TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024070922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022181546
出願日2022-11-14
発明の名称排水栓装置
出願人株式会社日本アルファ
代理人個人
主分類E03C 1/23 20060101AFI20240517BHJP(上水;下水)
要約【課題】パッキン部の位置ずれをより精度よく修正して、良好な止水性をより確実に得ること等が可能な排水栓装置を提供する。
【解決手段】排水栓装置1は、環状のパッキン部62を有する栓蓋6を備えており、栓蓋6の下動に伴い、下方に向けて内径が一定の割合で減少する傾斜面23にパッキン部23が接触することで排水口102を閉状態とする。栓蓋6は、パッキン部62が取付けられた栓蓋本体部61を備え、栓蓋本体部61は、パッキン部62よりも上方に位置する芯出部613を有する。パッキン部62が傾斜面23に接触した状態においては、栓蓋6へと下向きの力が付与されることで、栓蓋6がさらに下動可能に構成される。そして、栓蓋6がさらに下動したときには、傾斜面23に芯出部613が接触することで、傾斜面23の中心軸に対しパッキン部62の中心軸が合うように栓蓋6が移動可能に構成される。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
環状のパッキン部を有するとともに、槽体の排水口に対応して設けられた上下動可能な栓蓋を備え、
前記栓蓋の下動に伴い、前記排水口に挿設された筒状の排水口部材及び前記槽体のうちの一方に形成された、下方に向けて内径が一定の割合で減少する逆円錐台面状の傾斜面に対し前記パッキン部の外周部が接触することで、前記排水口を閉状態とすることが可能である一方、前記栓蓋の上動に伴い、前記傾斜面から前記パッキン部の外周部が離間することで、前記排水口を開状態とすることが可能な排水栓装置であって、
前記栓蓋は、前記パッキン部が外周に取付けられた栓蓋本体部を備え、
前記栓蓋本体部は、前記パッキン部よりも上方に位置し、当該パッキン部の外周部よりも外側に張り出した形状をなす芯出部を有し、
前記パッキン部の外周部が前記傾斜面に接触した状態において、前記栓蓋に対し下向きの力が付与されることで、前記パッキン部が弾性変形して、前記栓蓋がさらに下動可能であるとともに、
前記栓蓋がさらに下動したときに、前記傾斜面に前記芯出部が接触することで、前記傾斜面の中心軸に対し前記パッキン部の中心軸が合うように前記栓蓋が移動可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記傾斜面に対し、前記芯出部の外周部全周が接触可能であるとともに、
前記傾斜面に対し前記芯出部の外周部全周が接触した状態においては、前記栓蓋本体部によって、前記槽体の貯水空間と、前記芯出部よりも下方に位置する前記傾斜面で囲まれた排水用空間とが非連通状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
【請求項3】
前記傾斜面は、前記排水口部材の内面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水栓装置。
【請求項4】
前記栓蓋本体部は、前記芯出部よりも上方に位置し、かつ、少なくとも外周部が前記芯出部の外周部よりも外側に張り出した形状をなすとともに前記栓蓋の移動方向に沿って前記槽体と直接対向するように構成された本体上側部を有し、
前記傾斜面に前記芯出部が接触した状態においては、前記本体上側部の外周部が、前記槽体とは接触しない一方、前記槽体に近接した状態となるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の排水栓装置。
【請求項5】
前記パッキン部の中心軸を含む断面において、当該中心軸と直交する仮想面に対する前記傾斜面の傾斜角度が30°以上60°以下とされていることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、槽体の排水口を開閉するための排水栓装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、槽体(例えば、浴槽や洗面ボウルなど)に形成された排水口の開閉状態を切換えるための排水栓装置が知られている。
【0003】
排水栓装置としては、排水口に挿設された筒状の排水口部材と、環状のパッキン部を具備してなる上下動可能な栓蓋とを有するものが知られている。このような排水栓装置においては、遠隔操作により栓蓋が上下動し、排水口部材に対するパッキン部(特にパッキン部の外周部)の接触・非接触が切換えられることで、排水口の開閉状態が切換えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。また、排水口部材ではなく、槽体に対するパッキン部の接触・非接触が切換えられることで、排水口の開閉状態を切換可能な排水栓装置も提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-113398号公報
