TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024076756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188470
出願日2022-11-25
発明の名称複合体及びその製造方法、複合体を含む触媒、液状組成物又は電極、並びに電極を有する燃料電池又は金属空気電池
出願人国立大学法人東北大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 31/28 20060101AFI20240530BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】優れた酸素還元触媒能を具備する、複合体及びその製造方法、複合体を含む触媒、液状組成物又は電極、並びに電極を有する燃料電池又は金属空気電池を提供する。
【解決手段】リンカー構造が結合した炭素材料及び下式(1)で表される金属錯体構造
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024076756000024.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">53</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、X1~X8はそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子であり、D1~D4は窒素原子又は炭素原子であり、前記炭素原子には水素原子又はハロゲン原子が結合し、Mは金属原子である)を含む、複合体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下式(I)又は(II)で表されるリンカー構造が結合した炭素材料
TIFF
2024076756000021.tif
36
170
(式中、


~Y

は窒素原子又は炭素原子であり、ただし、Y

~Y

のうち少なくとも2つは炭素原子であり、


~Y

の炭素原子には水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アミノ基又はニトロ基が結合し、
Zは単結合又はアルキレン基である)
TIFF
2024076756000022.tif
43
170
(式中、


~Y

は窒素原子又は炭素原子であり、ただし、Y

~Y

のうち少なくとも2つは炭素原子であり、


~Y

の炭素原子には水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アミノ基又はニトロ基が結合し、
Zは単結合又はアルキレン基である)、及び
下式(1)で表される金属錯体構造
TIFF
2024076756000023.tif
74
170
(式中、


~X

はそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子であり、


~D

は窒素原子又は炭素原子であり、前記炭素原子には水素原子又はハロゲン原子が結合し、
Mは金属原子である)
を含む、複合体。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
式(I)において、Y

~Y

の全てが水素原子もしくはハロゲン原子が結合した炭素原子である、または
式(II)において、Y

及びY

が水素原子もしくはハロゲン原子が結合した炭素原子であり、Y

が窒素原子である、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
式(1)において、D

~D

が炭素原子である、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
式(I)または(II)において、Zが単結合である、請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
前記リンカー構造は、式(I)で表される、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
前記リンカー構造中の少なくとも1つの窒素原子と前記金属錯体中の金属原子とが、配位結合している、請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
前記炭素材料が、カーボンナノチューブ、黒鉛、アモルファス炭素、活性炭、グラフェン、カーボンブラック、炭素繊維、メソカーボンマイクロビーズ、マイクロカプセルカーボン、フラーレン、カーボンナノフォーム、及びカーボンナノホーンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の複合体。
【請求項8】
炭素材料中の少なくとも1つの炭素原子にリンカー構造を結合させる工程、及び
前記リンカー構造中の少なくとも1つの窒素原子と金属錯体構造とを結合させる工程
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の複合体を製造する方法。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一項に記載の複合体を含む、触媒。
【請求項10】
請求項1から7のいずれか一項に記載の複合体と液状媒体とを含む、液状組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合体及びその製造方法、複合体を含む触媒、液状組成物又は電極、並びに電極を有する燃料電池又は金属空気電池に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電極における酸化還元反応を利用して化学エネルギーを電気エネルギーに変換するデバイスとして、燃料電池及び金属空気電池が知られている。従来、燃料電池及び金属空気電池の正極(空気極)に用いられる酸素還元触媒として、炭素材料上に白金を担持したものが用いられている。
【0003】
しかし、白金は非常に高価であるとともにその資源量が限られている。そのため、白金の使用量を低減した、又は白金を使用しない、より安価で資源量が豊富な材料を用いた電極触媒の開発が課題となっている。
【0004】
白金代替触媒としては、例えば、貴金属元素を含有しない遷移金属錯体が用いられている。特許文献1では、特定の化学構造を有する鉄テトラピリドポリフィラジンの金属錯体を触媒に適用すると、優れた酸素還元触媒能を示すため、白金の代替材料として有用であることが報告されている。また、特許文献2では、優れた酸素還元触媒能を有し、安価に製造でき、電極とした際の耐久性に優れる非白金触媒及びその製造方法が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/167407号
国際公開第2021/045121号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2では、金属錯体を導電性粉体の表面上に吸着させて複合体を形成したものを非白金触媒としており、金属錯体と導電性粉体との間での結合に関しては十分な検討が行われていない。そのため、従来の非白金触媒において、酸素還元特性を向上するうえで、さらに改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものであり、優れた酸素還元触媒能を具備する、複合体及びその製造方法、複合体を含む触媒、液状組成物又は電極、並びに電極を有する燃料電池又は金属空気電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、予期しないことに、特定の化学構造を有するリンカー構造が結合した炭素材料と、特定の化学構造を有する金属錯体と、を含む複合体が、優れた酸素還元触媒能を有することを見出し、本発明に到達した。
【0009】
本発明の目的は、下式(I)又は(II)で表されるリンカー構造が結合した炭素材料
TIFF
2024076756000002.tif
36
170
(式中、


