TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024090872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207051
出願日2022-12-23
発明の名称回転電機
出願人西芝電機株式会社
代理人個人
主分類H02K 19/26 20060101AFI20240627BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転電機において、電気的な損失を低減するとともに、低コストで小型化できるようにする。
【解決手段】固定子1と、回転子2と、固定子1よりも反原動機側に設けられ、環状の励磁機固定子鉄心としての固定子鉄心15aと当該固定子鉄心15aの内径側に配置された永久磁石15bとから構成される励磁機固定子15と、固定子鉄心15aの内側に設けられ、回転軸3に固定された励磁機回転子鉄心としての回転子鉄心6aと当該回転子鉄心6aに設けられた励磁機回転子巻線としての回転子巻線6bとから構成される励磁機回転子6とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転数が変動し、発電の出力を出力調整装置で制御する回転電機であり、
環状の固定子鉄心と当該固定子鉄心に設けられた固定子巻線とから構成される固定子と、
前記固定子鉄心の内側に設けられ、原動機側の軸受け及び反原動機側の軸受けにより支持される回転軸に固定された回転子鉄心と当該回転子鉄心に設けられた回転子巻線とから構成される磁極を有する回転子と、
前記固定子よりも反原動機側に設けられ、環状の励磁機固定子鉄心と当該励磁機固定子鉄心の内径側に配置された永久磁石とから構成される励磁機固定子と、
前記励磁機固定子鉄心の内側に設けられ、前記回転軸に固定された励磁機回転子鉄心と当該励磁機回転子鉄心に設けられた励磁機回転子巻線とから構成される励磁機回転子と
を備える
ことを特徴とする回転電機。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記励磁機固定子は、前記固定子と前記反原動機側の軸受けとの間に設けられ、
前記固定子と、前記回転子と、前記回転軸と、前記励磁機固定子と、前記励磁機回転子とを覆うフレームをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記固定子と、前記回転子と、前記回転軸における原動機側の一端部分及び反原動機側の他端部分を除く部分とを覆うフレームをさらに備え、
前記励磁機固定子と前記励磁機回転子は、前記フレームの外側に突出している、前記回転軸における反原動機側の他端部分に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
【請求項4】
前記励磁機固定子は、
前記フレームにおける反原動機側の他端の外側に設けられた前記反原動機側の軸受けに取り付けられ、
前記励磁機回転子は、
前記フレームの外側に突出している前記回転軸における前記反原動機側の他端部分に固定されている
ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発電機などの回転電機に係り、特に回転数可変型の回転電機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インバータで制御が必要な回転数可変型の回転電機としてブラシレス回転電機がある。この種の回転電機としては、回転子に電磁石を用いた電磁石型の同期発電機と、永久磁石を用いた永久磁石型の同期発電機とがある。ここで図3に、回転子に電磁石を用いた電磁石型の同期発電機であるブラシレス回転電機300の構造を示す。
【0003】
このブラシレス回転電機300は、主に固定子1と、回転子2と、回転軸3と、軸受け4と、励磁機固定子5と、励磁機回転子6と、副励磁用PMG固定子7と、副励磁用PMG回転子8と、発電機フレーム9から構成される。尚、PMGは、Permanent Magnet Generator(永久磁石発電機)の略である。
【0004】
固定子1は、環状の電磁鋼板を軸方向(図中左右方向)に積層した固定子鉄心1aと、固定子鉄心1a内径側のスロットに収められた固定子巻線1bとから構成される。回転子2は、環状の固定子1の内側に設けられた突極型磁極であり、電磁鋼板を軸方向に積層した回転子鉄心2aと、当該回転子鉄心2aに巻回された回転子巻線2bとから構成される。この回転子2は、当該回転子2の中心軸を通る回転軸3に固定されている。回転軸3は、回転子2よりも軸方向(図中左右方向)に長く、一端側(図中左側であり原動機側)と他端側(図中右側であり反原動機側)がそれぞれ軸受け4によって回転可能に支持されていて、一端が原動機と直結されている。
【0005】
励磁機固定子5は、固定子1と回転軸3の他端側を支持する軸受け4との間に設けられている。この励磁機固定子5は、環状の電磁鋼板を軸方向に積層した固定子鉄心5aと、固定子鉄心5a内径側のスロットに収められた固定子巻線5bから構成される。励磁機回転子6は、環状の励磁機固定子5の内側に設けられ、電磁鋼板を軸方向に積層した回転子鉄心6aと、当該回転子鉄心6a外径側のスロットに収められた回転子巻線6bとから構成される。この励磁機回転子6も、当該励磁機回転子6の中心軸を通る回転軸3に固定されている。
