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公開番号2024071730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2024058481,2020070376
出願日2024-04-01,2020-04-09
発明の名称排水配管継手の製造方法
出願人株式会社クボタケミックス
代理人安田岡本弁理士法人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20240517BHJP(上水;下水)
要約【課題】排水配管継手において、最適な制振性能・振動絶縁性能・遮音性能を発現するとともに、特に振動絶縁性能に好適な構造を備える。
【解決手段】この排水配管継手100は、建築物に施工された際に、床スラブSの貫通孔に配置され直管部116と縮径部118と備えた管本体110と、排水立管520を接続する上立管接続部120と、排水立管530を接続する排水管接続部130と、排水横枝管510を接続する横枝管接続部140とを備え、管本体110の外周には外層部材700が巻き付けるように設けてあり、この外層部材700は、内層から順に、制振材714、振動絶縁体720、遮音カバー730の3層構造で、振動絶縁体720は展開形状が部分円環形状で円環外周側に切れ目を備えた抄造されたロックウールシートが縮径部と切れ目を閉じるようにして直管部とに巻き付けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される管本体と、前記床スラブの上方に突出し上階からの排水を流入させる排水立管を接続する上立管接続部と、前記床スラブの下方に突出し下階に排水を流出させる排水管を接続する排水管接続部と、前記床スラブの上方で排水横枝管を接続する横枝管接続部とを備えた排水配管継手であって、
前記管本体は、直管部と前記直管部の下方の縮径部とを少なくとも備え、
前記管本体における少なくとも前記貫通孔内を通る部分の外周の少なくとも一部に振動絶縁体が設けられ、
前記振動絶縁体は、展開状態で所定の形状を備えたシートであって、前記シートの端縁どうしを当接させて、前記直管部の外周面および前記縮径部の外周面に巻き付けられ、
前記建築物に前記排水配管継手が施工された後であって、前記振動絶縁体のさらに外周に装着物がない状態において、前記振動絶縁体は、前記床スラブの上階側へ露出せずに、前記端縁どうしを当接させた部分を1箇所とした状態で前記床スラブの下階側に露出することを特徴とする排水配管継手。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記所定の形状は、部分円環形状であって、前記円環形状の円環外周から円環内周へ向けて、前記床スラブに覆われる前記振動絶縁体の長さに対応して、かつ、所定の幅を備えた複数の細溝を備え、
前記円環外周側が前記管本体の上方であって、
各前記複数の細溝をそれぞれ閉じるように細溝を形成する溝辺を当接させて前記直管部の外周面に巻き付けられるとともに、前記シートの端縁どうしを当接させて前記縮径部の外周面に巻き付けられることを特徴とする、請求項1に記載の排水配管継手。
【請求項3】
前記シートは、抄造されたロックウールシートであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の排水配管継手。
【請求項4】
前記振動絶縁体のさらに外周に遮音カバーが設けられ、
前記振動絶縁体は、外層側の前記遮音カバーに固着されていることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれかに記載の排水配管継手。
【請求項5】
前記振動絶縁体は、前記直管部に対応する高さ範囲において、前記遮音カバーの周方向に断続的に固定されていることを特徴とする、請求項4に記載の排水配管継手。
【請求項6】
前記振動絶縁体は、外層側の前記遮音カバーの周方向2箇所~4箇所において点付けで固定されていることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の排水配管継手。
【請求項7】
前記排水配管継手は、ひとつまたは複数の樹脂製の射出成形品で形成され、
前記振動絶縁体の内層側に熱膨張性耐火材が設けられ、その熱膨張性耐火材よりも上方の位置において前記振動絶縁体が外層側の前記遮音カバーに固定されていることを特徴とする、請求項4~請求項6のいずれかに記載の排水配管継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の床スラブを貫通して設けられる排水配管継手に関し、特に、最適な制振性能・振動絶縁性能・遮音性能を発現するとともに、これらの性能を発現するための好適な構造(特に振動絶縁性能に関する構造)を備えた排水配管継手に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
集合住宅やオフィスビルなどには、給水設備および排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の各階層を上下に貫く縦管と、各階層内に設置される横管と、これらを接続する排水配管継手とを備えた排水配管構造が代表的なものとして広く知られている。
そして、このような排水配管継手は、建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される管本体と、床スラブの上方に突出し上階からの排水を流入させる排水立管を接続する上立管接続部と、床スラブの下方に突出し下階に排水を流下させる排水立管を接続する下立管接続部と、床スラブの上方で排水横枝管を接続する横枝管接続部とを備える。
