TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024067233
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-17
出願番号
2022177143
出願日
2022-11-04
発明の名称
粘着テープ用原紙
出願人
大王製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
17/37 20060101AFI20240510BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】目止め層を必要とせず、良好な繰出性を得ることができる粘着テープ用原紙を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る粘着テープ用原紙は、クラフト伸張紙から構成され、積層された粘着テープを剥離するための剥離層が積層される剥離層積層面を片面に有する粘着テープ用原紙であって、ポリアクリルアミドと、主成分としての針葉樹未晒クラフトパルプとを含有し、緊度が0.50g/cm
3
以上0.75g/cm
3
以下であり、縦方向の伸びに対する横方向の伸びの比が0.70以上1.30以下であり、上記剥離層積層面におけるベック平滑度が20秒以下、かつ吸油度が42秒以上である。上記ポリアクリルアミドが分岐型ポリアクリルアミドであり、上記ポリアクリルアミドの重量平均分子量が30万以上400万以下であり、上記ポリアクリルアミドの含有量が固形分換算で1.0kg/パルプt以上10.0kg/パルプt以下であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
クラフト伸張紙から構成され、積層された粘着テープを剥離するための剥離層が積層される剥離層積層面を片面に有する粘着テープ用原紙であって、
ポリアクリルアミドと、主成分としての針葉樹未晒クラフトパルプとを含有し、
緊度が0.50g/cm
3
以上0.75g/cm
3
以下であり、
縦方向の伸びに対する横方向の伸びの比が0.70以上1.30以下であり、
上記剥離層積層面におけるベック平滑度が20秒以下、かつ吸油度が42秒以上である粘着テープ用原紙。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
上記ポリアクリルアミドが分岐型ポリアクリルアミドであり、
上記ポリアクリルアミドの重量平均分子量が30万以上400万以下であり、
上記ポリアクリルアミドの含有量が固形分換算で1.0kg/パルプt以上10.0kg/パルプt以下である請求項1に記載の粘着テープ用原紙。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープ用原紙に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
紙を粘着テープ用原紙とする紙粘着テープは、粘着テープ用原紙の片面に粘着剤を塗布し、一方の面に繰出性を持たせるように背面処理を施して、ロール状に巻き取ったものである。紙粘着テープの中でも粘着テープ用原紙としてクラフト伸張紙を用いたクラフト粘着テープは、広く用いられている。このクラフト粘着テープは、クラフト伸張紙の一方の面に、目止め層、剥離剤が順次積層されており、他方の面には粘着剤が設けられている。
【0003】
クラフト粘着テープは、円筒状に巻かれたテープの繰出性を良好にするため、剥離剤として、例えばシリコーン樹脂をトルエン等の有機溶剤に溶解した溶液や無溶剤型シリコーン溶液からなる塗工液が用いられている。一方、紙粘着テープ用原紙にシリコーンなどの剥離剤を直接塗布した場合、剥離剤の紙粘着テープ用原紙への浸透量が大きいために十分な繰出性を得ることができず、また、剥離剤の過剰な浸透による裏抜けが生じやすくなるおそれがあるため、目止め層を積層した後、剥離剤が塗工される。
【0004】
従来、上記目止め層としては、クラフト伸張紙(以下、クルパック紙ともいう。)の表面に、例えばクラフト伸長紙の片面にポリビニルアルコールを含む水性塗工液を塗布してバリア層を形成したクラフト粘着テープが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-264039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のような水溶性樹脂を主成分とするバリア層を形成する方法は、抄紙機のゲートロールコーター等で水溶性樹脂などのバリア層となる塗工することは塗工ムラによる塗工量のバラツキが懸念されること、塗工液の乾燥に長時間を要するため、長時間運転により塗工設備に塗工液が固着しやすく、洗浄時間が必須である等の課題がある。また、上記特許文献2のように、スーパーカレンダー加工によりクラフト伸長紙の片面の平滑度を200秒以上とする場合、通常の抄紙機設備以外に別途大型ロールの設備が必要である。さらに、スーパーカレンダー加工のように高圧でクルパック紙を圧縮すると、クルパック加工時の原紙の伸び及び強度が低下するおそれがある。
【0007】
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、目止め層を必要とせず、良好な繰出性を得ることができる粘着テープ用原紙を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る粘着テープ用原紙は、クラフト伸張紙から構成され、積層された粘着テープを剥離するための剥離層が積層される剥離層積層面を片面に有する粘着テープ用原紙であって、ポリアクリルアミドと、主成分としての針葉樹未晒クラフトパルプとを含有し、緊度が0.50g/cm
3
以上0.75g/cm
3
以下であり、縦方向の伸びに対する横方向の伸びの比が0.70以上1.30以下であり、上記剥離層積層面におけるベック平滑度が20秒以下、かつ吸油度が42秒以上である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、目止め層を必要とせず、良好な繰出性を得ることができる粘着テープ用原紙を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、粘着テープ用原紙を用いた粘着テープの繰出性の評価方法を説明するための模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
大王製紙株式会社
板紙
1か月前
大王製紙株式会社
シート包装体
9日前
大王製紙株式会社
シート収納箱
23日前
大王製紙株式会社
粘着テープ用原紙
3日前
大王製紙株式会社
ペット用吸収性物品
1か月前
大王製紙株式会社
衛生用薄葉紙収納製品
23日前
大王製紙株式会社
シートディスペンサー
1か月前
大王製紙株式会社
複合造粒物及びマイクロ繊維セルロース複合樹脂の製造方法
1か月前
大王製紙株式会社
シート包装体
9日前
大王製紙株式会社
繊維状セルロース含有物の製造方法及び繊維状セルロース複合樹脂の製造方法
10日前
大王製紙株式会社
シート包装体およびシート集合包装体
1か月前
三菱製紙株式会社
印刷用紙
1か月前
日本製紙株式会社
上質紙
23日前
三菱製紙株式会社
印刷用塗工紙
3か月前
個人
炭・竹パウダ-を使用した紙
1か月前
三菱製紙株式会社
不織布の製造方法
1か月前
相川鉄工株式会社
パルパー装置
6か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール紙
2か月前
特種東海製紙株式会社
耐油紙及びその製造方法
3日前
日本製紙株式会社
紙製バリア材料
4か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール紙
2か月前
日本製紙株式会社
段ボール用ライナ
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
精選装置及び精選方法
5か月前
株式会社アトリエMay
葦繊維の製造方法
2か月前
大王製紙株式会社
板紙
1か月前
ハイモ株式会社
油中水滴型エマルジョン紙力増強剤
6か月前
栗田工業株式会社
紙の製造方法及び薬剤
2か月前
新橋製紙株式会社
古紙の蒸解方法
3か月前
大王製紙株式会社
板紙
2か月前
セイコーエプソン株式会社
解繊装置
1か月前
日本製紙株式会社
塗工紙および紙製緩衝体
1か月前
日本製紙株式会社
顔料塗工紙
2か月前
日本製紙株式会社
板紙
5か月前
王子ホールディングス株式会社
滅菌紙、および滅菌包装体
1か月前
セイコーエプソン株式会社
オイル吸収体
2か月前
日本製紙株式会社
塗工紙
4か月前
続きを見る
他の特許を見る