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公開番号2024069360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2024035489,2022018539
出願日2024-03-08,2017-11-09
発明の名称シルクポリペプチド繊維の使用
出願人アムシルク・ゲーエムベーハー
代理人個人,個人,個人
主分類D03D 15/233 20210101AFI20240514BHJP(織成)
要約【課題】製品の真偽を判定するために使用することができる、効果的で安価な使い易いシステムを提供する。また、液体/水分の存在を判定するために使用することができる、効果的で安価な非毒性系を提供する。
【解決手段】本発明は、生地を形成するためのシルクポリペプチド繊維の使用であって、生地がシルクポリペプチド繊維を含むか、またはシルクポリペプチド繊維からなる使用に関する。本発明において、前記生地を形成することが、生地を収縮させること、生地を圧縮すること、および生地のサイズを縮小することの少なくとも1つを含むことが好ましい。前記シルクポリペプチド繊維が、溶媒と接触した後、シルクポリペプチド繊維の全長に対して少なくとも10%収縮し、それによって前記生地を形成することが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生地を形成するためのシルクポリペプチド繊維の使用であって、
前記生地が、前記シルクポリペプチド繊維を含むか、または該シルクポリペプチド繊維からなる、使用。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記生地を形成することが、該生地を収縮させること、該生地を圧縮すること、および該生地のサイズを縮小することの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項3】
前記シルクポリペプチド繊維が、溶媒と接触した後、前記シルクポリペプチド繊維の全長に対して少なくとも10%収縮し、それによって前記生地を形成する、請求項1または請求項2に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項4】
前記シルクポリペプチド繊維を含むか、または該シルクポリペプチド繊維からなる前記生地を、 前記シルクポリペプチド繊維を含むか、または該シルクポリペプチド繊維からなる前記生地に前記溶媒を滴下すること、 前記シルクポリペプチド繊維を含むか、または該シルクポリペプチド繊維からなる前記生地を前記溶媒に浸漬すること、または、 前記シルクポリペプチド繊維を含むか、または該シルクポリペプチド繊維からなる前記生地に前記溶媒を噴霧すること、により、 前記溶媒と接触させる、請求項3に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項5】
前記溶媒が水溶液である請求項3または請求項4に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項6】
前記溶媒が水である請求項5に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項7】
前記生地が、織地または編地である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項8】
前記生地が、衣料品、履物、医療用物体または整形外科用物体からなる群から選択される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項9】
前記シルクポリペプチド繊維に含まれるシルクポリペプチドが、(C)

、(C
Cys


、(C
kappa


、(C)


Cys
、C
Cys
(C)

、(C)


Cys
(C)

、(C)

NR

、NR

(C)

およびNR

(C)

