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公開番号2024070222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2023173558
出願日2023-10-05
発明の名称SmFeN系希土類磁石およびその製造方法
出願人日亜化学工業株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B22F 3/00 20210101AFI20240515BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】磁気特性に優れたSmFeN系希土類磁石およびその製造方法を提供する。
【解決手段】表面にリン酸塩が被覆されたSmFeN系異方性磁性粉末を80℃以上150℃未満で熱処理する磁性粉末の熱処理工程と、前記熱処理されたSmFeN系異方性磁性粉末とZnを含む改質材粉末を、樹脂で被覆された金属のメディアまたは樹脂で被覆されたセラミックスのメディアを用いて分散し、前記SmFeN系異方性磁性粉末と前記改質材粉末を含む混合粉末を得る混合工程と、前記混合粉末を磁場中で圧縮成形して、磁場成形体を得る圧縮成形工程と、前記磁場成形体を加圧焼結して、焼結体を得る焼結工程と、を含む、SmFeN系希土類磁石の製造方法に関する。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
表面にリン酸塩が被覆されたSmFeN系異方性磁性粉末を80℃以上150℃未満で熱処理する磁性粉末の熱処理工程と、
前記熱処理されたSmFeN系異方性磁性粉末とZnを含む改質材粉末を、樹脂で被覆された金属のメディアまたは樹脂で被覆されたセラミックスのメディアを用いて分散し、前記SmFeN系異方性磁性粉末と前記改質材粉末を含む混合粉末を得る混合工程と、
前記混合粉末を磁場中で圧縮成形して、磁場成形体を得る圧縮成形工程と、
前記磁場成形体を加圧焼結して、焼結体を得る焼結工程と、
を含む、SmFeN系希土類磁石の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
さらに、
前記磁性粉末の熱処理工程の前に、前記熱処理工程で使用するSmFeN系異方性磁性粉末を酸で処理する酸処理工程と、
前記酸処理されたSmFeN系異方性磁性粉末をリン酸塩源で処理することにより前記表面にリン酸塩が被覆されたSmFeN系異方性磁性粉末を得るリン酸塩源処理工程と、
を含む請求項1に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項3】
前記混合工程において、乾式で分散する請求項1または2に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項4】
前記メディアの比重が4以上である請求項1または2に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項5】
前記熱処理されたSmFeN系異方性磁性粉末が、第一粒子群及び第二粒子群を含み、
前記第一粒子群の体積基準による累積粒度分布の50%粒径D
50
が、前記第二粒子群の体積基準による累積粒度分布の50%粒径D
50
より大きい、請求項1または2に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項6】
前記SmFeN系異方性磁性粉末は、La、WおよびR(RはTi、BaおよびSrからなる群から選択される少なくとも1種)を含む請求項1または2に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項7】
さらに、
Sm、Fe、La、WおよびR(RはTi、BaおよびSrからなる群から選択される少なくとも1種)を含む酸化物を、還元性ガス含有雰囲気下で熱処理することにより、部分酸化物を得る前処理工程と、
前記部分酸化物を、還元剤の存在下で熱処理することにより、合金粒子を得る還元工程と、
前記合金粒子を窒化して窒化物を得る窒化工程と、
前記窒化物を洗浄して、前記熱処理工程で使用するSmFeN系異方性磁性粉末を得る洗浄工程と、
を含む請求項6に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項8】
さらに、
前記焼結体を熱処理して、SmFeN系希土類磁石を得る焼結体の熱処理工程を含む請求項1または2に記載のSmFeN系希土類磁石の製造方法。
【請求項9】
SmFeN系異方性磁性粉末と、
前記SmFeN系異方性磁性粉末を被覆する被覆部と、を含み、
前記被覆部は、Pが局在している外周領域と、前記外周領域よりも内側に位置しておりZnが局在している内側領域と、を含む、SmFeN系希土類磁石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、SmFeN系希土類磁石およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、溶媒中でセラミックスのメディアを用いてSmFeN系異方性磁性粉末を粉砕する製造方法が開示されている。しかしながら、硬いセラミックスのメディアを使用すると、チッピングによる微小粒子が生成し、粉砕後に得られたSmFeN系異方性磁性粉末の酸素含有量が増加し、磁気特性が低下することが考えられる。
【0003】
特許文献2には、SmFeN系希土類磁石の製造方法として、SmFeN系異方性磁性粉末を6kOe以上の磁場中で予備圧縮した後、600℃以下の温度、1~5GPaの成形面圧で温間圧密成形することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-195326号公報
国際公開第2015/199096号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、磁気特性に優れたSmFeN系希土類磁石およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施態様にかかるSmFeN系希土類磁石の製造方法は、表面にリン酸塩が被覆されたSmFeN系異方性磁性粉末を80℃以上150℃未満で熱処理する磁性粉末の熱処理工程と、前記熱処理されたSmFeN系異方性磁性粉末とZnを含む改質材粉末を、樹脂で被覆された金属のメディアまたは樹脂で被覆されたセラミックスのメディアを用いて分散し、前記SmFeN系異方性磁性粉末と前記改質材粉末を含む混合粉末を得る混合工程と、前記混合粉末を磁場中で圧縮成形して、磁場成形体を得る圧縮成形工程と、前記磁場成形体を加圧焼結して、焼結体を得る焼結工程と、を含む。
【0007】
本開示の一実施態様にかかるSmFeN系希土類磁石は、SmFeN系異方性磁性粉末と、
前記SmFeN系異方性磁性粉末を被覆する被覆部と、を含み、
前記被覆部は、Pが局在している外周領域と、前記外周領域よりも内側に位置しておりZnが局在している内側領域と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、磁気特性が高いSmFeN系希土類磁石とその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態のSmFeN系希土類磁石に含まれるSmFeN系異方性磁性粉末断面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について詳述する。ただし、以下に示す実施形態は、本開示の技術思想を具体化するための一例であり、本開示を以下のものに限定するものではない。なお、本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。また「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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