TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024062012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169737
出願日2022-10-24
発明の名称織物
出願人秩父織塾工房横山株式会社
代理人個人
主分類D03D 15/54 20210101AFI20240430BHJP(織成)
要約【課題】異なる柄が重なった見場がよい複合柄部分及び様々な柄の独立柄部分を同時に表現することができる織物を提供する。
【解決手段】織物10は、歌舞伎役者の柄25(第1の柄A)が型を利用して経糸に捺染され、歌舞伎役者の柄25(第1の柄A)とは異なる態様(柄)の模様の柄26(第2の柄B又は第2の柄C)が型を利用して緯糸に捺染され、歌舞伎役者の柄25(第1の柄A)と模様の柄26(第2の柄B又は第2の柄C)とが部分的に重なるように歌舞伎役者の柄25(第1の柄A)が捺染された経糸と模様の柄26(第2の柄B又は第2の柄C)が捺染された緯糸とを織り上げることから作られている。織物10では、歌舞伎役者の柄25(第1の柄A)と模様の柄26(第2の柄B又は第2の柄C)とが部分的に重なる複合柄部分23と、歌舞伎役者の柄25(第1の柄A)と模様の柄26(第2の柄B又は第2の柄C)とが重ならない独立柄部分24とが形成されている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
経糸と緯糸とを織り上げることから作られた織物において、
所定の第1の柄が、型を利用して前記経糸に捺染され、前記第1の柄とは異なる態様の所定の第2の柄が、前記型を利用して前記緯糸に捺染され、前記織物は、前記第1の柄と前記第2の柄とが部分的に重なるように該第1の柄が捺染された経糸と該第2の柄が捺染された緯糸とを織り上げることから作られ、前記織物では、前記第1の柄と前記第2の柄とが部分的に重なる複合柄部分と、前記第1の柄と前記第2の柄とが重ならない独立柄部分とが形成されていることを特徴とする織物。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1の柄が、前記経糸の一方の面と該一方の面の反対側の他方の面とに表れ、前記第2の柄が、前記緯糸の一方の面に捺染されているとともに該一方の面の反対側の他方の面に捺染され、前記緯糸の一方の面に捺染された第2の柄と該緯糸の他方の面に捺染された第2の柄とが、同一の柄であって互いに鏡映対称の関係にあり、前記織物では、前記経糸に表れた第1の柄と前記鏡映対称の緯糸に表れた第2の柄とが対向した状態で前記第1の柄と前記第2の柄とが部分的に重なる前記複合柄部分が形成されている請求項1に記載の織物。
【請求項3】
前記第1の柄が、前記経糸の一方の面と該一方の面の反対側の他方の面とに表れ、前記第2の柄が、前記緯糸の一方の面に捺染されているとともに該一方の面の反対側の他方の面に捺染され、前記緯糸の一方の面に捺染された第2の柄と該緯糸の他方の面に捺染された第2の柄とが、同一の柄であって互いに回転対称の関係にあり、前記織物では、前記経糸に表れた第1の柄と前記回転対称の緯糸に表れた第2の柄とが対向した状態で前記第1の柄と前記第2の柄とが部分的に重なる前記複合柄部分が形成されている請求項1に記載の織物。
【請求項4】
前記第1の柄が、前記経糸の一方の面と該一方の面の反対側の他方の面とに表れ、前記第2の柄が、前記緯糸の一方の面に捺染されているとともに該一方の面の反対側の他方の面に捺染され、前記緯糸の一方の面に捺染された第2の柄と該緯糸の他方の面に捺染された第2の柄とが、異なる柄であり、前記織物では、前記経糸に表れた第1の柄と前記緯糸に表れた第2の柄とが対向した状態で前記第1の柄と前記第2の柄とが部分的に重なる前記複合柄部分が形成されている請求項1に記載の織物。
【請求項5】
前記第1の柄と該第1の柄とは異なる態様の第2の柄とが部分的に重なるとともに部分的に重ならないことで、前記織物の表れた複合柄部分と独立柄部分との間に強弱が生まれ、前記織物を平面視したときに、前記第1の柄と前記第2の柄とが重なる前記複合柄部分と前記第1及び第2の柄の独立柄部分とが立体的に視認される請求項1ないし請求項4いずれかに記載の織物。
【請求項6】
前記第1の柄と前記第2の柄とが、有彩色によって染められ、前記第1の柄の色と前記第2の柄の色とが、補色の関係にある請求項1ないし請求項5いずれかに記載の織物。
【請求項7】
前記織物を一方の面から平面視したときに、前記第1の柄と前記第2の柄とが重なる複合柄部分では、該第1の柄の色と該第2の柄の色とが混色することで無彩色になり、該第2の柄によって該第1の柄が隠蔽され、前記織物の一方の面を所定の角度で見たときに、前記第1の柄と前記第2の柄とが重なる複合柄部分では、該第1の柄の色と該第2の柄の色とが混色せず、該第1の柄が該第2の柄から透けて視認される請求項6に記載の織物。
【請求項8】
前記織物を一方の面から平面視したとき又は前記織物の一方の面を所定の角度で見たときに、前記第1の柄と前記第2の柄とが重ならない独立柄部分では、前記第1の柄の色と前記第2の柄の色との補色対比によって該第1の柄の色と該第2の柄の色との鮮やかさが強調されるとともに、該第1の柄と該第2の柄とが重なる複合柄部分に立体感、奥行き効果が発現する請求項6又は請求項7に記載の織物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、経糸と緯糸とを織り上げることから作られた織物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
