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公開番号2024079175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191952
出願日2022-11-30
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20240604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができる吐出器を提供する。
【解決手段】吐出器(1)は、正立時導入口(63a)および倒立時導入口(63b)を有する正倒立用ユニット(13)を備え、正倒立用ユニットには、内容液導入口(21f)、正立時導入口、および倒立時導入口に連通可能な中継口(64c)と、倒立時導入口と中継口との連通を遮断する第1の切替弁(61)と、正立時導入口と中継口との連通を遮断する第2の切替弁(62)と、が備えられ、吐出器の正立時には、正立時導入口から中継口を介して内容液導入口まで延びる第1流路部が形成され、吐出器の倒立時には、倒立時導入口から中継口を介して内容液導入口まで延びる第2流路部(82)が形成され、第1流路部における流路断面積の最小値と第2流路部における流路断面積の最小値との少なくとも一方は、0.6mm2以上、1.0mm2以下である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内容液が収容される容器本体の口部に装着される吐出器であって、
シリンダ部の内容積の増加による内圧減少により、前記容器本体内の内容液が、前記シリンダ部に形成された内容液導入口を通して前記シリンダ部内に導入されるとともに、前記シリンダ部の内容積の減少による内圧上昇により、前記シリンダ部内の内容液を送り出すポンプと、
前記ポンプにより送り出された内容液が吐出される吐出口を有する吐出ヘッドと、
前記吐出器の正立時に前記容器本体内の内容液を前記シリンダ部の内容液導入口に導入可能な正立時導入口、および前記吐出器の倒立時に前記容器本体内の内容液を前記内容液導入口に導入可能な倒立時導入口を有する正倒立用ユニットと、
を備え、
前記正倒立用ユニットには、
前記内容液導入口、前記正立時導入口、および前記倒立時導入口に連通可能な中継口と、
前記吐出器の正立時に、前記倒立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第1の切替弁と、
前記吐出器の倒立時に、前記正立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第2の切替弁と、が備えられ、
前記吐出器の正立時には、前記正立時導入口から前記中継口を介して前記内容液導入口まで延びる第1流路部が形成され、
前記吐出器の倒立時には、前記倒立時導入口から前記中継口を介して前記内容液導入口まで延びる第2流路部が形成され、
前記第1流路部における流路断面積の最小値と前記第2流路部における流路断面積の最小値との少なくとも一方は、0.6mm

以上、1.0mm

以下である、吐出器。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記第1流路部および前記第2流路部の少なくとも一方において、流路断面積が最小値となる部分は、前記中継口であり、
前記中継口における流路断面積は、0.6mm

以上、1.0mm

以下である、請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記中継口は、1つのみ形成されている、請求項2に記載の吐出器。
【請求項4】
前記正倒立用ユニットは、
前記正立時導入口および前記倒立時導入口が形成された外筒部材と、
前記外筒部材の径方向の内側に位置する内筒部材と、
を備え、
前記内筒部材には、
前記中継口と、
前記吐出器の正立時に、前記第1の切替弁が接触する第1弁座部と、
前記吐出器の倒立時に、前記第2の切替弁が接触する第2弁座部と、
が形成され、
前記内筒部材のうち前記第1弁座部と前記第2弁座部との間に位置する部分は、外径が小さくなる括れ部であり、
前記中継口は、前記括れ部に形成されている、請求項2または3に記載の吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
吐出器のシリンダ部に取付けられる正倒立用ユニットとして、吐出器の正立時に、容器本体内の内容液をシリンダ部の内容液導入口に導入可能な正立時導入口と、吐出器の倒立時に、容器本体内の内容液を内容液導入口に導入可能な倒立時導入口と、内容液導入口、正立時導入口、および倒立時導入口に連通可能な中継口と、吐出器の正立時に、正立時弁座に当接して、倒立時導入口と中継口との連通を遮断する第1の切替弁と、吐出器の倒立時に、倒立時弁座に当接して、正立時導入口と中継口との連通を遮断する第2の切替弁と、を備える構成が知られている。
この正倒立用ユニットでは、吐出器の正立時に、容器本体内とシリンダ部の内容液導入口とが、正立時導入口および中継口を通して連通し、吐出器の倒立時に、容器本体内と内容液導入口とが、倒立時導入口および中継口を通して連通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-47355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の正倒立用ユニットでは、吐出器の正立時に、容器本体内の内容液が、シリンダ部の内容液導入口に導入される際、第2の切替弁が、内容液の液流に乗って倒立時弁座に向けて接近し、かつシリンダ部内の減圧が中継口を通して第2の切替弁に及ぼされることで、第2の切替弁が、倒立時弁座に押し当てられるおそれがある。
一方、吐出器の倒立時には、容器本体内の内容液が、内容液導入口に導入される際、第1の切替弁が、内容液の液流に乗って正立時弁座に向けて接近し、かつシリンダ部内の減圧が中継口を通して第1の切替弁に及ぼされることで、第1の切替弁が、正立時弁座に押し当てられるおそれがある。
以上より、容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができないおそれがある。
【0005】
本発明は、容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができる吐出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の吐出器における一つの態様は、内容液が収容される容器本体の口部に装着される吐出器であって、シリンダ部の内容積の増加による内圧減少により、前記容器本体内の内容液が、前記シリンダ部に形成された内容液導入口を通して前記シリンダ部内に導入されるとともに、前記シリンダ部の内容積の減少による内圧上昇により、前記シリンダ部内の内容液を送り出すポンプと、前記ポンプにより送り出された内容液が吐出される吐出口を有する吐出ヘッドと、前記吐出器の正立時に前記容器本体内の内容液を前記シリンダ部の内容液導入口に導入可能な正立時導入口、および前記吐出器の倒立時に前記容器本体内の内容液を前記内容液導入口に導入可能な倒立時導入口を有する正倒立用ユニットと、を備え、前記正倒立用ユニットには、前記内容液導入口、前記正立時導入口、および前記倒立時導入口に連通可能な中継口と、前記吐出器の正立時に、前記倒立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第1の切替弁と、前記吐出器の倒立時に、前記正立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第2の切替弁と、が備えられ、前記吐出器の正立時には、前記正立時導入口から前記中継口を介して前記内容液導入口まで延びる第1流路部が形成され、前記吐出器の倒立時には、前記倒立時導入口から前記中継口を介して前記内容液導入口まで延びる第2流路部が形成され、前記第1流路部における流路断面積の最小値と前記第2流路部における流路断面積の最小値との少なくとも一方は、0.6mm

