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公開番号2024060904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168475
出願日2022-10-20
発明の名称排水部材
出願人丸一株式会社
代理人
主分類E03C 1/22 20060101AFI20240425BHJP(上水;下水)
要約【課題】
カシメ加工等の方法で排水部材本体の上面部にカバー部材を取り付ける構造の排水部材において、折り返し部の端部等、カバー部材の端部から湯水が排水部材本体の上面部とカバー部材の間に侵入し、漏水など不具合を生じる場合がある。カバー部材の端部にパッキンを当接させ湯水の侵入を防ぐ方法があるが、個体差などにより適正にカバー部材の端部にパッキンを当接させることができるとは限らないため、確実に湯水の侵入を防止する方法が求められていた。
【解決手段】
排水部材を、上面部を有する排水部材本体と、前記上面部を覆うカバー部材と、前記排水部材本体と前記カバー部材の間に配置され、その間の液体の侵入を防止する止水部材と、を備えて構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上面部を有する排水部材本体と、
前記上面部を覆うカバー部材と、
前記排水部材本体と前記カバー部材の間に配置され、その間の液体の侵入を防止する止水部材と、を有することを特徴とする排水部材。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記排水部材本体は略リング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水部材。
【請求項3】
前記排水部材本体は、略リング状の内部が排水口であることを特徴とする請求項2に記載の排水部材。
【請求項4】
前記止水部材は略リング状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の排水部材。
【請求項5】
前記止水部材は可撓性を備え、シート状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の排水部材。
【請求項6】
前記カバー部材は薄い金属で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の排水部材。
【請求項7】
前記カバー部材は、端部が湾曲して前記排水部材本体の前記上面部に設置されることを特徴とする請求項6記載の排水部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、槽体や槽体の近傍に取り付けられる排水部材に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
浴槽や洗面ボウルなどの槽体には、例えば槽体内の湯水を排出するための排水口を形成するため、排水部材が取り付けられる。
【0003】
従来の排水部材としては、特許文献1に記載のように、槽体である洗面ボウルの底面に取り付けられる排水部材が知られている。尚、この段落の( )内の記載は、当該部材の特許文献1における部材や部分の名称である。
特許文献1に記載の発明における排水部材は、槽体の底面に設けられた開口に取り付けられる排水部材であって、以下に記載する排水部材本体(排水口金具本体)、及びステンレスなどの金属製のカバー部材から構成される。
排水部材本体は、円筒状の筒状部と、この筒状部の上端部分から外周方向に向かって張り出した外縁部(張り出し部)とから構成される。
カバー部材は、金属の薄板から構成され、筒状部と外縁部の上面、即ち排水部材本体の上面と筒状部の内面の一部を覆うように構成されると共に、外縁部の外径部分から外縁部の裏面の一部を覆う折り返し部を備えてなる。
また、排水部材と槽体の取付穴(排水口)の周縁に当接して両者を水密的当接させる環状のパッキンを備えてなる。
【0004】
まず排水部材を、以下のようにして組み立てる。
排水部材本体の上面に、カバー部材の下面を当接させる。更にカバー部材の折り返し部を、外縁部の裏面に当接するまで折り返すカシメ加工を行うことで、排水口金具にカバー部材が固定され、排水部材として完成する。
次に、槽体の取付穴の周縁にパッキンを配置し、上記排水部材を、排水部材の外縁部下面と取付穴の周縁とをパッキンを介して当接させ、ナット部材などを利用して螺合により固定することで、排水部材の槽体への取り付けが完了する。
【0005】
上記のように排水部材本体にカバー部材を取り付ける理由は、カバー部材を金属製とすることで高級感を持たせることや、カバー部材を排水部材本体とは別の高剛性の素材とすることで部材の強度や耐久性を向上させること等が挙げられる。
【0006】
特許文献1に記載の排水部材において、カバー部材は排水部材本体に固定されているが、カバー部材の排水部材本体への固定はカシメ加工によるため、漏水を生じる恐れがある。
詳述すると、特許文献1に記載の排水部材は、浴槽など槽体の底面に取り付けられて、筒状部内部の開口は槽体内の排水を排出する排水口として利用される。
槽体内に湯水を溜めるため、栓蓋部材を用いて排水口を閉口する場合、栓蓋部材がカバー部材に水密的に当接することで、排水口の閉口が行われる。
しかし、槽体内に湯水が溜められて、排水部材のカバー部材の折り返し部の端部(内側に向かって折り返された部分の端部)に湯水が接すると、湯水は折り返し部の端部から、排水部材本体とカバー部材の間を通過し、カバー部材の内側の端部より排水口内に流出する。結果として、排水口を栓蓋部材により閉口しているにも関わらず、槽体内の湯水が排水部材本体とカバー部材の間を通過し排水口の下流に漏水しまう。
上記問題を解決するため、特許文献1に記載の発明では、折り返し部の端部にパッキンが当接するようにして、折り返し部の端部から湯水が通過しないように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-241749号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、カシメ加工を行った際に、折り返し部の端部がどのような形状となるかは個体差があり、パッキンの配置や取り付け作業を同じように行っても個体差により折り返し部の端部がパッキンに当接せず漏水の無い適切な取り付けにならない場合がある、という問題があった。
また、折り返し部の端部は外縁部の下面にあり、施工後に視認することができないため、施工作業者が折り返し部の端部に正しくパッキンが当接していることを確認できない、という問題があった。
特に特許文献1に記載の発明は、意匠性の向上を目的として、外縁部の端部が取付穴周縁の壁面に当接するように構成しているため、外縁部の端部が取付穴周縁の壁面に当接してそれ以上排水部材が降下できなくなった結果、平面視で折り返し部の端部の位置にパッキンが配置され、水密的な接続ができているように認識しても、折り返し部の端部とパッキンとの間に上下方向の隙間が生じており、実際には水密的な接続となっていない場合があった。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、排水部材本体にカバー部材を取り付けて構成した排水部材において、施工状態等に拠らず確実に排水部材本体とカバー部材との間からの漏水が生じない排水部材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
手段1.上面部を有する排水部材本体と、
前記上面部を覆うカバー部材と、
前記排水部材本体と前記カバー部材の間に配置され、その間の液体の侵入を防止する止水部材と、を有することを特徴とする排水部材である。
【0010】
手段2.前記排水部材本体は略リング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水部材である。
(【0011】以降は省略されています)

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