TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024066805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176517
出願日2022-11-02
発明の名称開閉体の構造
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/17 20060101AFI20240509BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】簡素な構造および簡易な施工で、シャッターカーテン閉鎖時の床面と座板との隙間を塞ぎ、しかも、閉鎖時においての防火設備への対応を可能にできる開閉体の構造を提供する。
【解決手段】横長板状のスラット11を高さ方向に連結したシャッターカーテン17の最下端に取り付けられる連結板13と、連結板13に固定される座板15と、を備える開閉体の構造であって、連結板13は、耐火材からなり、最下端のスラット11の下部係合部22を収容する断面コ字状の凹状溝部43と、凹状溝部43に連続して開閉体の少なくとも一方の面側に表れる座板15の面を覆う座板被覆部45を有し、座板15は、座板下面61にスラット11の長手方向に延在する取付溝63が形成され、座板15の着地時に床面との間に挟まれて圧縮方向に弾性変形する緩衝材65が取付溝63に装着される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
横長板状のスラットを高さ方向に連結した開閉体の最下端に取り付けられる連結板と、前記連結板に固定される座板と、を備える開閉体の構造であって、
前記連結板は、耐火材からなり、最下端の前記スラットの下部係合部を収容する断面コ字状の凹状溝部と、前記凹状溝部に連続して前記開閉体の少なくとも一方の面側に表れる前記座板の面を覆う座板被覆部を有し、
前記座板は、座板下面に前記スラットの長手方向に延在する取付溝が形成され、前記座板の着地時に床面との間に挟まれて圧縮方向に弾性変形する緩衝材が前記取付溝に装着されたことを特徴とする開閉体の構造。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記座板が、前記長手方向に延在して前記取付溝と平行な収容溝を有し、前記収容溝には加熱により膨張して前記座板と前記床面との隙間を埋める加熱膨張剤が装着されたことを特徴とする請求項1に記載の開閉体の構造。
【請求項3】
前記緩衝材が、中空部を有して形成され、前記中空部の内面には前記長手方向に延在して前記緩衝材の変形を促進する複数の平行な小溝が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体の構造。
【請求項4】
前記緩衝材が、中空部を有するとともに、側方が開口する断面C字型に形成され、前記中空部の内面には前記長手方向に延在して前記緩衝材の変形を促進する複数の平行な小溝が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体の構造。
【請求項5】
前記緩衝材が、前記取付溝に挿入される一部分に、緩衝材本体と素材を変えて硬度の高い装着部を一体的に有してなることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体の構造。
【請求項6】
前記緩衝材が、前記取付溝に挿入される一部分に、緩衝材本体と素材を変えて硬度の高い装着部を一体的に有してなることを特徴とする請求項3に記載の開閉体の構造。
【請求項7】
前記緩衝材が、前記取付溝に挿入される一部分に、緩衝材本体と素材を変えて硬度の高い装着部を一体的に有してなることを特徴とする請求項4に記載の開閉体の構造。
【請求項8】
前記連結板が、前記座板下面まで回り込んで前記座板下面の少なくとも一部分を覆う床面対向板部を有したことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体の構造。
【請求項9】
前記連結板が、前記座板下面まで回り込んで前記座板下面の少なくとも一部分を覆う床面対向板部を有したことを特徴とする請求項3に記載の開閉体の構造。
【請求項10】
前記連結板が、前記座板下面まで回り込んで前記座板下面の少なくとも一部分を覆う床面対向板部を有したことを特徴とする請求項4に記載の開閉体の構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体の構造に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
