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公開番号2024041261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022145969
出願日2022-09-14
発明の名称ダイカスト金型
出願人リョービ株式会社
代理人個人
主分類B22D 17/22 20060101AFI20240319BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】型締め時における中子の後退を確実に阻止する。
【解決手段】固定型1に、中子の後退を阻止するための中子支持面14と、中子支持面14よりも中子前後方向Xの後側において中子が固定型1に型締め方向Zに当接する中子合わせ面11と、が設けられたダイカスト金型であって、固定型1は、中子合わせ面11よりも型締め方向Zの可動型側に突出する突出部22bを有し、突出部22bに、中子支持面14が型締め方向Zの可動型側に延長された延長支持面14bが設けられており、突出部22bは、可動型まで到達し、固定型1と可動型が共に中子の後退を阻止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
固定型に、中子の後退を阻止するための中子支持面と、中子支持面よりも中子前後方向の後側において中子が固定型に型締め方向に当接する中子合わせ面と、が設けられたダイカスト金型であって、
固定型は、中子合わせ面よりも型締め方向の可動型側に突出する突出部を有し、突出部に、中子支持面が型締め方向の可動型側に延長された延長支持面が設けられている、ダイカスト金型。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
突出部は、可動型まで到達し、固定型と可動型が共に中子の後退を阻止する、請求項1記載のダイカスト金型。
【請求項3】
突出部は、延長支持面が設けられ、中子を中子前後方向の後側から支持する支持壁部と、支持壁部の一側縁部から中子前後方向の前側に延びる側壁部と、を有する、請求項1又は2記載のダイカスト金型。
【請求項4】
延長支持面は、中子支持面の中子左右方向の両端部に一対設けられている、請求項1又は2記載のダイカスト金型。
【請求項5】
固定型は、嵌合凹部を有する固定型本体と、突出部を有し、根元部が嵌合凹部に嵌り込むようにして固定型本体に着脱可能に取り付けられた柱状の支持部材と、を備えている、請求項1又は2記載のダイカスト金型。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中子を備えたダイカスト金型に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
中子の前面には、キャビティに注入される溶湯から圧力が作用する。その圧力によって中子は後退しようとする。中子が動くと、製品の精度が悪化する。従って、中子の後退を阻止する機構がダイカスト金型には設けられる。
【0003】
下記特許文献1に記載の金型においては、固定型の凹部の壁面にストッパ部が設けられ、中子には型締め方向の固定型側に突出する凸部が設けられている。そして、型締め時に固定型のストッパ部が中子の凸部背面に当接し、これによって中子の後退を阻止するようにしている。
【0004】
しかしながら、中子の前面に大きな圧力が作用すると、中子が動く可能性がある。また、ストッパ部を支点として中子に回転モーメントが生じやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4330646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、中子の後退を確実に阻止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るダイカスト金型は、固定型に、中子の後退を阻止するための中子支持面と、中子支持面よりも中子前後方向の後側において中子が固定型に型締め方向に当接する中子合わせ面と、が設けられたダイカスト金型であって、固定型は、中子合わせ面よりも型締め方向の可動型側に突出する突出部を有し、突出部に、中子支持面が型締め方向の可動型側に延長された延長支持面が設けられている。尚、中子前後方向とは、中子が可動型に対してスライドする方向であって、可動型に近づく方向を前側とし、可動型から離れる方向を後側とする。
【0008】
この構成によれば、固定型が突出部を有し、その突出部に延長支持面が設けられている。そのため、中子は、延長支持面を含む中子支持面によって支持されることになる。延長支持面が中子合わせ面よりも型締め方向の可動型側に位置しているため、溶湯によって中子に作用する圧力を延長支持面が効果的に受け止める。
【0009】
特に、突出部は、可動型まで到達し、固定型と可動型が共に中子の後退を阻止することが好ましい。この構成によれば、固定型と可動型が協働して中子の後退を型締め方向の両側から阻止するので、中子の後退がより一層確実に阻止される。そのため、製品の精度がより一層向上する。
【0010】
また、突出部は、延長支持面が設けられ、中子を中子前後方向の後側から支持する支持壁部と、支持壁部の一側縁部から中子前後方向の前側に延びる側壁部と、を有することが好ましい。この構成によれば、支持壁部の一側縁部に側壁部が設けられているので、突出部の強度が向上し、中子をしっかりと支持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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