~Y

は窒素原子又は炭素原子であり、ただし、Y

~Y

のうち少なくとも2つは炭素原子であり、


~Y

の炭素原子には水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アミノ基又はニトロ基が結合し、
Zは単結合又はアルキレン基である)
TIFF
2024076756000003.tif
43
170
(式中、


~Y

は窒素原子又は炭素原子であり、ただし、Y

~Y

のうち少なくとも2つは炭素原子であり、


~Y

の炭素原子には水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アミノ基又はニトロ基が結合し、
Zは単結合又はアルキレン基である)、及び
下式(1)で表される金属錯体構造
TIFF
2024076756000004.tif
74
170
(式中、


~X

はそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子であり、


~D

は窒素原子又は炭素原子であり、前記炭素原子には水素原子又はハロゲン原子が結合し、
Mは金属原子である)
を含む、複合体によって達成される。
【0010】
式(I)において、Y

~Y

の全てが水素原子もしくはハロゲン原子が結合した炭素原子であるか、または
式(II)において、Y

及びY

が水素原子もしくはハロゲン原子が結合した炭素原子であり、Y

が窒素原子であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

国立大学法人東北大学
放射線防護具
3か月前
国立大学法人東北大学
ジフェニル尿素類の製造方法
2か月前
国立大学法人東北大学
ガス還元装置、ガス還元方法
1か月前
大王製紙株式会社
吸収性物品
2か月前
大王製紙株式会社
吸収性物品
2か月前
国立大学法人東北大学
ワイヤ状金属微粒子の製造方法
1か月前
株式会社XMAT
表示システム
2か月前
国立大学法人東北大学
光検知用タグおよび光検知システム
5日前
国立大学法人東北大学
核酸内グアニン塩基結合性蛍光色素
4日前
AGC株式会社
マイクロ流路デバイス
2か月前
日本化薬株式会社
ジピラニリデン化合物
3か月前
株式会社Fam’s
親子見守りシステム
3か月前
日本電信電話株式会社
光半導体デバイス
2か月前
有限会社バイオ研
消化管障害抑制用組成物
3か月前
国立大学法人東北大学
計算装置、プログラム、記憶媒体及び磁性合金
11日前
国立大学法人東北大学
発電用複合材料および発電用複合材料の製造方法
2か月前
国立大学法人東北大学
二酸化炭素の資源化方法及び炭化ケイ素の製造方法
14日前
株式会社C&A
化合物、被膜、容器材料および管材
6日前
株式会社エビデント
移動装置、及び、内視鏡システム
2か月前
株式会社C&A
超臨界流体または亜臨界流体用耐食部材
6日前
株式会社SOKEN
電気化学反応装置
18日前
国立大学法人東北大学
有機修飾酸化物微粒子の製造方法及び有機修飾酸化物微粒子
3か月前
国立大学法人東北大学
超臨界・亜臨界流体装置、溶媒抽出分離方法及び製品の製造方法
6日前
国立大学法人東北大学
腸内細菌を用いた過敏性腸症候群の検出方法及び治療効果の判定
1か月前
国立大学法人東北大学
情報処理装置、てんかん手術支援装置、プログラム、情報処理方法
3か月前
国立大学法人東北大学
構築物のメンテナンスロボット及びメンテナンスロボットシステム
1か月前
日産自動車株式会社
揮発性有機化合物の回収装置および回収方法
1か月前
大日本印刷株式会社
反射板、移相器およびフェーズドアレイアンテナ
7日前
株式会社Fam’s
育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラム
2か月前
東亞合成株式会社
メタマテリアルコンポジット粒子及びその製造方法
3か月前
国立大学法人東北大学
評価装置、学習装置、評価システム、評価方法、学習方法及びプログラム
3か月前
国立大学法人東北大学
4-ヒドロキシ安息香酸デカルボキシラーゼによるフェノール生成の阻害剤
3か月前
日本電信電話株式会社
アナログメモリ素子およびニューラルネットワーク
3か月前
堺化学工業株式会社
二酸化炭素の吸脱着方法、及び二酸化炭素の吸脱着材
2か月前
国立大学法人東北大学
推定装置、推定モデル生成装置、推定方法、推定モデル生成方法及びプログラム
1か月前
株式会社Fam’s
子供見守り装置、子供見守りシステムおよび子供見守りプログラム
14日前
続きを見る