シャッター装置等において、開閉体であるシャッターカーテン降下時に障害物があった場合、この障害物を検知することができるシャッターの障害物感知装置が知られている(特許文献1参照)。シャッター装置の障害物感知装置は、シャッターカーテンの下縁に位置する座板本体の下面に該座板本体に対して上下動自在として障害物感知体を設け、この障害物感知体が障害物を感知して座板本体に対して上動した時に接触形センサのスイッチ素子を作動させることにより障害物感知信号を出力してシャッターカーテンの降下を停止させるようにしている。また、このようなシャッターの障害物感知装置において、上記障害物感知体と上記接触形センサのスイッチ素子との間に上下方向に弾性変形する緩衝部材を介設し、上記座板本体に対する上記障害物感知体の上動過程において、上記緩衝部材の上下方向の弾性変形により、上記スイッチ素子の作動後に上記障害物感知体の上記座板本体に対する上動を許容するように構成したものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-170389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のシャッターの障害物感知装置は、障害物感知体が、座板本体に対して上下動可能に構成される。すなわち、可動式座板を備える。このため、床面が水平でなく、平滑でない場合であっても、障害物感知体が上下動することにより、床面の勾配により生じた隙間を吸収する(塞ぐ)ことが可能となる。
しかしながら、可動式座板は、可動部を備えることから、構造が複雑となる。このため、可動部を高精度に加工しなければならず、アルミ押出成形で造られることから、防火設備に対応できなくなる問題があった。
これに対し、障害物感知を行わない座板には、耐火材、例えばスチールで造られ、かつ簡素な構造にできる固定式座板がある。
ところが、固定式座板は、床面が水平、平滑でない場合には、全閉時に床面との間に隙間が生じることがある。また、固定式座板は、開口高さに全閉位置を高精度に合わせなければならない煩雑な下限位置設定作業が求められた。さらに、固定式座板は、全閉位置で遊びが少ない分、全閉時にシャッターカーテンを押し込んでしまう、つまりシャッターカーテンが床面に着地しているにも関わらず駆動装置が作動を止めない状態が発生すると、動力伝達経路のギヤが噛み込み、手動切換え装置の切り替えが行いにくくなる問題が生じる。これによっても、固定式座板は、全閉位置を高精度に合わせなければならない煩雑な下限位置設定作業が必要となった。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構造および簡易な施工で、シャッターカーテン閉鎖時の床面と座板との隙間を塞ぎ、しかも、閉鎖時においての防火設備への対応を可能にできる開閉体の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体の構造は、横長板状のスラット11を高さ方向に連結した開閉体17の最下端に取り付けられる連結板13と、前記連結板13に固定される座板15と、を備える開閉体の構造であって、
前記連結板13は、耐火材からなり、最下端の前記スラット11の下部係合部22を収容する断面コ字状の凹状溝部43と、前記凹状溝部43に連続して前記開閉体の少なくとも一方の面側に表れる前記座板15の面を覆う座板被覆部45を有し、
前記座板15は、座板下面61に前記スラット11の長手方向に延在する取付溝63が形成され、前記座板15の着地時に床面39との間に挟まれて圧縮方向に弾性変形する緩衝材65が前記取付溝63に装着されたことを特徴とする。
【0007】
この開閉体の構造では、座板15が、連結板13を介して最下端のスラット11に固定されるので、従来のような複雑な構造となる可動部を設ける必要がない。すなわち、簡素な構造の固定式座板とすることができる。
開閉体17は、同一断面形状のスラット11を上下に係合して構成される。このため、スラット11は、上縁に上部係合部19、下縁に下部係合部21を有する。スラット11は、上段のスラット11における下部係合部21に、下段のスラット11における上部係合部19を係合することにより連結される。このため、開閉体17の最下端となるスラット11は、下部係合部22(21)が係合されないまま露出することとなる。開閉体の構造では、この最下端のスラット11に連結板13が固定されることにより、連結板13に設けられた凹状溝部43によって、露出する下部係合部22が収容されることになる。つまり、下段のスラット11が不在となることにより露出してしまう下部係合部22を、簡易な取付作業により、見栄えよく仕舞うことができる。
最下端のスラット11に連結板13を介して取り付けられる座板15は、アルミ製とすることができる。これにより、緩衝材65を装着するための複雑な断面形状を押出成形により容易に付与することができる。座板下面61には、スラット11の長手方向に延在する取付溝63が形成される。取付溝63には、座板15の着地時に、床面39との間に挟まれて圧縮方向に弾性変形する緩衝材65が装着される。
開閉体の構造は、座板下面61に緩衝材65を有するので、床面39が水平でなく、平滑でない場合であっても、緩衝材65が弾性変形することにより、床面39の勾配により生じた隙間を塞ぐことが可能となる。
