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公開番号2024087231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201926
出願日2022-12-19
発明の名称開閉装置
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人
主分類E06B 9/17 20060101AFI20240624BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】シート状の開閉体を備えた開閉装置において、座板部の下部の外側に位置されるシート状の覆部とまぐさとの接触を防止できる構成の開閉装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る開閉装置1Xは、開口部を開閉するシート状の開閉体2Xと、前記開閉体の巻取体が収容されたケースと、前記開閉体を開閉方向に沿ってガイドするガイドレール5と、を備え、前記ケースは、前記開閉体の通過路を形成するまぐさ4B,4Cを備え、前記開閉体2Xは、シート材により構成された開閉体本体と、当該開閉体本体の下端側に設けられた座板部20と、当該座板部の下端に設けられた障害物検出手段40と、シート材により形成されて前記障害物検出手段及び前記座板部の下部側を覆うように設けられた覆部50とを備えた開閉装置において、前記開閉体の開閉時における前記覆部50と前記まぐさ4B,4Cとの接触を防止する覆部保護手段60を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を開閉するシート状の開閉体と、
前記開閉体の巻取体が収容されたケースと、
前記開閉体を開閉方向に沿ってガイドするガイドレールと、
を備え、
前記ケースは、前記開閉体の通過路を形成するまぐさを備え、
前記開閉体は、シート材により構成された開閉体本体と、当該開閉体本体の下端側に設けられた座板部と、当該座板部の下端に設けられた障害物検出手段と、シート材により形成されて前記障害物検出手段及び前記座板部の下部側を覆うように設けられた覆部とを備えた開閉装置において、
前記開閉体の開閉時における前記覆部と前記まぐさとの接触を防止する覆部保護手段を備えたことを特徴とする開閉装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記開閉体本体は、前記開口部を閉鎖した状態において仕切りを構成するスクリーンと、当該スクリーンの下部側の一部を矩形状に除去した開口により形成された非常口と、非常口を覆う扉とを備え、
前記覆部保護手段は、前記非常口の下側に位置するように前記座板部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部を開閉する開閉体としてシート状の開閉体を備えた構成の開閉装置に関する。
続きを表示(約 5,400 文字)【背景技術】
【0002】
開口部を開閉する開閉体としてシート状の開閉体を備えた構成の開閉装置が知られている(特許文献1等参照)。
以下、図6乃至図9に基づいて、当該シート状の開閉体を備えた開閉装置の一例について説明する。尚、図7乃至図9の断面図において、断面ハッチングは省略した。
図6乃至図9に示すように、開閉装置1は、建築構造物に形成された開口部1Aを開閉可能に構成された開閉装置であり、開閉体2と、開閉手段3と、ケース4と、ガイドレール5とを備える。
尚、以下、便宜的に、前、後、上、下、左、右を、図6に示した方向と定義して説明する。
例えば、図6(a)において、「開口部1Aの前後方向」は、開口部1Aを開閉する開閉体2の開閉方向(上下方向)及び開閉体2の左右の幅方向(左右方向)と直交する方向であり、図6(a)の紙面と直交する手前側を前側と定義して説明する。
開閉体2は、開口部1Aを開閉可能に構成されたシート状部材である。
開閉手段3は、開閉体2を巻き取る巻取シャフトや巻取枠等の巻取体3Aと、巻取体3Aの中心線を回転中心として当該巻取体3Aを回転させることにより、開閉体2による開口部1Aの開閉動作を行わせる開閉駆動手段3Bとを備える。
開閉駆動手段3Bは、例えば、巻取体3Aを巻取方向及び繰出方向に回転させる駆動源としてのモータ、及び、モータの回転力を巻取体3Aに伝達する歯車やベルト等の動力伝達機構などにより構成される。
開閉駆動手段3Bにより、開閉体2が巻取体3Aに巻き取られたり、開閉体2が巻取体3Aから繰り出されることによって、開口部1Aが開閉される。