【0003】
そして、このような排水配管継手を含めて、床スラブを貫通して設置される排水管に対しては、排水振動が床スラブに伝搬して室内へ放射される、いわゆる躯体伝播音を防止する対策として、種々のものが提案されている。また、このような躯体伝播音の防止対策においては、排水管まわりにカバーを設ける際の作業性を向上させる必要がある。
このような技術として、特開2019-183422号公報(特許文献1)は、遮音材により形成された管体と、管状に変形させられた状態で前記管体の内周面に装着される吸音材により形成されたシート体とを備えている遮音カバーを備える集合継手の遮音構造であって、前記集合継手の外周面に固定されて前記集合継手の外周面と前記管体の内周面との間に配置され、前記集合継手の外周面と前記管体の内周面とを離間させる緩衝材を備えている遮音構造を開示する。
【0004】
また、この特許文献1の第0046段落、第0051段落には以下の記載がある。
シート体32は、吸音材により形成されている。吸音材の吸音性は、遮音材の吸音性よりも高い。シート体32は、多孔質体、例えば、グラスウール、ロックウール、フェルト、発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等により形成されている。これらのうち、耐火性能、遮音性能、防振性能、コスト面から、シート体32としてはグラスウールが好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-183422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1においては、耐火性能、遮音性能、防振性能、コスト面から、シート体としてはグラスウールが好適であること、図6に示すようなシート体32を一対の第1周端縁40同士および一対の第2周端縁41同士が突き合うように、または重なるように変形させて(丸めて)集合継手の外周面に固定するという構造を開示している。
しかしながら、この特許文献1に開示されたグラスウールではなくロックウールを採用すると、ロックウールシートが抄造により製造されている場合には縫製できず、また、縫製せずにたとえば上記のような形状でロックウールシートをセットするだけでは火災時にロックウールシートが落下してしまう。
【0007】
本発明は、上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、建築物の床スラブを貫通して設けられる排水配管継手に関し、特に、最適な制振性能・振動絶縁性能・遮音性能を発現するとともに、これらの性能を発現するための好適な構造(特に振動絶縁性能に関する構造)を備えた排水配管継手を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る排水配管継手は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る排水配管継手は、建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される管本体と、前記床スラブの上方に突出し上階からの排水を流入させる排水立管を接続する上立管接続部と、前記床スラブの下方に突出し下階に排水を流出させる排水管を接続する排水管接続部と、前記床スラブの上方で排水横枝管を接続する横枝管接続部とを備えた排水配管継手であって、前記管本体は、直管部と前記直管部の下方の縮径部とを少なくとも備え、前記管本体における少なくとも前記貫通孔内を通る部分の外周の少なくとも一部に振動絶縁体が設けられ、前記振動絶縁体は、展開状態で所定の形状を備えたシートであって、前記シートの端縁どうしを当接させて、前記直管部の外周面および前記縮径部の外周面に巻き付けられ、前記建築物に前記排水配管継手が施工された後であって、前記振動絶縁体のさらに外周に装着物がない状態において、前記振動絶縁体は、前記床スラブの上階側へ露出せずに、前記端縁どうしを当接させた部分を1箇所とした状態で前記床スラブの下階側に露出することを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記所定の形状は、部分円環形状であって、前記円環形状の円環外周から円環内周へ向けて、前記床スラブに覆われる前記振動絶縁体の長さに対応して、かつ、所定の幅を備えた複数の細溝を備え、前記円環外周側が前記管本体の上方であって、各前記複数の細溝をそれぞれ閉じるように細溝を形成する溝辺を当接させて前記直管部の外周面に巻き付けられるとともに、前記シートの端縁どうしを当接させて前記縮径部の外周面に巻き付けられるように構成することができる。
【0010】
さらに好ましくは、前記シートは、抄造されたロックウールシートであるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記振動絶縁体のさらに外周に遮音カバーが設けられ、前記振動絶縁体は、外層側の前記遮音カバーに固着されているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記振動絶縁体は、前記直管部に対応する高さ範囲において、前記遮音カバーの周方向に断続的に固定されているように構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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