経糸の全部又は一部に、絣柄模様の部分のみを縞状に染めた絣糸を使用し、経糸の絣柄模様の部分の縞の色が緯糸の色と異なる色である絣織物が開示されている(特許文献1参照)。この絣織物は、縞状に染めた糸を絣柄に染めて絣糸とし、この絣糸を経糸のみに使用することによって絣織物の絣柄の中を更に絣状にして絣柄模様をソフトな感覚に表現することができ、縞の色、幅、間隔、縞の数等を変化させることによって、表現に多様性を持たせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3084300号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示の絣織物は、それに表れた絣柄模様が立体的に視認されることはなく、異なる柄が重なった見場がよい複合柄及び様々な柄の独立柄を同時に表現することができない。絣織物は、それを平面視したときに、絣柄模様が隠蔽されることはなく、それを所定の角度で見たときに、絣柄模様が変化することはなく、見る角度による柄の隠蔽や露出、柄の変化を表現することができない。絣織物は、絣柄模様の鮮やかさが強調されることはなく、立体感、奥行き効果を有する柄を表現することができない。
【0005】
本発明の目的は、異なる柄が重なった見場がよい複合柄部分及び様々な柄の独立柄部分を同時に表現することができる織物を提供することにある。本発明の他の目的は、見る角度による柄の隠蔽や露出、柄の変化を表現することができる織物を提供することにある。本発明の他の目的は、柄の色の鮮やかさを強調することができ、柄が立体感や奥行き効果を発現し、立体感、奥行き効果を有する柄を表現することができる織物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の前提は、経糸と緯糸とを織り上げることから作られた織物である。
【0007】
前記前提における本発明の特徴は、所定の第1の柄が、型を利用して経糸に捺染され、第1の柄とは異なる態様の所定の第2の柄が、型を利用して緯糸に捺染され、織物は、第1の柄と第2の柄とが部分的に重なるように第1の柄が捺染された経糸と第2の柄が捺染された緯糸とを織り上げることから作られ、織物では、第1の柄と第2の柄とが部分的に重なる複合柄部分と、第1の柄と第2の柄とが重ならない独立柄部分とが形成されていることにある。
【0008】
本発明の一例としては、第1の柄が、経糸の一方の面と一方の面の反対側の他方の面とに表れ、第2の柄が、緯糸の一方の面に捺染されているとともに一方の面の反対側の他方の面に捺染され、緯糸の一方の面に捺染された第2の柄と緯糸の他方の面に捺染された第2の柄とが、同一の柄であって互いに鏡映対称の関係にあり、織物では、経糸に表れた第1の柄と鏡映対称の緯糸に表れた第2の柄とが対向した状態で第1の柄と第2の柄とが部分的に重なる複合柄部分が形成されている。
【0009】
本発明の他の一例としては、第1の柄が、経糸の一方の面と一方の面の反対側の他方の面とに表れ、第2の柄が、緯糸の一方の面に捺染されているとともに一方の面の反対側の他方の面に捺染され、緯糸の一方の面に捺染された第2の柄と緯糸の他方の面に捺染された第2の柄とが、同一の柄であって互いに回転対称の関係にあり、織物では、経糸に表れた第1の柄と回転対称の緯糸に表れた第2の柄とが対向した状態で第1の柄と第2の柄とが部分的に重なる複合柄部分が形成されている。
【0010】
本発明の他の一例としては、第1の柄が、経糸の一方の面と一方の面の反対側の他方の面とに表れ、第2の柄が、緯糸の一方の面に捺染されているとともに一方の面の反対側の他方の面に捺染され、緯糸の一方の面に捺染された第2の柄と緯糸の他方の面に捺染された第2の柄とが、異なる柄であり、織物では、経糸に表れた第1の柄と緯糸に表れた第2の柄とが対向した状態で第1の柄と第2の柄とが部分的に重なる複合柄部分が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

秩父織塾工房横山株式会社
織物
12日前
津田駒工業株式会社
織機用の経糸供給装置
1か月前
株式会社ミューファン
消臭機能と除電機能を併せ持つウール系生地と製品
1か月前
株式会社豊田自動織機
織機のプログラム更新管理システム
14日前
トヨタ紡織株式会社
発光織物及びその製造方法並びに乗物用内装材
28日前
帝人フロンティア株式会社
布および繊維製品
1か月前
ユニチカ株式会社
ガラスクロス及びガラスクロスの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
ガラスクロス、プリプレグ、およびプリント配線板
19日前
旭化成株式会社
ガラスクロス、プリプレグ、およびプリント配線板
14日前
帝人フロンティア株式会社
撥水性布帛および繊維製品
1か月前
リンテック株式会社
電極配線付き布材
28日前
ユニチカ株式会社
ガラスクロス及びガラスクロスの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
1か月前
ジャリク、デニム、テクスティル、サン.ベ、ティク.ア.セ.
織布およびその製造方法
1か月前
東京応化工業株式会社
レジスト組成物、レジストパターン形成方法、酸拡散制御剤、及び化合物
6日前