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公開番号2024079410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022192333
出願日2022-11-30
発明の名称クロマトグラフシステムおよびクロマトグラフ用恒温槽
出願人株式会社島津製作所
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 30/54 20060101AFI20240604BHJP(測定;試験)
要約【課題】ユーザビリティを低下させることなく高い再現性で分析結果を得ることが可能なクロマトグラフシステムおよびクロマトグラフ用恒温槽を提供する。
【解決手段】クロマトグラフシステム300は、クロマトグラフ用恒温槽100およびクロマトグラフ200を含む。クロマトグラフ用恒温槽100は、筐体部110およびエア供給部を含む。筐体部110は、クロマトグラフ200を収容する。筐体部110には、クロマトグラフ200へのアクセス用の開口117が形成されている。エア供給部は、筐体部110の開口117を閉塞するエアカーテン4を形成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
クロマトグラフと、
クロマトグラフ用恒温槽とを備え、
前記クロマトグラフ用恒温槽は、
前記クロマトグラフを収容し、前記クロマトグラフへのアクセス用の開口が形成された筐体部と、
前記筐体部の前記開口を閉塞するエアカーテンを形成するエア供給部とを含む、クロマトグラフシステム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記クロマトグラフ用恒温槽は、
前記筐体部の内部の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサにより検出された温度に基づいて、前記筐体部の内部の温度の変化を一定以下に抑制する温度制御部とをさらに含む、請求項1記載のクロマトグラフシステム。
【請求項3】
前記クロマトグラフ用恒温槽は、
前記筐体部の内部に外気を取り込む外気取込部をさらに含み、
前記温度制御部は、外気の取り込み量を調整するように前記外気取込部を制御することにより前記筐体部の内部の温度の変化を一定以下に抑制する、請求項2記載のクロマトグラフシステム。
【請求項4】
前記外気取込部は、第1のファンを含み、
前記温度制御部は、前記第1のファンの回転速度を制御することにより前記外気取込部による外気の取り込み量を調整する、請求項3記載のクロマトグラフシステム。
【請求項5】
前記外気取込部には、開口率が可変なスリットが形成され、
前記温度制御部は、前記スリットの前記開口率を制御することにより前記外気取込部による外気の取り込み量を調整する、請求項3記載のクロマトグラフシステム。
【請求項6】
前記エア供給部は、前記クロマトグラフからの排気と、前記外気取込部により取り込まれた外気との混合気体を前記筐体部の内部で循環させることにより前記エアカーテンを形成する、請求項3~5のいずれか一項に記載のクロマトグラフシステム。
【請求項7】
前記クロマトグラフは、前記筐体部の前記開口とは反対の方向に排気を放出する第2のファンを含む、請求項6記載のクロマトグラフシステム。
【請求項8】
前記クロマトグラフ用恒温槽は、
前記筐体部の内部の気体を加熱する補助ヒータをさらに含む、請求項6記載のクロマトグラフシステム。
【請求項9】
前記クロマトグラフ用恒温槽は、
前記筐体部の内部に外気を取り込む外気取込部と、
前記筐体部の内部の気体を加熱する補助ヒータとをさらに含み、
前記エア供給部は、前記クロマトグラフからの排気と、前記外気取込部により取り込まれた外気との混合気体を前記筐体部の内部で循環させることにより前記エアカーテンを形成し、
前記温度制御部は、前記補助ヒータによる加熱量を制御することにより前記筐体部の内部の温度の変化を一定以下に抑制する、請求項2記載のクロマトグラフシステム。
【請求項10】
前記クロマトグラフ用恒温槽は、
前記筐体部の前記開口を閉塞する補助カーテンをさらに含む、請求項1~5および9のいずれか一項に記載のクロマトグラフシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロマトグラフシステムおよびクロマトグラフ用恒温槽に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
試料に含まれる物質を異なる成分ごとに分離する分析装置としてクロマトグラフが知られている。例えば、特許文献1に記載された液体クロマトグラフにおいては、溶離液供給手段により溶離液が供給され、試料導入手段により試料が溶離液に導入される。試料を含む溶離液は、分離カラムに導入される。試料は、成分ごとに異なる時間で分離カラムを通過する。これにより、試料が成分ごとに分離される。分離カラムから溶出された成分は、検出手段により検出される。
【0003】
液体クロマトグラフによる分析において、送液手段による溶離液の送液安定性、分離カラムによるピーク保持時間、および検出手段による信号のベースライン等は、周囲の温度に依存して変化する。そこで、特許文献1においては、送液手段、試料導入手段、分離カラムおよび検出手段のいずれか一つ以上が、恒温槽の筐体に収容される。筐体内においては、ヒータにより加温された空気がファンにより循環される。これにより、筐体内の温度が一定の温度に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-130078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の液体クロマトグラフにおいては、送液手段、試料導入手段、分離カラムまたは検出手段へのアクセスが恒温槽の筐体により制限されるため、ユーザビリティが低下する。また、送液手段、試料導入手段、分離カラムまたは検出手段へのアクセスのたびに恒温槽の筐体を開閉すると、筐体内部の空気に温度変化が発生するため、分析結果の再現性が低下する。温度が変化すると溶媒の密度が変化し、送液ポンプの駆動が一定であっても送液される溶媒の量が変化するためである。
【0006】
特に、ピーク保持時間から分子量を算出するGPC(ゲル浸透クロマトグラフィ)分析においては、ピーク保持時間の再現性が非常に重要である。また、検出手段としてRI(示差屈折率)検出器が用いられる場合は、周囲の温度の変化により溶離液の密度が変化する。この場合、RI検出器に加わる背圧が変化するため、ベースラインが大きく変動する。そのため、高い再現性で分析結果を得ることがより困難である。
【0007】
本発明の目的は、ユーザビリティを低下させることなく高い再現性で分析結果を得ることが可能なクロマトグラフシステムおよびクロマトグラフ用恒温槽を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、クロマトグラフと、クロマトグラフ用恒温槽とを備え、前記クロマトグラフ用恒温槽は、前記クロマトグラフを収容し、前記クロマトグラフへのアクセス用の開口が形成された筐体部と、前記筐体部の前記開口を閉塞するエアカーテンを形成するエア供給部とを含む、クロマトグラフシステムに関する。
【0009】
本発明の他の態様は、クロマトグラフに用いられるクロマトグラフ用恒温槽であって、前記クロマトグラフを収容し、前記クロマトグラフへのアクセス用の開口が形成された筐体部と、前記筐体部の前記開口を閉塞するエアカーテンを形成するエア供給部とを備える、クロマトグラフ用恒温槽に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザビリティを低下させることなく高い再現性で分析結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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