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公開番号2024056224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022162967
出願日2022-10-11
発明の名称保持炉
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B22D 45/00 20060101AFI20240416BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】溶湯品質を向上させ、鋳造品の製品不良を抑制できる保持炉を提供する。
【解決手段】 本開示に係る保持炉10は、溶湯M1を供給する給湯口21が設けられている配湯室11と、溶湯M1を保持する保持室12と、溶湯M1を汲出す汲出室13と、が順に並んで配置された保持炉10である。給湯口21から直線状に延設された配湯室11の先端部から保持室12及び汲出室13が平面視L字形状に折れ曲がるように配置されており、保持室12には、溶湯M1の表面の流れを遮る遮蔽部材14が設けられており、
配湯室11の底面は、保持室12の底面よりも低くなるよう段差L1が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶湯を供給する給湯口が設けられている配湯室と、前記溶湯を保持する保持室と、前記溶湯を汲出す汲出室と、が順に並んで配置された保持炉であって、
前記給湯口から直線状に延設された前記配湯室の先端部から前記保持室及び前記汲出室が平面視L字形状に折れ曲がるように配置されており、
前記保持室には、前記溶湯の表面の流れを遮る遮蔽部材が設けられており、
前記配湯室の底面は、前記保持室の底面よりも低くなるよう段差が設けられている、
保持炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、保持炉に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に溶湯保持炉は、例えば、アルミニウムなどの金属の溶湯を鋳造する際に当該溶湯を保温保持するために用いられている。
例えば、特許文献1には、保持炉の底面に台形上凸起を設けた保持炉が開示されている。溶融金属を供給時に、保持炉の元湯と入り乱れて乱流状となり、溶湯内混入酸化物や保持炉底面沈澱酸化物が浮上移動して汲出口近傍へ散在することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-159040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に開示された保持炉では、溶湯の流路が底面に近いため、台形上凸起に集積した沈澱酸化物を巻きあげてしまう。そのため、溶湯品質が劣化して、鋳造品の製品不良となる虞があった。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みなされたものであって、溶湯品質を向上させ、鋳造品の製品不良を抑制できる保持炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る保持炉は、
溶湯を供給する給湯口が設けられている配湯室と、前記溶湯を保持する保持室と、前記溶湯を汲出す汲出室と、が順に並んで配置された保持炉であって、
前記給湯口から直線状に延設された前記配湯室の先端部から前記保持室及び前記汲出室が平面視L字形状に折れ曲がるように配置されており、
前記保持室には、前記溶湯の表面の流れを遮る遮蔽部材が設けられており、
前記配湯室の底面は、前記保持室の底面よりも低くなるよう段差が設けられている、
ものである。
【0007】
本開示に係る保持炉は、給湯口から供給された溶融金属による溶湯の流れが、配湯室の壁面に衝突後、表面付近における配湯室から保持室及び汲出室への流れと配湯室の底面に向かう流れとに分離する。これにより、介在物が汲出室に混入しないため、溶湯品質を向上させ、鋳造品の製品不良を抑制できる。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、溶湯品質を向上させ、鋳造品の製品不良を抑制できる保持炉を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る保持炉の斜視図である。
実施形態1に係る保持炉における溶湯の流れを示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。また、図面が煩雑にならないように、いくつかの符号は省略されている。
なお、当然のことながら、図面に示した右手系xyz直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面である。
(【0011】以降は省略されています)

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