また、開閉体の構造は、座板下面61に弾性変形する緩衝材65を備えることにより、全閉位置で緩衝材65が弾性変形する範囲の遊びが確保される。そのため、全閉時の押し込みで動力伝達経路のギヤに生じる噛み込みを抑制できる。これにより、下限位置の設定精度を緩和でき、下限位置設定作業を簡易に行うことができるようになる。
これに加え、開閉体の構造は、連結板13が、耐火材であるスチールで造られる。連結板13は、上述の下部係合部22を収容する断面コ字状の凹状溝部43に連続して、座板被覆部45が形成される。座板被覆部45は、開閉体17の少なくとも一方の面側に表れる座板15の面を覆う。ここで、開閉体17の一方の面とは、例えば屋外側の面である。開閉体の構造では、開閉体最下端のスラット11に取り付けられたスチール製の連結板13に、座板15が固定される。座板15は、連結板13の屋内側の面に取り付けられる。つまり、座板15の固定部分は、連結板13によって屋外側が覆われることになる。
連結板13に固定された座板15は、床面39に平行となる水平部59を有する。座板15は、スラット11の長手方向に直交する断面形状が略逆T字形状となる。この水平部59は、スラット11の厚み方向で、スラット11よりも屋内外へ突出する。連結板13は、この屋外側へ突出する水平部59を、凹状溝部43から屋外側に折り曲げて形成した座板被覆部45により覆う。つまり、アルミ製の座板15は、外側に露出する面がスチール製の連結板13によって覆われることになる。これにより、アルミ製の座板15は、屋外からの火災による炎がスチール製の連結板13により遮られ、直接火炎に曝されなくなる。
【0008】
本発明の請求項2記載の開閉体の構造は、請求項1に記載の開閉体の構造であって、
前記座板15が、前記長手方向に延在して前記取付溝63と平行な収容溝83を有し、前記収容溝83には加熱により膨張して前記座板15と前記床面39との隙間を埋める加熱膨張剤85が装着されたことを特徴とする。
【0009】
この開閉体の構造では、座板下面61に、スラット11の長手方向に通しで収容溝83が形成される。この収容溝83には、加熱膨張剤85が装着される。加熱膨張剤85は、収容溝内に収容されていても、一部分が座板下面61から突出していてもよい。加熱膨張剤85は、火災時の火炎等により所定温度(例えば300~400℃)に達すると、体積が5~40倍に膨張する。
開閉体の構造では、座板下面61に、スラット11の長手方向に通しで一対の平行な取付溝63が形成される。この取付溝63には、上述の緩衝材65が装着される。緩衝材65は、難燃性素材、好ましくはグレードV-0相当の樹脂材やゴム材よりなる。
加熱膨張剤85を装着する収容溝83は、一対の取付溝63の間に、取付溝63と平行に形成される。つまり、加熱膨張剤85は、一対の緩衝材65の間に位置している。
開閉体の構造では、開閉体17の全閉時、屋外側からの火炎により、屋外側の緩衝材65が変形、減少若しくは消失すると、加熱膨張剤85が速やかに膨張し、床面39と座板下面61との間の隙間を塞ぐ。これにより、屋内側の緩衝材65は、膨張した加熱膨張剤85により屋外側からの火炎に直接曝されにくくなる。
【0010】
本発明の請求項3記載の開閉体の構造は、請求項1または2に記載の開閉体の構造であって
前記緩衝材65が、中空部75を有して形成され、前記中空部75の内面には前記長手方向に延在して前記緩衝材65の変形を促進する複数の平行な小溝81が形成されたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
防犯網戸システム
16日前
三協立山株式会社
建具
1か月前
アルインコ株式会社
作業台
16日前
アルインコ株式会社
連梯子
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
3か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
株式会社ニチベイ
ブラインド
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
豊和工業株式会社
止水パネルの取付具
1か月前
積水ハウス株式会社
梯子
1か月前
文化シヤッター株式会社
開閉装置
2か月前
個人
戸板密着機構及びそれを含む戸
2か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
8日前
株式会社LIXIL
雨戸
1か月前
株式会社ニチベイ
電動ブラインド
4日前
三和シヤッター工業株式会社
扉体
22日前
三和シヤッター工業株式会社
扉体
22日前
三和シヤッター工業株式会社
扉体
22日前
三和シヤッター工業株式会社
扉体
22日前
大和ハウス工業株式会社
外壁構造
2か月前
文化シヤッター株式会社
シャッター装置
2か月前
文化シヤッター株式会社
シャッター装置
2か月前
株式会社ショーワ興業
梯子用架台
2か月前
セイキ住工株式会社
ロールスクリーン装置
3か月前
株式会社横引SR
L型横引シャッター装置
2か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
個人
ドアとフェンスとを連関させる防犯用ドア装置
1か月前
続きを見る