート
第3実施形態における各部の信号又は状態の変化を示すタイムチャート
第4実施形態における処理内容を説明するフローチャート
第4実施形態における各部の信号又は状態の変化を示すタイムチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、電子制御装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態では、各実施形態で同一又は類似に構成に同一又は類似の符号を付して説明を省略することがある。
【0009】
(第1実施形態)
第1実施形態について図1及び図2を参照しながら説明する。図1に示す電子制御装置10は、マイコン11と、分圧回路12と、昇圧回路13と、駆動回路14と、駆動回路15と、を備える。
【0010】
電子制御装置10には、外部電源18から複数の電源供給線19を通して電源電圧VBが供給される。電源供給線19は、ハーネス及び電子制御装置10の電源入力端子を通じて、当該電子制御装置10に電源電圧VBを供給する。電源供給線19は、経年劣化を原因とした一部の断線D(図1参照)の影響を予め考慮しており、外部電源18と電子制御装置10との間に複数接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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