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公開番号2024079141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191891
出願日2022-11-30
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20240604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】使用開始時における押下ヘッドの回転操作性を向上すること。
【解決手段】ステム2を有するポンプ機構3と、ポンプ機構を容器本体Aの口部A1に装着する装着キャップ4と、吐出孔5が形成された押下ヘッド6とを備え、ポンプ機構は、シリンダ30に一体的に組み合わされると共に下降端位置P1での押下ヘッドの上昇を規制する規制部材60を備え、規制部材は、押下ヘッドに形成された雌ねじ部85が螺合する雄ねじ部66が外周面に形成された規制筒64を有する規制筒本体61と、規制筒を径方向の外側から囲むと共に規制筒本体に対して一体的に形成され、且つ装着キャップよりも上方に配置された外郭筒62と、を備えている吐出器1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有し、内容物が収容される容器本体の口部に装着されるポンプ機構と、
前記ポンプ機構を前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、
前記ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、を備え、
前記ポンプ機構は、該ポンプ機構のシリンダに一体的に組み合わされると共に、前記押下ヘッド及び前記ステムの下降端位置での前記押下ヘッド及び前記ステムの上昇を規制する規制部材を備え、
前記規制部材は、
前記押下ヘッドに形成された雌ねじ部が螺合する雄ねじ部が外周面に形成された規制筒を有する規制筒本体と、
前記規制筒を径方向の外側から囲むと共に前記規制筒本体に対して一体的に形成され、且つ前記装着キャップよりも上方に配置された外郭筒と、を備えていることを特徴とする吐出器。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吐出器において、
前記外郭筒は、前記規制筒よりも上方に向けて突出するように形成され、
前記外郭筒の内側であって、且つ前記規制筒よりも上方に位置する内部空間は、前記外郭筒を上方から閉塞する蒸着マスクが固定されるセット空間として機能する、吐出器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記規制部材は、前記規制筒本体と前記外郭筒とを全周にわたって径方向に繋ぐ連結壁を有し、
前記連結壁には、該連結壁を貫通すると共に、前記規制筒と前記外郭筒との間に入り込んだ流体を外部に排出する排出孔が形成されている、吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプ部と、ポンプ部を容器本体の口部に装着させる装着キャップと、ステムの上端部に装着され、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、下降端位置に位置する押下ヘッドが着脱可能に装着され、押下ヘッド及びステムの上方移動を規制する規制リングと、を備えた吐出器が知られている。
規制リングは、ポンプ部を構成するシリンダに一体的に組み合わされ、シリンダと共に装着キャップを介して容器本体の口部に装着されている。押下ヘッドは、規制リングに対してねじ結合によって装着されることで下降端位置に位置している。
【0003】
吐出器を使用する場合には、押下ヘッドを軸線回りに回転させることで、規制リングとのねじ結合を解除することができる。これにより、ステム及び押下ヘッドを上方移動させて、上昇端位置に位置させることができる。これにより、これ以降、押下ヘッドを押下げ操作することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-64673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上記従来の吐出器では、例えば強度性、装飾性、光学性、機能性等の各種特性を付与するために、押下ヘッド、装着キャップ及び規制リングに対して蒸着加工により各種の蒸着膜を形成している場合が多い。この場合、押下ヘッド、装着キャップ及び規制筒のうち、一般的に外部から視認される外観部分に蒸着を行うため、規制筒の雄ねじ部に対しても蒸着膜が形成されてしまう。
そのため、互いに螺合する規制筒の雄ねじ部と押下ヘッドの雌ねじ部との間において、ねじ結合の食いつきによる摩擦抵抗に加えて、蒸着膜による摩擦抵抗が加わるため、押下ヘッドを回転操作する際の回転トルクが高くなり易い。従って、吐出器を使用する際の押下ヘッドの回転操作性が悪く、改善の余地があった。
さらには、規制筒の雄ねじ部に形成された蒸着膜が擦れることによって、該蒸着膜が剥れてしまう場合があり、品質低下を招き易い。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用開始時における押下ヘッドの回転操作性を向上することができる吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る吐出器は、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有し、内容物が収容される容器本体の口部に装着されるポンプ機構と、前記ポンプ機構を前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、前記ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、を備え、前記ポンプ機構は、該ポンプ機構のシリンダに一体的に組み合わされると共に、前記押下ヘッド及び前記ステムの下降端位置での前記押下ヘッド及び前記ステムの上昇を規制する規制部材を備え、前記規制部材は、前記押下ヘッドに形成された雌ねじ部が螺合する雄ねじ部が外周面に形成された規制筒を有する規制筒本体と、前記規制筒を径方向の外側から囲むと共に前記規制筒本体に対して一体的に形成され、且つ前記装着キャップよりも上方に配置された外郭筒と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る吐出器によれば、使用するにあたって、下降端位置に位置する押下ヘッドを規制部材に対して回転させ、押下ヘッドに形成された雌ねじ部と規制筒に形成された雄ねじ部との螺合を解除する。これにより、ステムに加わる上方付勢力によって、ステム及び押下ヘッドを上昇させることができ、上昇端位置に位置させることができる。そのため、これ以降、押下ヘッドを押下げ操作することができ、押下げ操作に伴ってポンプ機構を作動させて内容物が吐出することができる。
【0009】
ところで規制部材は、規制筒部材に一体に形成されると共に規制筒を径方向の外側から囲む外郭筒を備えている。そのため、ステム及び押下ヘッドを上昇端位置に位置させた際に、外郭筒を利用して、規制筒の外周面に形成された雄ねじ部を外側から囲んで隠すことができる。従って、外部から雄ねじ部を見え難くすることができ、デザイン性を向上することができる。
【0010】
特に、吐出器の組立前段階において、規制部材単品に対して蒸着膜を形成する蒸着作業を行う際、例えば外郭筒に対して、外郭筒の上端開口部を閉塞するように蒸着マスク(治具)を装着することが可能となる。これにより、蒸着マスクを利用して、雄ねじ部が形成された規制筒の外周面側が外部に露出することを抑制することができる。そのため、雄ねじ部に蒸着膜が形成されることを防止しつつ、規制部材のうち雄ねじ部以外の部分に蒸着膜を形成することができる。これにより、少なくとも雄ねじ部に関しては、蒸着膜を非形成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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