ケース4は、開口部1Aの上方の躯体1Sに取付けられて、開閉体2が巻取可能及び繰出可能に取付けられた巻取体3Aを回転可能に支持するとともに、当該巻取体3A及び巻取体3Aに巻き取られた開閉体2を収容可能に構成された箱状体である。
ケース4は、巻取体3Aの左端側を回転可能に支持する左支持体4Lと、巻取体3Aの右端側を回転可能に支持する右支持体4Rと、左支持体4Lと右支持体4Rとの間において巻取体3Aを覆うように設けられたケース板4Aと、開閉体2の通過路を形成する一対のまぐさ4B,4Cとを備える。
図6(b)に示す前側が室内側、後側が室外側であると想定した場合、例えば、室外側に位置されるまぐさ4Bは「外まぐさ」、室内側に位置されるまぐさ4Cは「内まぐさ」と呼ばれる。
尚、まぐさ4B,4Cには、天井板1Cの縁部が載置される。
左右のガイドレール5,5は、開口部1Aの左右に位置される躯体1Sに設置されて、開閉体2の左右の幅方向端部2S,2Sを開閉体2の開閉方向(上下方向)に沿ってガイドするガイド溝5aを有した構成である。
【0003】
開閉体2は、シート材により構成された開閉体本体2Aと、開閉体本体2Aの下端側に設けられた下端側構成部2Bとを備えて構成される。
開閉体本体2Aは、例えば、開口部1Xを閉鎖した状態において仕切りを構成するスクリーン10と、スクリーン10の下部側の一部を矩形状に除去した開口により形成された非常口11と、非常口11を覆う扉12とを備える。
スクリーン10の上端側が上述した巻取体3Aに連結され、開閉体2が巻取体3Aに巻取可能及び繰出可能に構成されたことによって、開閉体2が開口部1Aを開閉するように構成される。
即ち、開閉体2が巻取体3Aに巻き取られることにより開口部1Aが開口され、当該開閉体2が巻取体3Aから繰り出されて下端側構成部2Bの下端が開口部1Aの下面1Uに接触することにより開口部1Aが閉鎖される。
扉12は、開閉体2が開口部1Aを閉鎖した状態において、非常口11の前側に位置される前側扉13と非常口11の後側に位置される後側扉14とを備えて構成される。
前側扉13及び後側扉14は、非常口11の大きさよりも大きい矩形状に形成されており、それぞれ、上端辺縁側が非常口11の上方に位置されるスクリーン10に縫合部10S等により連結されている。また、スクリーン10も複数のシート材が上下方向に連なるように縫合部10S等により連結されて構成される。また、スクリーン10の左右端側には、左右のガイドレール5,5のガイド溝5aからの抜けを防止する抜け止め10Rが設けられている。
つまり、開閉体2が開口部1Aを閉鎖した状態において、前側扉13や後側扉14の左辺縁側や右辺縁側を引いたり、前側扉13や後側扉14の下辺縁側を上げることによって、人が非常口11を通過できるように構成されている。尚、符号15は、巻径調整スクリーンである。
下端側構成部2Bは、開閉体本体2Aの下端の左右幅の長さに対応した長さに形成されて、開閉体本体2Aの下端の左右幅方向全体に亘って延在するように設けられた座板部20と、非常口11の下縁側に設けられた非常口下枠部30と、座板部20の下端面に設けられた障害物検出手段40と、障害物検出手段40を覆うように座板部20に取付けられた覆部50とを備えて構成される。
図7に示すように、座板部20は、中央板21と、中央板21の前に設けられた前板22と、中央板21の後に設けられた後板23と、下部覆い部材24とが組み合わされて構成される。
中央板21、前板22、後板23は、例えば長尺方向(左右方向)の長さが開閉体本体2Aの下端の左右幅の長さに対応した長さに形成された長尺平板により構成される。
下部覆い部材24は、例えば長尺方向の長さが開閉体本体2Aの下端の左右幅の長さに対応した長さに形成された断面凹状の長尺材により構成される。
即ち、当該下部覆い部材24は、下板部24aと、下板部24aの前縁部から立ち上がる前側立ち上がり部24bと、下板部24aの後縁部から立ち上がる後側立ち上がり部24cとを備えた断面凹状の長尺材により構成される。
つまり、座板部20は、中央板21と、中央板21の前に設けられた前板22と、中央板21の後に設けられた後板23とで構成された下枠部20Aと、下枠部20Aの下部表面を覆うようにボルト20B及びナット20Nにより下枠部20Aに取付けられた下部覆い部材24とを備えて構成される。
また、スクリーン10の下部側が座板部20に取付けられている。
障害物検出手段40は、例えば、座板部20の下端面となる下部覆い部材24の下板部24aの下面に、下板部24aの左右幅方向全体に亘って延在するように取付けられたテープスイッチにより構成される。
そして、障害物検出手段40とともに上述したボルト20B及びナット20Nを覆うように覆部50が座板部20に取付けられている。
