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公開番号2024034171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138240
出願日2022-08-31
発明の名称可搬型集塵装置
出願人新東工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B22D 43/00 20060101AFI20240306BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】作業環境を改善可能な可搬型集塵装置を提供すること。
【解決手段】可搬型集塵装置3は、搬送装置2に搭載可能な集塵装置であって、搬送装置2により搬送される取鍋1を覆う鍋蓋6であって、取鍋1内において発生した粉塵を含むガスが流入する流入口とガスを排出する排出口とが設けられた鍋蓋6と、排出口から排出されたガスに含まれる粉塵を集塵する集塵機7と、排出口から排出されたガスに外気を混入することで、ガスを冷却する冷却機構8と、を備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
搬送装置に搭載可能な可搬型集塵装置であって、
前記搬送装置により搬送される取鍋を覆う鍋蓋であって、前記取鍋内において発生した粉塵を含むガスが流入する流入口と前記ガスを排出する排出口とが設けられた鍋蓋と、
前記排出口から排出された前記ガスに含まれる粉塵を集塵する集塵機と、
前記排出口から排出された前記ガスに外気を混入することで、前記ガスを冷却する冷却機構と、
を備える、可搬型集塵装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記鍋蓋は、前記流入口及び前記排出口が設けられた本体部と、前記本体部から第1の方向に延びるとともに前記本体部を自立可能に支持する脚部と、を備え、
前記本体部と前記脚部とは、前記取鍋を収容する収容空間を画定する、請求項1に記載の可搬型集塵装置。
【請求項3】
前記鍋蓋は、前記第1の方向と交差する第2の方向において前記収容空間の外部から内部に進むにつれて互いに近づくように傾斜した傾斜面と、前記収容空間における前記第1の方向及び前記第2の方向と交差する第3の方向での前記取鍋の位置を決める側面と、を有する一対のガイド部材を備える、請求項2に記載の可搬型集塵装置。
【請求項4】
前記鍋蓋は、前記収容空間に収容された前記取鍋の前記第2の方向における移動を規制する規制部材を更に備える、請求項3に記載の可搬型集塵装置。
【請求項5】
前記鍋蓋は、前記排出口を囲むように設けられた排出フランジを含み、
前記集塵機は、前記排出口から排出された前記ガスを吸入する吸入口を囲むように設けられた吸入フランジを含み、
前記冷却機構は、前記排出フランジと前記吸入フランジとの間に設けられた隙間により構成される外気導入機構を含む、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の可搬型集塵装置。
【請求項6】
前記冷却機構は、前記集塵機に設けられ、前記集塵機内に導入される前記外気の流量を調整可能な外気導入弁を含む、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の可搬型集塵装置。
【請求項7】
前記集塵機は、消火剤を投入するための消火ノズルを備える、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の可搬型集塵装置。
【請求項8】
前記搬送装置に搭載され、前記集塵機を動作させるためのバッテリを更に備える、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の可搬型集塵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、可搬型集塵装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、溶湯が入った取鍋を搬送する際に溶湯から発生した粉塵を集塵するため、搬送装置に集塵機を搭載することが記載されている。特許文献1に記載の集塵機においては、溶湯が入った取鍋が搬送されている間、吸引フードの吸引口が取鍋に向けられ、溶湯から発生した粉塵を含むガスが吸引フードを介して吸引される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-15968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の集塵機では、取鍋と吸引フードとは離間しており、粉塵を含むガスとともに外気が吸引され取鍋内に外気が入り込みやすいため、取鍋内での燃焼を促進したり、粉塵を飛散させたりするおそれがある。燃焼が促進されることにより、ガス量が増加し得る。取鍋内での燃焼が促進されると、ガス温度が上昇し、ガスを冷却するためにより多くの外気が必要となる。ガス量が増加した結果、粉塵を十分に集塵することができず、作業環境が悪化するおそれがある。本開示は、作業環境を改善可能な可搬型集塵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る可搬型集塵装置は、搬送装置に搭載可能な可搬型の集塵装置である。可搬型集塵装置は、搬送装置により搬送される取鍋を覆う鍋蓋であって、取鍋内において発生した粉塵を含むガスが流入する流入口とガスを排出する排出口とが設けられた鍋蓋と、排出口から排出されたガスに含まれる粉塵を集塵する集塵機と、排出口から排出されたガスに外気を混入することで、ガスを冷却する冷却機構と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示の各側面及び各実施の形態によれば、作業環境を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本実施の形態に係る可搬型集塵装置を含む搬送システムを概略的に示す構成図である。
図2は、図1の可搬型集塵装置の側面図である。
図3は、図1の可搬型集塵装置の背面図である。
図4は、図1の可搬型集塵装置の斜視図である。
図5は、図1に示される鍋蓋を概略的に示す図である。
図6は、集塵動作の際の逆流防止弁を示す図である。
図7は、除塵動作の際の逆流防止弁を示す図である。
図8は、図1に示される取鍋に鍋蓋を被せる工程を説明するための図である。
図9は、ブレイクフランジ及び外気導入ダンパによるガスの冷却を説明するための図である。
図10は、除塵動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(条項1)
本開示の一側面に係る可搬型集塵装置は、搬送装置に搭載可能な可搬型の集塵装置である。可搬型集塵装置は、搬送装置により搬送される取鍋を覆う鍋蓋であって、取鍋内において発生した粉塵を含むガスが流入する流入口とガスを排出する排出口とが設けられた鍋蓋と、排出口から排出されたガスに含まれる粉塵を集塵する集塵機と、排出口から排出されたガスに外気を混入することで、ガスを冷却する冷却機構と、を備える。
【0009】
可搬型集塵装置においては、取鍋を鍋蓋が覆っており、鍋蓋の排出口から排出されたガスに外気が混入されてガスが冷却される。取鍋を鍋蓋が覆っている構成では、取鍋から離れた位置で外気がガスに混入されるので、取鍋内に外気が入り込む可能性が低減される。
【0010】
取鍋内に外気が入り込む可能性が低減されるため、取鍋内での燃焼が抑えられ、ガスの発生量及び粉塵の飛散が抑えられるので、粉塵が可搬型集塵装置の外部に漏れる可能性を低減することができる。粉塵が可搬型集塵装置の外部に漏れる可能性を低減することができる結果、作業環境を改善することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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