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公開番号2024027858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022131018
出願日2022-08-19
発明の名称WMo合金粉末
出願人株式会社プロテリアル
代理人
主分類B22F 1/00 20220101AFI20240222BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】 流動性に優れ、例えば、粉末冶金法や積層造形法(AM法)等のニアネット成形に好適なWMo合金粉末を提供する。
【解決手段】 WおよびMoで構成され、残部が不可避的不純物からなる組成を有し、不可避的不純物としてNaを0.1~300.0質量ppm含有するWMo合金粉末であり、JIS Z 2502に準拠して測定される流動度が15.00s/50g以下であることが好ましく、円形度が0.800以上であることが好ましい。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
WおよびMoで構成され、残部が不可避的不純物からなる組成を有し、不可避的不純物としてNaを0.1~300.0質量ppm含有するWMo合金粉末。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
JIS Z 2502に準拠して測定される流動度が15.00s/50g以下である請求項1に記載のWMo合金粉末。
【請求項3】
円形度が0.800以上である請求項1または請求項2に記載のWMo合金粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、粉末冶金法や積層造形法(AM法)等のニアネット成形に適したWMo合金粉末に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
高融点金属であるW(タングステン)、Mo(モリブデン)およびこれらで構成されるWMo合金は、熱膨張率が低く、熱伝導率が高いことを理由に、電子機器の放熱基板用部品や高温炉の発熱体等へ利用されている。中でもWMo合金は、放射線遮蔽特性に優れるという特徴から、X線CT(Computed Tomography)装置のコリメータ等にも用いられている。
このWMo合金は、室温での延性が低いため、機械加工性が悪い。一方、例えば、上記コリメータ等の複雑形状を有する部品は、粉末を原料として用いる粉末冶金法やAM法といったニアネット成形によって造形物を作製することが知られている。
【0003】
粉末冶金法とは、金属粉末を金型内で圧縮し、高温で焼結することにより部品を製造する技術である。また、AM法とは、金属等からなる粉末を、局所的に溶融・凝固させる工程を繰り返すことにより三次元形状の部品の造形を行なう技術である。このAM法には、いくつかの手法があり、例えば、ステージ上に敷き詰めた粉末にレーザー等の熱源を照射して溶融させ、凝固する工程を繰り返すことにより三次元形状の部品の造形を行なうパウダーベッド法がある。この手法は、所望の部品をニアネット成形で製造できるため、機械加工等の工程を大きく省略することができる。
一方で、原料となる粉末の流動性が悪いと、粉末の充填密度や、造形箇所への供給が不十分となる場合があり、得られる部品に欠陥等が発生し、高強度化が妨げられることになる。したがって、高強度な部品をニアネット成形によって製造するためには、粉末の流動性が要求される。
【0004】
粉末の流動性を改善する手法としては、例えば、シリカ等のナノ粒子を粉末に混合する方法が特許文献1で提案されている。この特許文献1は、ナノメートルオーダーのシリカ粒子を、シリカ粒子よりも体積平均粒径が粉末と混合することで、シリカ粒子を粉末の表面に付着させる方法が記載されている。シリカ粒子が粉末の間に介在することで、粉末の流動性が向上するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-13787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者の検討によると、特許文献1に開示されたシリカ等のナノ粒子をWMo合金粉末に添加・混合した場合においても、流動性が改善しない場合があることを確認した。流動性が悪いWMo合金粉末は、ニアネット成形時に欠陥を発生させる要因となるため、製造した部品の高強度化が妨げられることになる。
【0007】
本発明の目的は、流動性に優れ、ニアネット成形に好適なWMo合金粉末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、WMo合金粉末に含まれるNa量を特定範囲に収めることで、流動性が改善できることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
本発明のWMo合金粉末は、WおよびMoで構成され、残部が不可避的不純物からなる組成を有し、不可避的不純物としてNaを0.1~300.0質量ppm含有する。
【0010】
本発明のWMo合金粉末は、JIS Z 2502に準拠して測定される流動度が15.00s/50g以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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