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公開番号2024036139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140882
出願日2022-09-05
発明の名称軟磁性ナノワイヤーの分散液
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類B22F 9/00 20060101AFI20240308BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】飽和磁化と比透磁率が十分に高く、かつ保磁力が十分に低い軟磁性ナノワイヤーを得ることができ、加えて、酸化劣化が抑制され保存安定性に優れた軟磁性ナノワイヤーの分散液を提供する。
【解決手段】鉄とホウ素を含有する軟磁性ナノワイヤーと、SP値が20~45(MPa)1/2の有機溶媒を含み、前記軟磁性ナノワイヤーが、平均長が5μm以上であり、かつSEM-EDS法により測定した鉄/ホウ素のモル比が5未満である分散液。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉄とホウ素を含有する軟磁性ナノワイヤーと、SP値が20~45(MPa)
1/2
の有機溶媒を含み、
前記軟磁性ナノワイヤーが、平均長が5μm以上であり、かつSEM-EDS法により測定した鉄/ホウ素のモル比が5未満である分散液。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
SEM-EDS法により測定した鉄/ホウ素のモル比が3未満である請求項1に記載の分散液。
【請求項3】
鉄が、鉄(II)である請求項1または2に記載の分散液。
【請求項4】
真空乾燥して得られるナノワイヤーの振動試料型磁力計を用いて測定した飽和磁化が40emu/g以上である、請求項1または2に記載の軟磁性ナノワイヤーの分散液。
【請求項5】
真空乾燥して得られるナノワイヤーの、振動試料型磁力計を用いて測定した保磁力が500Oe未満である、請求項1に記載の軟磁性ナノワイヤーの分散液。
【請求項6】
真空乾燥して得られるナノワイヤーの、振動試料型磁力計を用いて測定した比透磁率が5以上である請求項1または2に記載の軟磁性ナノワイヤーの分散液。
【請求項7】
6ケ月静置保管前後の鉄の構成比率の維持率が90%以上である請求項1または2に記載の軟磁性ナノワイヤーの分散液。
【請求項8】
6ケ月静置保管前後の飽和磁化の維持率が75%以上である請求項1または2に記載の軟磁性ナノワイヤーの分散液。
【請求項9】
請求項1または2に記載の分散液を基材上に塗布してなる塗膜を有する積層体。
【請求項10】
請求項9に記載の塗膜を有する積層体から剥離してなるフィルムまたはシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟磁性ナノワイヤーの分散液に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
軟磁性材料は、モーターのコア、電磁弁、各種センサー、磁界シールドや電磁波吸収材等のさまざまな用途で広く用いられている。一般的に、各用途において良好な性能を得るには、軟磁性材料は、高い透磁率、高い飽和磁化、低い保磁力を有することを有することが好ましい。これらの特性値が良好であるほど、各用途で優れた性能を発揮する。
【0003】
特に、鉄は飽和磁化が高い軟磁性材料であり、センサー、コア材、磁界シールド等に応用されている。さらに、鉄材料の中でも異方性が高い材料は、低い反磁界とパーコレーション閾値を有することから、軟磁性材料として期待されている。
【0004】
軟磁性材料は異方性を付与することにより、反磁界が抑制でき、透磁率が高くなる。そのため、特許文献1や非特許文献1等の軟磁性のナノワイヤーは軟磁性の粒子と比較し、透磁率が優れた材料になることが知られている。
【0005】
異方性を有する軟磁性材料としては、例えば、非特許文献2および3に鉄とホウ素を含むナノワイヤーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開2021/107136号パンフレット
【非特許文献】
【0007】
Advanced Powder Technology(2016), 27, p704-710.
Journal of Applied Physics (2011), 109, 07B527
J. Chin. Chem. Soc. 2012, 59、“Synthesis and Charact
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の分散液は、トルエン等の溶媒を用いているため、酸化劣化しやすく保存安定性が不良であって、それから得られるナノワイヤーは、保磁力が高く、軟磁性材料としての性能が不十分であった。非特許文献1~3の分散液は、ナノワイヤーの製造の際に一時的に作製されているだけであって保存を考えた分散液ではなく、また、得られるナノワイヤーは長さが比較的短く異方性に乏しく、軟磁性材料としての性能(特に透磁率)が不十分であった。
【0009】
本発明は、飽和磁化と比透磁率が十分に高く、かつ保磁力が十分に低い軟磁性ナノワイヤーを得ることができ、加えて、酸化劣化が抑制され保存安定性に優れた軟磁性ナノワイヤーの分散液を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討の結果、特定のナノワイヤーと特定の有機溶媒を用いることにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明に到達した。
(【0011】以降は省略されています)

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