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公開番号2024087978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202907
出願日2022-12-20
発明の名称蓄電システム
出願人ニチコン株式会社
代理人弁理士法人みのり特許事務所
主分類H02J 3/32 20060101AFI20240625BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】中性線の電圧を調整することができ、かつ従来のものよりも高効率な蓄電システムを提供する。
【解決手段】蓄電システム10は、単相3線式の電力系統に接続されるインバータ40と、双方向DC/DCコンバータ20と、制御部50とを備える。制御部50は、(1)第1電圧V1が第2電圧V2よりも大きい場合に、スイッチ素子SW1,SW3,SW5をオン/オフさせることにより第1コンデンサC1の放電および第2コンデンサC2の充電を交互に行わせ、(2)第1電圧V1が第2電圧V2よりも小さい場合に、スイッチ素子SW2,SW4,SW5をオン/オフさせることにより第1コンデンサC1の充電および第2コンデンサC2の放電を交互に行わせる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
AC側入出力端が単相3線式の電力系統に接続されるインバータと、第1入出力端が蓄電池に接続されるとともに第2入出力端が前記インバータのDC側入出力端に接続された双方向DC/DCコンバータと、前記双方向DC/DCコンバータを制御する制御部とを備えた蓄電システムであって、
前記双方向DC/DCコンバータは、
前記第1入出力端および前記第2入出力端に接続された第1電力線および該第1電力線よりも電位が低い第2電力線と、
前記インバータの前記AC側入出力端を構成する中性端に接続された第3電力線と、
前記第1電力線および前記第3電力線に接続された第1コンデンサと、
前記第2電力線および前記第3電力線に接続された第2コンデンサと、
前記第1コンデンサの両端電圧である第1電圧を計測する第1電圧計と、
前記第2コンデンサの両端電圧である第2電圧を計測する第2電圧計と、
複数のスイッチ素子と、
を含み、
前記制御部は、(1)前記第1電圧が前記第2電圧よりも大きい場合に、前記スイッチ素子をオン/オフさせることにより前記第1コンデンサの放電および前記第2コンデンサの充電を交互に行わせ、(2)前記第1電圧が前記第2電圧よりも小さい場合に、前記スイッチ素子をオン/オフさせることにより前記第1コンデンサの充電および前記第2コンデンサの放電を交互に行わせる
ことを特徴とする蓄電システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
AC側入出力端が単相3線式の電力系統に接続されるインバータと、第1入出力端が蓄電池に接続されるとともに第2入出力端が前記インバータのDC側入出力端に接続された双方向DC/DCコンバータと、前記双方向DC/DCコンバータを制御する制御部とを備えた蓄電システムであって、
前記双方向DC/DCコンバータは、
前記第1入出力端および前記第2入出力端に接続された第1電力線および該第1電力線よりも電位が低い第2電力線と、
前記インバータの前記AC側入出力端を構成する中性端に接続された第3電力線と、
前記第1電力線に介装された第1スイッチ素子と、
前記第2電力線に介装された第2スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子および前記第2入出力端の間において前記第1電力線に接続されるとともに前記第3電力線に接続された第1コンデンサと、
前記第2スイッチ素子および前記第2入出力端の間において前記第2電力線に接続されるとともに前記第3電力線に接続された第2コンデンサと、
前記第1スイッチ素子および前記第1入出力端の間において前記第1電力線に接続されるとともに前記第3電力線に接続された第3スイッチ素子と、
前記第2スイッチ素子および前記第1入出力端の間において前記第2電力線に接続されるとともに前記第3電力線に接続された第4スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子および前記第1入出力端の間において前記第1電力線に接続されるとともに前記第2スイッチ素子および前記第1入出力端の間において前記第2電力線に接続された第5スイッチ素子および第3コンデンサと、
前記第1、第2、第3、第4および第5スイッチ素子のそれぞれに並列接続された還流ダイオードと
を含むことを特徴とする蓄電システム。
【請求項3】
入力端が太陽電池に接続されるとともに出力端が前記インバータの前記DC側入出力端に接続されたDC/DCコンバータをさらに備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の蓄電システム。
【請求項4】
前記双方向DC/DCコンバータは、
前記第1コンデンサの両端電圧である第1電圧を計測する第1電圧計と、
前記第2コンデンサの両端電圧である第2電圧を計測する第2電圧計と、
前記第3コンデンサの両端電圧である第3電圧を計測する第3電圧計と、
をさらに含む
ことを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記第3電圧が目標電圧となるように、前記第3、第4および第5スイッチ素子をオフさせたまま前記第1および第2スイッチ素子をオン/オフさせることにより、前記第1コンデンサの放電および第2コンデンサの放電を交互に行わせる制御が可能となっている
ことを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1および第2電圧が一致するように、前記第1および第2スイッチ素子をオフさせたまま前記第3、第4および第5スイッチ素子をオン/オフさせることにより、前記第1コンデンサの充電および第2コンデンサの充電を交互に行わせる制御が可能となっている