特開2018-204368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、排水口を閉状態とし、排水口部材や槽体に対しパッキン部の外周部を接触させた状態において、パッキン部が適正位置から水平方向に僅かにずれた位置に配置されることがある。このような位置ずれが生じると、排水口部材や槽体に対するパッキン部の接触状態が不適切なものとなり、良好な止水性を得ることができなくなるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パッキン部の位置ずれをより精度よく修正して、良好な止水性をより確実に得ること等が可能な排水栓装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0008】
手段1.環状のパッキン部を有するとともに、槽体の排水口に対応して設けられた上下動可能な栓蓋を備え、
前記栓蓋の下動に伴い、前記排水口に挿設された筒状の排水口部材及び前記槽体のうちの一方に形成された、下方に向けて内径が一定の割合で減少する逆円錐台面状の傾斜面に対し前記パッキン部の外周部が接触することで、前記排水口を閉状態とすることが可能である一方、前記栓蓋の上動に伴い、前記傾斜面から前記パッキン部の外周部が離間することで、前記排水口を開状態とすることが可能な排水栓装置であって、
前記栓蓋は、前記パッキン部が外周に取付けられた栓蓋本体部を備え、
前記栓蓋本体部は、前記パッキン部よりも上方に位置し、当該パッキン部の外周部よりも外側に張り出した形状をなす芯出部を有し、
前記パッキン部の外周部が前記傾斜面に接触した状態において、前記栓蓋に対し下向きの力が付与されることで、前記パッキン部が弾性変形して、前記栓蓋がさらに下動可能であるとともに、
前記栓蓋がさらに下動したときに、前記傾斜面に前記芯出部が接触することで、前記傾斜面の中心軸に対し前記パッキン部の中心軸が合うように前記栓蓋が移動可能に構成されていることを特徴とする排水栓装置。
【0009】
上記手段1によれば、栓蓋本体部に設けられた芯出部が、排水口を閉状態とするときにおけるパッキン部の接触対象である傾斜面(つまり、止水面と同じ傾斜面)と接触することで、傾斜面の中心軸に対しパッキン部の中心軸が合うようにして栓蓋の位置調節を行う(つまり、栓蓋の芯出しを行う)ことが可能となっている。ここで、パッキン部と接する傾斜面(止水面と同じ傾斜面)を利用して栓蓋の芯出しが行われるため、パッキン部に合わせた適切な芯出しを行うことができる。これにより、パッキン部の位置ずれをより精度よく修正して、良好な止水性をより確実に得ることができる。
【0010】
また、上記手段1によれば、パッキン部の外周部が傾斜面に接触した状態において栓蓋がさらに下動したときに初めて、傾斜面に対し芯出部が接触するようになっている。従って、芯出部の存在により、傾斜面に対するパッキン部の接触が不十分になって止水性の低下が生じるといったことがない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
薬剤供給装置
1か月前
個人
薬剤供給装置
1か月前
個人
路上排水溝装置
22日前
個人
路上排水溝装置
2か月前
丸一株式会社
排水配管
3か月前
ホーコス株式会社
阻集器
2か月前
個人
湧水取水装置及び方法
8日前
個人
排水口フィルター
2か月前
TOTO株式会社
トイレシステム
19日前
TOTO株式会社
トイレシステム
19日前
ホーコス株式会社
グリース阻集器
1か月前
株式会社 林物産発明研究所
貯水槽
26日前
株式会社LIXIL
吐水装置
2か月前
丸一株式会社
排水装置
19日前
株式会社 林物産発明研究所
U字構
1か月前
株式会社LIXIL
吐水装置
2か月前
株式会社LIXIL
吐水装置
2か月前
丸一株式会社
水切りネットの係止部材
2か月前
株式会社 林物産発明研究所
土木構造体
1か月前
丸一株式会社
排水装置及びその洗浄方法
29日前
株式会社 林物産発明研究所
土木構造体
1か月前
株式会社 林物産発明研究所
土木構造体
1か月前
株式会社 林物産発明研究所
土木構造体
1か月前
株式会社NRマネジメント
分離装置
15日前
株式会社タカギ
水栓取付装置
2か月前
北勢工業株式会社
グレーチング
1か月前
SANEI株式会社
排水装置
2か月前
株式会社オンダ製作所
雨水貯留装置及び浄水ユニット
1か月前
センクシア株式会社
雨水貯留部材、雨水貯留構造
1か月前
積水化学工業株式会社
排水部材
22日前
SANEI株式会社
水栓
2か月前
積水化学工業株式会社
排水構造
19日前
株式会社保全コーポレーション
樹脂製グレーチング
1か月前
株式会社KVK
センサーユニット、及び、水栓
2か月前
アール・ビー・コントロールズ株式会社
センサ式水栓
1か月前
株式会社LIXIL
体重測定装置
2か月前
続きを見る