NR

からなる群から選択され、 ここで、Cは、配列番号1に従う配列を有するモジュールC、または、これに対して少なくとも94%の配列同一性を有するその変異型を表し、 mは、8から96の整数であり、 zは、1から3の整数であり、 NRは非反復単位を表す、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
【請求項10】
前記シルクポリペプチド繊維を含む前記生地が、1つ以上の追加のポリマー繊維を含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシルクポリペプチド繊維の使用。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、センサとしての収縮性バイオポリマー繊維の使用に関する。第1の実施形態において、センサによって製品の真偽を判定することが可能になる。第2の実施形態において、センサによって溶媒の存在を判定することが可能になる。さらに、本発明は、製品の真偽を判定する方法に関する。さらに、本発明は、溶媒の存在を判定する方法に関する。さらに、本発明は、物体を成形するための収縮性バイオポリマー繊維の使用に関する。さらに、本発明は、物体を成形する方法に関する。さらに、本発明は、縫合材料または創傷包帯材としての収縮性バイオポリマー繊維の使用に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
偽造消費財は、今日の一般的な問題である。偽造消費財は、ブランド所有者の許可なく別のブランド名で製造または販売される商品である。偽造消費財は、食品、飲料、服、靴、医薬品、電子機器、自動車部品、玩具、および通貨を含む、実質的にあらゆる領域で存在する。偽造品は世界中に広がっており、2008年には、国際商業会議所(ICC)による調査によって、全ての偽造品の世界的価値は年間6500億ドルに達すると推定された。同調査では、2015年には、偽造品および海賊品の世界的価値の上限が1兆7700億ドルとなり得ると予測された。デザイナーブランドから偽造された服、靴、宝石類、およびハンドバッグは、様々な品質で製造されており、時にその目的は、ラベルまたはタグのみを見て本物がどういうものかを知らないだまされやすい購入者を単に欺くことであるが、一方でファッションのディテールを模倣することに真剣に取り組んでいる者もいる。ほとんどの消費者は、購入する商品が偽造であるかどうかを気にせず、単に安価な商品を購入することを望んでいることを理解している者もいる。いくつかの偽造製品は、オリジナルから区別するのが困難であるように製造されている。これは、そのような製品の販売者にとって特に問題である。そのような製品の販売者は、その商品をブランド所有者により製造されたものとして売ることにより、ブランド所有者の商標、特許または著作権を侵害し得る。
【0003】
パッケージングは、パッケージ盗難または窃盗および製品の転売の危険性を低減するのに役立つように設計することができる。いくつかのパッケージはより盗難防止性が高く、いくつかは盗難表示シールを有する。これらの偽造防止技術により、偽造消費財、不正な販売(横流し)、材料の置き換えおよび改ざんは全て低減され得る。パッケージは、認証シールを含んでもよく、パッケージおよび内容物(これらも偽造されやすい)が偽造ではないことを示すのに役立つように、セキュリティ印刷を使用してもよい。パッケージはまた、ダイパック、RFIDタグ、または、出口ポイントでデバイスにより有効化もしくは検出され得、無効化するためには特殊ツールを必要とする電子物品監視タグなどの盗難防止デバイスを含んでもよい。パッケージングと共に使用され得る偽造防止技術は、例えば、タガント指紋認証(データベースから検証される一意にコードされた微視的材料)、暗号化マイクロ粒子(人間の目には見えない予測不可能なように配置されたマーク(数字、層、および色))、UV印刷(UV光下でのみ見えるマーク)、またはシリアルバーコードを含む。
【0004】
現在市場で使用されている偽造防止技術は、一部では効果がない、高価である、または実用するには扱いにくいという欠点を有する。
【0005】
したがって、製品の真偽を判定するために使用される、効果的で安価な使い易いシステムがさらに必要とされている。
【0006】
さらに、多くの製造セグメントにおいて、製品の品質を確保することが重要である。製品品質の低下は、深刻な公衆衛生および安全性の問題となり得る。さらに、製品品質の低下は、製品の機能的能力に悪影響を与える可能性がある。製品品質の低下をもたらす最も一般的な事象の1つは、製品内への液体/水分の浸入や、製品が湿潤することである。例えば、湿潤した薬物は、もはや適正な品質を有していない。これは、治療効果を失っている可能性がある。さらに、湿潤した電子デバイスは、もはや適正な品質を有していない。これは、十分に機能しない可能性や、もはや機能しない可能性もある。
【0007】
現在市場で使用されている液体/水分センサ/インジケータは、例えば、特定の液体/水分レベルを超えた場合に色の変化で液体/水分段階を示すものである。色の反応は水の吸収に依存する。最も知られているのは、塩化コバルトをブレンドしたシリカゲルである。このシリカゲルは紫からピンクに変色する。しかしながら、塩化コバルトは使用者にも消費者にも有毒である。代替の非毒性系は高価であることが多い。
【0008】
したがって、液体/水分の存在を判定するために使用することができる効果的で安価な非毒性系がさらに必要とされている。
【0009】
本特許出願の発明者らは、驚くべきことに、バイオポリマー繊維の収縮する能力により、バイオポリマー繊維をセンサとして使用することが可能になることを見出した。本発明者らは、前記収縮性バイオポリマー繊維によって、効果的で安価な使い易い形で、一方では製品の真偽を判定することが可能になり、他方では溶媒の存在を判定することが可能になることに気付いた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
国際公開第2006/008163号パンフレット
国際公開第2014/037453号パンフレット
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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