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公開番号2024058774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166081
出願日2022-10-17
発明の名称鋳造装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B22D 18/04 20060101AFI20240422BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】押出ピンを用いた離型時に鋳造製品が傾くことを抑制するとともに、離型の実行後の押出ピンの位置を調整する。
【解決手段】鋳造装置1は、固定金型20(図1参照)と、固定金型20に対向する移動金型10と、第1の板31と、第1の板31と移動金型10の間に設けられる第2の板32と、を有する押出し板30と、駆動源40(図1参照)と、第1の板31に突設され、移動金型10を貫通する押出ピン51と、第1の板31と移動金型10に接続され第2の板32を貫通する弾性部材53と、を備え、押出ピン51と弾性部材53は離間して配されており、駆動源40が押出し板30に移動金型10に向けて動作する駆動力を供給した場合には、押出ピン51は移動金型10から鋳造製品を押し出す押出動作を行い、駆動源40からの駆動力の供給を停止した場合には、第1の板31は、弾性部材53の付勢力により押出動作とは反対方向に動作する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
固定金型と、
前記固定金型に対向して配されるとともに、貫通孔を有する移動金型と、
第1の板と、前記第1の板と前記移動金型の間に設けられ貫通孔を有する第2の板と、を有する押出し板と、
前記押出し板を駆動させる駆動源と、
前記第1の板に突設されるとともに、前記移動金型の貫通孔を貫通する押出ピンと、
前記第1の板と、前記移動金型と、の間に夫々に接続されて配されているとともに、前記第2の板を貫通して配されている弾性部材と、を備え、
前記押出ピンと、前記弾性部材と、は離間して配されており、
前記固定金型と、前記移動金型と、により鋳造された鋳造製品が前記移動金型に付いた状態において、
前記駆動源から前記押出し板に前記移動金型に向けて動作する駆動力を供給した場合には、前記押出ピンは、前記第1の板が前記移動金型に向けて動作する押出動作に伴って、前記移動金型から前記鋳造製品を押し出して離型させ、
前記駆動源から前記押出し板への駆動力の供給を停止した場合には、前記第1の板は、前記弾性部材の付勢力により、前記押出動作とは反対方向に動作する、
鋳造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、低圧鋳造に利用される鋳造装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低圧鋳造による鋳造が行われている。低圧鋳造では、上型に張り付いた粗材を、上型上部から複数のピンによって押し出すことにより、離型を行うことができる。特許文献1には、簡単な装置構成で、型開閉と、型に張り付いている成形品の押出しとを行う成形品押出機能を有する型開閉装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-016020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上型上部に複数の押出ピンを設けておき、上型に張り付いた粗材を押し出す離型時に、加える力が偏ってしまい、製品が傾いて離型してしまう場合がある。さらに、離型後に押出ピンが自重で下がったままになっていると、設備内におけるバリ除去や金型コーティング剤の塗布が難しいという問題がある。
【0005】
本開示は、押出ピンを用いた離型時に製品の傾くことを抑制するとともに、離型の実行後の押出ピンの位置を調整できる鋳造装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる鋳造装置は、固定金型と、前記固定金型に対向して配されるとともに、貫通孔を有する移動金型と、第1の板と、前記第1の板と前記移動金型の間に設けられ貫通孔を有する第2の板と、を有する押出し板と、前記押出し板を駆動させる駆動源と、前記第1の板に突設されるとともに、前記移動金型の貫通孔を貫通する押出ピンと、前記第1の板と、前記移動金型と、の間に夫々に接続されて配されているとともに、前記第2の板を貫通して配されている弾性部材と、を備え、前記押出ピンと、前記弾性部材と、は離間して配されており、前記固定金型と、前記移動金型と、により鋳造された鋳造製品が前記移動金型に付いた状態において、前記駆動源から前記押出し板に前記移動金型に向けて動作する駆動力を供給した場合には、前記押出ピンは、前記第1の板が前記移動金型に向けて動作する押出動作に伴って、前記移動金型から前記鋳造製品を押し出して離型させ、前記駆動源から前記押出し板への駆動力の供給を停止した場合には、前記第1の板は、前記弾性部材の付勢力により、前記押出動作とは反対方向に動作する。
これにより、弾性部材の付勢力を利用して、鋳造製品を金型から離型させる際の押出ピンから鋳造製品にかかる力の制御と、離型させた後の押出し板の移動を行うことができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示よれば、押出ピンを用いた離型時に、押出対象である鋳造製品が傾くことを抑制するとともに、離型の実行後の押出ピンの位置を調整できる鋳造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
鋳造装置の構成を示す図である。
鋳造装置を用いた鋳造工程の一例を示した図である。
鋳造装置の上型及び押出し板近傍の拡大図である。
鋳造装置において力が加わる状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下、図面を参照して本実施の形態に係る粗材の鋳造装置について説明する。図1(a)および図1(b)は、鋳造装置1の構成の一例を示した図である。
【0010】
図1(a)及び図1(b)に示すように、鋳造装置1は、移動金型10と、固定金型20と、移動金型10の上方に配される押出し板30と、駆動源40と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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