【0006】
副励磁用PMG固定子7は、回転軸3の他端側に設けられている。この副励磁用PMG固定子7は、環状の電磁鋼板を軸方向に積層した固定子鉄心7aと、固定子鉄心7a内径側のスロットに収められた固定子巻線7bとから構成される。副励磁用PMG回転子8は、環状の副励磁用PMG固定子7の内側に設けられ、円柱状の鉄心8aと、当該鉄心8a外径側に設けられた永久磁石8bとから構成される。この副励磁用PMG回転子8は、回転軸3の他端(図中右端)に固定されている。つまり回転軸3は、回転子2、励磁機回転子6、副励磁用PMG回転子8とともに回転するようになっている。
【0007】
発電機フレーム9は、固定子1と、回転子2と、回転軸3の一部分(一端部分と他端部分を除く部分)と、励磁機固定子5と、励磁機回転子6とを覆うように設けられている。この発電機フレーム9の一端と他端の外側に、それぞれ軸受け4が設けられていて、回転軸3は一端部分と他端部分が、それぞれ発電機フレーム9の外側に突出するように設けられている。そして、この回転軸3の他端側、つまり発電機フレーム9の他端の外側に、副励磁用PMG固定子7と副励磁用PMG回転子8が設けられている。
【0008】
このような構成のブラシレス回転電機(つまり従来のブラシレス回転電機)300は、原動機により回転軸3を回転させることで発電するようになっている。一定の回転数を与えることができる原動機としては、エンジン、タービン、水車等があるが、ここでは、回転数が変動するものや、自然エネルギーを利用した不安定なもの、船舶用の軸発電機等、回転速度を変動させて使用する原動機を対象とする。
【0009】
つづけて、ブラシレス回転電機300が、回転力を電力に変換する過程について簡単に説明する。初めに原動機を用いて回転軸3を回転させる。このとき、回転軸3に固定された回転子2、励磁機回転子6、及び副励磁用PMG回転子8も同様に回転する。ここで、副励磁用PMG回転子8に永久磁石8bが設けられている為、副励磁用PMG回転子8が回転すると回転磁界が形成される。この回転磁界が、副励磁用PMGの固定子巻線7bと鎖交することで電磁誘導が起こる。これにより副励磁用PMGの固定子巻線7bに電圧が発生して交流電流が流れる。この交流電流は、外部の発電機制御盤に設けられた自動電圧調整器(以下、AVR:Auto Voltage Regulato)10により直流電流に変換され、励磁機の固定子巻線5bに供給される。
【0010】
尚、図示していないが副励磁用のPMGを有していないブラシレス回転電機もあり、この場合、励磁用の電源をブラシレス回転電機の出力側から供給し、AVR10を介して励磁機の固定子巻線5bに供給するようになっている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

西芝電機株式会社
回転電機
3日前
西芝電機株式会社
回転電機の回転子
10日前
西芝電機株式会社
蓄電池の冷却装置
1か月前
西芝電機株式会社
充放電システム、および、充放電方法
4日前
株式会社アイシン
回転電機
3日前
西芝電機株式会社
回転電機
3日前
株式会社タツノ
供給ステーション
4日前
株式会社レクザム
制御装置
6日前
豊田合成株式会社
送電装置
4日前
株式会社ダイヘン
開閉装置
4日前
個人
スイッチドリラクタンスモータ装置
4日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
3日前
サンデン株式会社
車載電動コンプレッサ
5日前
株式会社デンソー
制御装置
3日前
株式会社デンソー
バーニアモータ
4日前
マレリ株式会社
車両用電源装置
3日前
東洋電機製造株式会社
制御装置
4日前
株式会社アイシン
電動アクチュエータ
5日前
トヨタ自動車株式会社
回生回路内蔵デバイス
4日前
学校法人金沢工業大学
高周波整流回路
3日前
ニデック株式会社
モータ
4日前
株式会社デンソー
電子制御装置
4日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
4日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
4日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
6日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
4日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
4日前
クアーズテック合同会社
金属黒鉛質ブラシ
4日前
日立Astemo株式会社
モータ制御装置
5日前
三菱電機株式会社
回転電機
3日前
住電機器システム株式会社
ケーブル端末構造
4日前
日産自動車株式会社
電力変換装置
5日前
ニチコン株式会社
電力遮断装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
電動機の異常予兆検知装置
6日前
ニチコン株式会社
蓄電システム
5日前
三菱電機株式会社
電力変換装置
4日前
続きを見る