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公開番号2024076436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022187932
出願日2022-11-25
発明の名称織物および繊維製品
出願人帝人フロンティア株式会社
代理人個人
主分類D03D 15/56 20210101AFI20240530BHJP(織成)
要約【課題】速乾性だけでなくストレッチ性およびふくらみのあるソフト風合いおよびべとつき防止性および抗スナッギング性にも優れた織物および繊維製品を提供する。
【解決手段】伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸を含む織物であって、前記芯鞘型混繊糸の芯部および鞘部が仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメントである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸を含む織物であって、前記芯鞘型混繊糸の芯部および鞘部が仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメントであることを特徴とする織物。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記伸縮性繊維糸が、ポリウレタン繊維、2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に接合された複合繊維、またはポリトリメチレンテレフタレート繊維からなる、請求項1に記載の織物。
【請求項3】
前記芯鞘型混繊糸の芯部と鞘部の糸足差が40%以上である、請求項1に記載の織物。
【請求項4】
前記芯鞘型混繊糸の芯部と鞘部がともにポリエステル繊維からなる、請求項1に記載の織物。
【請求項5】
前記芯鞘型混繊糸の芯部がカチオン可染性ポリエステル繊維からなる、請求項1に記載の織物。
【請求項6】
前記芯鞘型混繊糸の鞘部が異形断面繊維からなる、請求項1に記載の織物。
【請求項7】
前記芯鞘型混繊糸において、芯部および鞘部がともにフィラメント数20~200本のマルチフィラメントである、請求項1に記載の織物。
【請求項8】
前記芯鞘型混繊糸に、30個/m以上のインターレース加工が施されてなる、請求項1に記載の織物。
【請求項9】
織物において、経糸および緯糸のうち少なくともどちらか一方に前記伸縮性繊維糸が含まれ、経糸および緯糸のうち少なくともどちらか一方に前記芯鞘型混繊糸が含まれる、請求項1に記載の織物。
【請求項10】
織物において、経方向または緯方向の伸度が10%以上である、請求項1に記載の織物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸を含み、速乾性だけでなくストレッチ性およびふくらみのあるソフト風合いおよびべとつき防止性および抗スナッギング性にも優れた織物および繊維製品に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、混繊糸を用いた、吸水性および速乾性を有する布帛が提案されている(例えば、特許文献1、2)。しかしながら、速乾性およびストレッチ性およびふくらみのあるソフト風合いおよびべとつき防止性および抗スナッギング性を兼備する点でまだ満足とは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-208932号公報
特開2010-144288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸を含み、速乾性だけでなくストレッチ性およびふくらみのあるソフト風合いおよびべとつき防止性および抗スナッギング性にも優れた速乾性織物および繊維製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、芯鞘型混繊糸の芯部および鞘部を、仮撚捲縮加工を施されてない非捲縮のマルチフィラメントで構成することにより、布帛の速乾性が向上することを見出し、さらに鋭意検討することにより本発明を完成するに至った。かくして以下の発明が提供される。
【0006】
1.伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸を含む織物であって、前記芯鞘型混繊糸の芯部および鞘部が仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメントであることを特徴とする織物。
2.前記伸縮性繊維糸が、ポリウレタン繊維、2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に接合された複合繊維、またはポリトリメチレンテレフタレート繊維からなる、上記1に記載の織物。
3.前記芯鞘型混繊糸の芯部と鞘部の糸足差が40%以上である、上記1または2に記載の織物。
4.前記芯鞘型混繊糸の芯部と鞘部がともにポリエステル繊維からなる、上記1~3のいずれかに記載の織物。
5.前記芯鞘型混繊糸の芯部がカチオン可染性ポリエステル繊維からなる、上記1~4のいずれかに記載の織物。
6.前記芯鞘型混繊糸の鞘部が異形断面繊維からなる、上記1~5のいずれかに記載の織物。
7.前記芯鞘型混繊糸において、芯部および鞘部がともにフィラメント数20~200本のマルチフィラメントである、上記1~6のいずれかに記載の織物。
8.前記芯鞘型混繊糸に、30個/m以上のインターレース加工が施されてなる、上記1~7のいずれかに記載の織物。
9.織物において、経糸および緯糸のうち少なくともどちらか一方に前記伸縮性繊維糸が含まれ、経糸および緯糸のうち少なくともどちらか一方に前記芯鞘型混繊糸が含まれる、上記1~8のいずれかに記載の織物。
10.織物において、経方向または緯方向の伸度が10%以上である、上記1~9のいずれかに記載の織物。
11.織物が二重織組織を有する、上記1~10のいずれかに記載の織物。
12.織物において、経カバーファクターが800~1800かつ緯カバーファクター700~2000の範囲内である、上記1~11のいずれかに記載の織物。
ただし、経カバーファクター(経CF)および緯カバーファクター(緯CF)は下記式により定義される。
経CF=(DWp/1.1)
1/2
×MWp
緯CF=(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
13.織物の目付けが80~300g/m

である、上記1~12のいずれかに記載の織物。
14.織物の拡散性残留水分率(L0)が30分以下である、上記1~13のいずれかに記載の織物。
15.織物において、湿潤摩擦力が100g以下である、上記1~14のいずれかに記載の織物。
16.織物の抗スナッギング性が3級以上である、上記1~15のいずれかに記載の織物。請求項1に記載の織物。
17.織物において、経方向または緯方向の引裂強度が7N以上である、上記1~16のいずれかに記載の織物。
ただし、引裂き強度はJIS L 1096-2010 8.17 D法により測定するものとする。
18.織物において、滑脱抵抗力が3mm以下である、上記1~17のいずれかに記載の織物。
ただし、滑脱抵抗力はJIS L 1096-2010 8.23 B法(荷重117.7N)により測定するものとする。
19.上記1~18のいずれかに記載の織物を用いてなる、スポーツウエアー、アウターウエアー、インナーウエアー、紳士衣料、婦人衣料、介護用衣料、作業衣、カーシート表皮材、および寝具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸を含み、速乾性だけでなくストレッチ性およびふくらみのあるソフト風合いおよびべとつき防止性および抗スナッギング性にも優れた速乾性織物および繊維製品が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の織物は伸縮性繊維糸および芯鞘型混繊糸(以下、「混繊糸」ということもある。)を含み、かかる前記混繊糸の芯部および鞘部が仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメント(以下、「非仮撚加工糸」ということもある。)で構成される。仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメントは非捲縮糸であり、生糸と称されることもある。仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメントで混繊糸を構成することにより布帛に速乾性が付加される。混繊糸の芯部または鞘部に仮撚捲縮加工糸などの捲縮糸が配されていると、速乾性が低下するおそれがあり好ましくない。なお、本発明において、仮撚捲縮加工を施されてないマルチフィラメントには、インターレース加工などの空気加工や撚糸などが施されていてもよい。
【0009】
前記混繊糸において、総繊度が50~150dtex(より好ましくは70~130dtex)の範囲内であることが好ましい。混繊糸の総繊度が上記範囲より小さいと、速乾性織物の密度が小さくなることによりスナッギングが起きやすくなるおそれがある。逆に上記範囲を越えると、織物の風合いが硬くなり、目付けも大きくなりすぎるおそれがある。
【0010】
また、前記混繊糸の芯部および/または鞘部のフィラメント数としては、20~200本の範囲内であることが好ましい。特に、芯部と鞘部がともに20~200本の範囲内であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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