以上、1.0mm

以下である。
【0007】
本発明の吐出器における一つの態様によれば、第1流路部における流路断面積の最小値と第2流路部における流路断面積の最小値との少なくとも一方は、0.6mm

以上、1.0mm

以下である。そのため、少なくとも一方の流路部において最小となる流路断面積を好適に小さくできる。これにより、少なくとも一方の流路部内を流れる内容液の流量を好適に小さくでき、容器本体内から少なくとも一方の流路部内に吸い上げられる内容液の勢いを好適に減少させることができる。したがって、少なくとも一方の流路部内を流れる内容液によって第1の切替弁と第2の切替弁との少なくとも一方の切替弁が大きく押し上げられることを抑制でき、少なくとも一方の流路部内に内容液が流れることによって生じる少なくとも一方の切替弁の移動量を好適に小さくできる。そのため、少なくとも一方の切替弁が内容液によって押し上げられて弁座に到達することを抑制でき、少なくとも一方の切替弁が弁座に押し当てられること、および少なくとも一方の切替弁が弁座に貼り付くことを好適に抑制できる。これにより、容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができる。また、少なくとも一方の流路部において最小となる流路断面積の値を上記の数値範囲にすることで、少なくとも一方の切替弁が弁座に押し当てられること、および少なくとも一方の切替弁が弁座に貼り付くことを好適に抑制できるため、例えば、少なくとも一方の切替弁と弁座との間の距離を大きくする必要がなく、正倒立用ユニットが上下方向に大きくなることを抑制できる。
【0008】
また、少なくとも一方の流路部における流路断面積の最小値が0.6mm

以上であるため、少なくとも一方の流路部において最小となる流路断面積が小さくなり過ぎることを抑制できる。これにより、少なくとも一方の流路部内を流れて容器本体内からシリンダ部内に導入される内容液の流量が少なくなり過ぎることを抑制できる。したがって、シリンダ部の内容積の増加による内圧減少に伴ってシリンダ部内に吸い込まれる内容液の流量が少なくなり過ぎることを抑制でき、吐出ヘッドが押される前の位置に戻るまでの時間が増大することを抑制できる。そのため、吐出器の操作性および使用性が悪くなることを好適に抑制できる。
【0009】
前記第1流路部および前記第2流路部の少なくとも一方において、流路断面積が最小値となる部分は、前記中継口であり、前記中継口における流路断面積は、0.6mm

以上、1.0mm

以下である構成としてもよい。
この構成によれば、正倒立用ユニットに形成する中継口の流路断面積を0.6mm

以上、1.0mm

以下に調整することで、上述したように、少なくとも一方の切替弁が弁座に押し当てられること、および少なくとも一方の切替弁が弁座に貼り付くことを容易かつ好適に抑制できる。また、中継口は第1流路部の一部と第2流路部の一部とをそれぞれ形成しているため、中継口における流路断面積を0.6mm

以上、1.0mm

以下とすることで、正立時および倒立時のいずれの場合においても、上述したようにして、容器本体内の内容液を主シリンダ内に円滑に導入することができる。
【0010】
前記中継口は、1つのみ形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、中継口が複数形成される場合に比べて、中継口における流路断面積を0.6mm

以上、1.0mm

以下にしやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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