ことを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1および第2電圧が一致するように、前記第2および第4スイッチ素子をオフさせたまま前記第1、第3および第5スイッチ素子をオン/オフさせることにより、前記第1コンデンサの放電および前記第2コンデンサの充電を交互に行わせる制御が可能となっている
ことを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1および第2電圧が一致するように、前記第1および第3スイッチ素子をオフさせたまま前記第2、第4および第5スイッチ素子をオン/オフさせることにより、前記第1コンデンサの充電および前記第2コンデンサの放電を交互に行わせる制御が可能となっている
ことを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池および単相3線式の商用電力系統に接続して使用される蓄電システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
単相3線式の商用電力系統に接続して使用される電力変換装置として、図6に示す太陽光発電用電力変換装置100が知られている(特許文献1参照)。この電力変換装置100は、太陽電池101から出力された電圧をインバータ103が必要とする電圧まで昇圧する、コンデンサCa,Cbを含む昇圧チョッパ回路(DC/DCコンバータ)102を備えている。この電力変換装置100によれば、同容量のコンデンサCa,Cbを使用することにより、昇圧後の電圧を等分に分圧することができる。
【0003】
しかしながら、この電力変換装置100は、インバータ103のAC出力端側に接続されたU相-O相(中性相)負荷およびW相-O相負荷がアンバランスとなった場合に、昇圧後の電圧を等分に分圧することができなかった。例えば、電力変換装置100は、U相-O相負荷がW相-O相負荷よりも大きい場合に、通常よりも低い電圧をU相-O相負荷に出力するとともに通常よりも高い電圧をW相-O相負荷に出力してしまっていた。
【0004】
特許文献2には、上記アンバランスの抑制を企図した電力変換装置(蓄電システム)が記載されている。図7に示すように、この蓄電システム200は、発電ユニット201(蓄電池等)の出力電圧を昇圧するDC/DCコンバータ202と、昇圧後の電圧を交流電圧に変換し、これをフィルタ205を介して出力するインバータ204とに加え、これらの間に接続された中性線電圧調整回路203を備えている。
【0005】
中性線電圧調整回路203は、直列に接続された調整用スイッチ素子SWa,SWbと、直列に接続されたコンデンサCa,Cbとを含んでいる。この中性線電圧調整回路203によれば、調整用スイッチ素子SWa,SWbをオン/オフさせてコンデンサCa,Cbを充電または放電させることにより、コンデンサCaの両端電圧とコンデンサCbの両端電圧を互いに一致させることができる。すなわち、この中性線電圧調整回路203によれば、U相-O相間の電圧とW相-O相間の電圧を互いに一致させることができる。
【0006】
しかしながら、この蓄電システム200は、発電ユニット201(蓄電池)の出力電圧が比較的低い場合に、DC/DCコンバータ202における昇圧比が大きくなり、DC/DCコンバータ202の効率が低下することが問題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平9-65657号公報
特開2021-93861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、中性線の電圧を調整することができ、かつ従来のものよりも高効率な蓄電システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る蓄電システムは、AC側入出力端が単相3線式の電力系統に接続されるインバータと、第1入出力端が蓄電池に接続されるとともに第2入出力端がインバータのDC側入出力端に接続された双方向DC/DCコンバータと、双方向DC/DCコンバータを制御する制御部とを備えたものであって、双方向DC/DCコンバータは、第1入出力端および第2入出力端に接続された第1電力線および該第1電力線よりも電位が低い第2電力線と、インバータのAC側入出力端を構成する中性端に接続された第3電力線と、第1電力線および第3電力線に接続された第1コンデンサと、第2電力線および第3電力線に接続された第2コンデンサと、第1コンデンサの両端電圧である第1電圧を計測する第1電圧計と、第2コンデンサの両端電圧である第2電圧を計測する第2電圧計と、複数のスイッチ素子とを含み、制御部は、(1)第1電圧が第2電圧よりも大きい場合に、スイッチ素子をオン/オフさせることにより第1コンデンサの放電および第2コンデンサの充電を交互に行わせ、(2)第1電圧が第2電圧よりも小さい場合に、スイッチ素子をオン/オフさせることにより第1コンデンサの充電および第2コンデンサの放電を交互に行わせる、との構成を有している。
【0010】
この構成によれば、第1電力線-第3電力線間に接続された第1コンデンサの両端電圧である第1電圧と第2電力線-第3電力線間に接続された第2コンデンサの両端電圧である第2電圧とにズレが生じた場合に、第1コンデンサおよび第2コンデンサのうちの一方を放電させながら他方を充電することで、ズレを解消することができる。すなわち、この構成によれば、第3電力線の電位を第1電力線の電位および第2電力線の電位のちょうど中間の値とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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