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公開番号2024083010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022197282
出願日2022-12-09
発明の名称排水配管
出願人丸一株式会社
代理人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20240613BHJP(上水;下水)
要約【課題】
排水配管には、排水配管内の圧力の変化による不具合を解消するため吸気弁や排気弁、正負圧緩和装置など圧力調整機構が接続される場合がある。しかし、これら圧力調整機構は可動部分を含む構造が多く、排水配管を流れる排水が圧力調整機構に触れると可動部分が動作しなくなり不具合が生じる恐れがある。排水の流路上に凸部等を設けて圧力調整機構に排水が流れ込み難くする方法もあるが排水を完全に防止することは困難であり、また凸部によって排水性能が悪化する恐れもあった。
【解決手段】
排水配管を、排水が通過する配管部材と、前記配管部材の側面に開口部を設け、前記開口部から前記配管部材の側面方向に延出して設けられた枝管部と、前記枝管部に接続される前記配管部材内の空気の圧力を調整する圧力調整機構と、前記開口部に配置された、気体の通過を許容し、液体の通過を許容しない防水体と、から構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
排水が通過する配管部材と、
前記配管部材の側面に開口部を設け、前記開口部から前記配管部材の側面方向に延出して設けられた枝管部と、
前記枝管部に接続される前記配管部材内の空気の圧力を調整する圧力調整機構と、
前記開口部に配置された、気体の通過を許容し、液体の通過を許容しない防水体と、
から構成されることを特徴とする排水配管。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記防水体は、撥水性を有する素材、又は撥水加工を施した素材を微細な網目状に構成し薄膜状としたことを特徴とする請求項1に記載の排水配管。
【請求項3】
前記排水配管は、
前記枝管部内に筒状のインナー部材を配置し、
前記インナー部材は、前記開口部側の端部を前記開口部の周縁に沿った形状とし、
前記インナー部材の前記開口部側の端部に薄膜状の前記防水体を取着することで、前記開口部に、前記配管部材の内側面に沿うようにして前記防水体を配置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水配管。
【請求項4】
前記排水配管に、
上流からの排水が下方に向かう第一降下部と、
前記第一降下部の下流であって排水の方向を上方に反転させる反転部と、
前記反転部の下流であって排水の流れが下方から上方に向かう上昇部と、
前記上昇部の下流であって、排水の方向を下方又は水平方向に屈曲させる屈曲部と、
からなる封水式排水トラップを備えると共に、
前記開口部を前記屈曲部に備えたことを特徴とする請求項3に記載の排水配管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配管内の気圧を調整する圧力調整機構を備えた排水配管に関するものであって、更に詳しくは圧力調整機構に排水が流入することを防止しつつ、良好な排水性能を維持した排水配管に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
洗面台や流し台、浴槽など、排水機器には使用した排水を下水側に処理するため、配管部材を組み合わせた排水配管が備えられる。これら排水配管は、漏水を防止するため配管部材の接続箇所は水密且つ気密的に接続されると共に、下水側から臭気が屋内側に逆流することを防止するため、通常は排水配管上に排水トラップと呼ばれる気体の通過を不可能にする構成を備えている。
上記のように、通常の排水配管は排水口以外に大気解放されている箇所が無いため、排水口以外の箇所からは通気ができない構造とされている。そのため、排水口から排水が流入して排水口からの通気も不可能な状態になると、排水配管内が排水配管外に対して正圧又は負圧となり、不具合が生じる場合がある。
このような排水配管内の空気圧の問題を解消するため、排水配管には、排水配管内の圧力を調整する圧力調整機構が備えられる場合がある。
【0003】
特許文献1に記載の排水トラップは、排水配管に備えられる排水トラップであって、管体にU字形状の屈曲部分を構成し、この屈曲部分に排水を溜めて排水の流路上に排水が満水状態となる部分を設けることで、臭気を含んだ空気や害虫類の通過を不可能とし、下水側から屋内側に逆流することを防止している。
この排水が溜まって流路を満水状態とする部分を封水部、封水部に溜まって流路を満水状態とする排水を封水と呼ぶ。特許文献1に記載の排水トラップは、封水を利用して臭気を含んだ空気や害虫類が下水側から屋内側に逆流することを防止するトラップ機能を発生させる構成の排水トラップである。このような封水を利用する排水トラップを封水式排水トラップと呼ぶ。
【0004】
また、特許文献1に記載の排水トラップは、封水部よりも下流側の排水配管に、上方向きの枝管部を設け、この枝管部に圧力調整機構としての吸気弁を備えてなる。
吸気弁は、常時は閉弁して排水配管内から排水配管外への気体また液体の通過を防止すると共に、排水配管内が排水配管外に比べて負圧となると開弁し、排水配管内が排水配管外と同じ気圧になるまで排水配管内に供給を行うように構成されている。
【0005】
特許文献1に記載された排水トラップが採用された排水配管に、排水口から排水が行われると、排水は排水口から排水トラップを通過し下水側に排出される。
この時、排水トラップの封水部に排水が封水として溜まることで、臭気や害虫類が下水側から屋内側に逆流することを防止するトラップ機能を発生させる。
【0006】
排水が行われる際に、排水量が多いと、排水配管内に排水が満水状態となり、サイホン現象と呼ばれる現象が起きる場合がある。
これは、排水の際に、排水配管内が満水状態となると、下流に排出された排水と同量の排水が上流側から下流側に引き込まれる現象である。自然排水の速さは排水トラップや横管部分より縦管部分のほうが速いが、排水トラップや横管部分の下流に縦管部分があると、前述の引き込みにより、縦管部分と同じ速さで排水トラップや横管部分の排水が行われる。
即ち、サイホン現象時には排水トラップや横管部分では自然排水を超えた速さで排水が行われる。又、この時排水配管内は空気が不足した負圧の状態となる。
サイホン現象には排水が高速で行われるというメリットもあるが、排水が終了する際に排水が過剰に排出されてしまい、封水部の封水が不足して流路が満水状態とならず下水側から屋内側に臭気を含んだ空気や害虫類の逆流が可能となる破封という状態になる場合があった。
【0007】
これに対し、特許文献1に記載の排水トラップでは、上記したサイホン現象が発生した場合、吸気弁が開弁し、排水配管外から排水配管内へ空気の供給を行うことで、排水配管内の負圧を解消し、サイホン現象を終了させる。このようにして排水の終了時に排水が過剰に排出されることを防止し、排水トラップが破封することを防止している。
尚、枝管部側に排水が逆流した場合や、排水配管内が正圧となった場合には、吸気弁は閉口を維持し、排水配管外に臭気を含んだ空気や排水が流出することを防止する。
【0008】
上記特許文献1に記載された圧力調整機構は排水トラップの下流に備えられた吸気弁であるが、圧力調整機構は他に、特許文献2に記載された排水配管内が正圧となった時に排水配管内の空気を排水配管外に排気する排気弁や、特許文献3に記載された伸縮する容器(隔膜チューブ)を利用して排水配管内の気圧の変動を緩和する正負圧緩和装置等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2012- 7360号
特開2004-19131号
特開2009-57780号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記した圧力調整機構は排水配管に接続されるため、常に排水に触れる可能性を有している。しかし、特許文献1乃至特許文献3に記載の各圧力調整機構は可動部分を含む構成であり、排水の表面張力や排水が乾いた際に固着が生じることにより離間すべき箇所が正しく離間しない場合や、排水に含まれた砂などの塵芥を可動部分に噛み込むことによって動作が正常に行われなくなる場合がある、という問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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