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公開番号2024071914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182421
出願日2022-11-15
発明の名称リキッドインキ組成物、及びそれを用いた印刷物並びにラミネート積層体
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/102 20140101AFI20240520BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、網点が急激に細ることにより発生する印刷物のグラデーション部濃淡再現の印刷不良(トーンジャンプ)を改善できるリキッドインキ組成物を提供することである。本発明は、塩素系樹脂を含有しない環境対応型のリキッドインキ組成物においてもトーンジャンプに優れたリキッドインキ組成物を提供可能である。
【解決手段】 本発明は、バインダー樹脂と、有機溶剤と、アミノカルボン酸並びにその塩及び重合物を含有することを特徴とするリキッドインキ組成物、及び該リキッドインキ組成物を用いた印刷物並びに積層体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料と、バインダー樹脂と、有機溶剤と、アミノカルボン酸並びにその塩及び重合物
を含有することを特徴とするリキッドインキ組成物。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記アミノカルボン酸は、酸性アミノ酸又は該酸性アミノ酸中に存在する炭化水素鎖の水素原子のアルキル基を置換もしくは非置換のアルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、フェニル基で置換した化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物である請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項3】
前記アミノカルボン酸並びにその塩及び重合物の炭素数が4 400である請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項4】
前記バインダー樹脂(A)が、ポリウレタン樹脂及び/又はポリウレタンポリウレア樹脂である上記請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項5】
前記バインダー樹脂が、更に、マレイン酸樹脂、繊維素系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂から選ばれる少なくとも1つ以上の樹脂を含有する請求項4に記載の印刷物。
【請求項6】
前記バインダー樹脂が、塩素系樹脂を含有しない請求項1又は2に記載の印刷物。
【請求項7】
前記顔料が、顔料の表面積あたりの塩基吸着量が0.30μmol/m

以上である請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項8】
前記顔料は、顔料100質量部あたり鉄元素を200ppm以上含有する請求項7に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項9】
前記アミノカルボン酸及びその塩並びに重合物の添加量は、リキッドインキ組成物全量の0.001~1.0質量%である請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項10】
前記有機溶剤が、芳香族有機溶剤及び/又はケトン系溶剤を含まない請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟包装用ラミネートグラビアインキやフレキソインキとして使用可能なリキッドインキ組成物、及びそれを用いた印刷物並びにラミネート積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
グラビアインキ、フレキソインキは、被印刷体に美粧性、機能性を付与させる目的で広く用いられている。グラビア、フレキソ印刷された被印刷体が、包装材料の中でも特に食品包材として用いられる場合、ラミネート加工が施されるのが一般的である。この場合、内容物の種類や使用目的に応じて様々な被印刷体やラミネート加工が利用される。
【0003】
印刷時の作業衛生性と包装材料の有害性の両面から、これらの印刷インキに使用される溶剤として、トルエン等の芳香族溶剤やメチルエチルケトン等のケトン系溶剤の使用が制限されつつある。例えば、特許文献1や特許文献2には、トルエンおよびメチルエチルケトン等を使用しないインキにおいて、粘度安定性や接着性を改善するために、カルボン酸を添加したことが記載されている。
【0004】
近年は、特に食品包材を取り巻く法規制は世界的に厳しくなってきており、パッケージに使用される成分及びその食品へのマイグレーションの規制等の厳格化が進みつつある。また、持続可能な社会の実現を目的として、人体および環境への安全性が担保された材料を用いてインキ及びパッケージ構成材料を設計することが求められている。
【0005】
例えば、印刷インキに使用されるバインダー樹脂としては、ポリウレタン樹脂及び塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂(以下、「PVC」という)が広く用いられてきた。これらの樹脂は、優れた分散性と高い皮膜物性を両立しうるバインダーの組み合わせであり、良好な印刷適性と、ラミネート用インキに求められる基材への接着性、ラミネート強度及びボイルレトルト性等の諸物性を達成するために必要不可欠なインキ原料である。
【0006】
しかしながら、PVCが以下の課題を有することから、パッケージのリサイクルを阻害する物質として懸念されている。第一として、ケミカルリサイクルに係る課題である。一般廃棄物として排出されるプラスチックごみには様々なプラスチック類が含まれポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂も含まれる。これらの塩素系樹脂はリサイクルの熱分解工程で塩化水素が脱離し塩酸が発生することにより、機器や配管の腐食原因となる。第二として、サーマルリサイクルに係る課題である。廃棄物を焼却した際に生じるエネルギーを再利用する手法において、焼却する際に塩素系樹脂を含んでいるとダイオキシン等の環境ホルモンが排出されることが問題となる。そのため、PVCを始めとする塩素系材料を使用せずに、ラミネート用インキに求められる諸物性を有するインキの開発が望まれている(特許文献3参照)
【0007】
このように、環境配慮型のインキは使用できる材料が限定される。しかしながらその結果として、印刷物の意匠性が劣りやすいという問題がある。そのため、印刷インキにおいて印刷物の意匠性の改善が望まれており、環境配慮型のインキを用いた場合においても優れた印刷適性を実現できるインキの開発が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-6909号公報
特開2021-8544号公報
特開2022-96163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、網点が急激に細ることにより発生する印刷物のグラデーション部濃淡再現の印刷不良(トーンジャンプ)を改善でき、環境配慮型のインキを用いた場合においても優れた印刷適性を実現できるリキッドインキ組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、リキッドインキ組成物において、酸性アミノ酸を添加することにより、「トーンジャンプ」を改善できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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