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公開番号2024058845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166206
出願日2022-10-17
発明の名称ダイカスト鋳造装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B22D 17/22 20060101AFI20240422BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】凝固片をより確実に粉砕し、製品の空気巻き込み不良を防止することができるダイカスト鋳造装置を提供する。
【解決手段】ダイカスト鋳造装置100は、溶湯が供給されるスリーブ30と、キャビティCを形成する金型10、20と、キャビティCとスリーブ30とを連通し、スリーブ30に供給された溶湯をキャビティCへ導くランナーRと、を備え、ランナーR内に、溶湯が流れる方向に沿って延設されると共に、ランナーRの幅方向に櫛歯状に並設された複数の突起22であって、ランナーRの長手方向に垂直な断面形状が台形形状であり、固定型20の正面に平行な断面形状がひし形形状である、複数の突起22が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶湯が供給されるスリーブと、
キャビティを形成する金型と、
前記キャビティと前記スリーブとを連通し、前記スリーブに供給された溶湯を前記キャビティへ導くランナーと、
を備え、
前記ランナー内に、溶湯が流れる方向に沿って延設されると共に、前記ランナーの幅方向に櫛歯状に並設された複数の突起であって、前記ランナーの長手方向に垂直な断面形状が台形形状であり、前記金型の正面に平行な断面形状がひし形形状である、複数の突起が形成されている、
ダイカスト鋳造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイカスト鋳造装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ダイカスト鋳造装置では、プランジャスリーブ(以下、単に、「スリーブ」とも称する。)の内面に接触した溶湯が冷却されて凝固するため、スリーブ内面には溶湯の凝固物が発生する。当該凝固物は、スリーブ内を前進するプランジャチップによって、スリーブ内面から剥離されて凝固片(「初期凝固片」とも称する。)となる。そして、当該凝固片が、溶湯とともに、金型のキャビティ内へ混入してしまう。これにより、鋳造欠陥が発生してしまう。そこで、特許文献1には、当該凝固片を粉砕するため、スリーブとキャビティとを連通するランナー内に、溶湯が流れる方向(ランナーの長手方向)に沿って延設されると共に、ランナーの長手方向に垂直な断面形状が三角形形状である複数の突起を設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-001069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の突起の形状では、隣り合う突起の間を凝固片がすり抜けてしまい、凝固片を粉砕できない場合があった。また、突起に溶湯がぶつかることにより、湯流れが乱れ、製品の空気巻き込み不良が発生する可能性があった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、凝固片をより確実に粉砕し、製品の空気巻き込み不良を防止することができるダイカスト鋳造装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係るダイカスト鋳造装置は、溶湯が供給されるスリーブと、
キャビティを形成する金型と、
前記キャビティと前記スリーブとを連通し、前記スリーブに供給された溶湯を前記キャビティへ導くランナーと、
を備え、
前記ランナー内に、溶湯が流れる方向に沿って延設されると共に、前記ランナーの幅方向に櫛歯状に並設された複数の突起であって、前記ランナーの長手方向に垂直な断面形状が台形形状であり、前記金型の正面に平行な断面形状がひし形形状である、複数の突起が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の第1の態様に係るダイカスト鋳造装置によれば、ランナーに、溶湯が流れる方向に沿って複数の突起が延設されている。また、当該突起のランナーの長手方向に垂直な断面形状が台形形状となっているため、隣り合う突起の間が、底辺が同じ長さであり当該断面形状が三角形状である場合よりも狭くなる。これにより、隣り合う突起の間を凝固片がすり抜けてしまうのを防ぐことができ、凝固片をより確実に粉砕することができる。さらに、当該突起の金型の正面に平行な断面形状がひし形形状となっている。換言すれば、突起の幅は、溶湯が流れる方向に沿って、徐々に厚くなり、略中央部において最大となり、徐々に薄くなる。そのため、当該突起に溶湯がぶつかっても、湯流れが乱れるのを低減することができる。よって、凝固片をより確実に粉砕し、製品の空気巻き込み不良を防止することができるダイカスト鋳造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態1に係るダイカスト鋳造装置100の模式的断面図である。
本発明の実施の形態1に係る固定型20の部分正面図である。
図2のIII-III切断線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態1に限定されるものではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0010】
(第1の実施形態)
<ダイカスト鋳造装置の全体構成>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係るダイカスト鋳造装置100の全体構成について説明する。図1は、ダイカスト鋳造装置100の模式的断面図である。
なお、当然のことながら、図1及びその他の図面に示した右手系xyz直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面であり、図面間で共通である。
(【0011】以降は省略されています)

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