尚、上述したスクリーン10、扉12(前側扉13及び後側扉14)、覆部50は、例えば、ガラスクロス若しくはシリカクロスにより形成された可撓性シート材、あるいは、ガラスクロス若しくはシリカクロスに耐火塗料を塗布又は含浸させて形成された可撓性シート材により構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-155200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図6,図7に示したシート状の開閉体を備えた構成の開閉装置によれば、本来であれば、図8に示すように、開閉体2の開閉時に、座板部20が、開閉体2の通過路を形成する一対のまぐさ4B,4C間を通過する際において、座板部20の下部の外側に位置する覆部50が一対のまぐさ4B,4Cに接触しないように構成される。
しかしながら、例えば開口部1Xの左右開口幅寸法が大きい場合等、座板部20が反ったりして、開閉体2の開閉時に、座板部20の下部の外側に位置する覆部50とまぐさ4Bや4Cとが接触してしまい、覆部50が汚れたり、擦れて破れたり、損傷したりする等の虞があった。
例えば、図9(a),(b)に示すように、開閉体2の開閉時に、覆部50のナット20N及びボルト20Bの先端部20tを覆う部分50aがまぐさ(外まぐさ)4Bと接触して、当該覆部50の部分50aが汚れたり、擦れて破れたり、損傷したりする等の虞があった。
このように、覆部50とまぐさ4Bや4Cとが接触してしまう原因としては、例えば、以下のような要因が考えられる。
・現場施工での施工ミス。
・開閉体2の開閉時の振動。
・開閉体2が柔らかく、軽い。
・非常口11があり、開閉体が巻き取られた際に、非常口部分(扉12部分)と非常口でない部分(スクリーン10部分)とで、開閉体本体2Aの巻取径が異なってしまうため、座板部20を吊る力が異なるようになってしまう。
【0006】
本発明は、上記課題を解消すべく、シート状の開閉体を備えた開閉装置において、座板部の下部の外側に位置されるシート材で形成された覆部とまぐさとの接触を防止できるようにした開閉装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る開閉装置は、開口部を開閉するシート状の開閉体と、前記開閉体の巻取体が収容されたケースと、前記開閉体を開閉方向に沿ってガイドするガイドレールと、を備え、前記ケースは、前記開閉体の通過路を形成するまぐさを備え、前記開閉体は、シート材により構成された開閉体本体と、当該開閉体本体の下端側に設けられた座板部と、当該座板部の下端に設けられた障害物検出手段と、シート材により形成されて前記障害物検出手段及び前記座板部の下部側を覆うように設けられた覆部とを備えた開閉装置において、
前記開閉体の開閉時における前記覆部と前記まぐさとの接触を防止する覆部保護手段を備えたことを特徴とする。
また、前記開閉体本体は、前記開口部を閉鎖した状態において仕切りを構成するスクリーンと、当該スクリーンの下部側の一部を矩形状に除去した開口により形成された非常口と、非常口を覆う扉とを備え、前記覆部保護手段は、前記非常口の下側に位置するように前記座板部に設けられたことを特徴とする。
本発明に係る開閉装置によれば、シート状の開閉体を備えた開閉装置において、覆部保護手段を備えたので、座板部の下部の外側に位置されるシート材で形成された覆部とまぐさとの接触を防止できる開閉装置を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
シート状の開閉体を備えた開閉装置の開閉体の非常口部分を後側から見た斜視図(実施形態)。
開閉体の非常口部分の下部側を示す断面図(実施形態)。
覆部保護手段を示す斜視図(実施形態)。
開閉体の非常口以外の部分の下部側(スクリーン10の下端に位置される座板部20側)を示す断面図(実施形態)。
開閉体とまぐさとの干渉関係を示す説明図(実施形態)。
シート状の開閉体を備えた開閉装置を示す図であり、(a)は開閉装置の正面図、(b)は(a)のA-A断面図(従来例)。
開閉体の非常口部分の下部側を示す断面図(従来例)。
開閉体とまぐさとの関係を示す断面図(従来例)。
開閉体とまぐさとの干渉関係を示す説明図(従来例)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1乃至図5に示すように、実施形態に係るシート状の開閉体を備えた開閉装置1Xは、覆部保護手段60を有した下端側構成部2Xを備えた構成としたものである。
図1は、非常口11の下部側の部分を後側から見た図である。尚、図1では、覆部保護手段60を明示するために、後側扉14の下端側を除去して図示している。また、図2,図4,図5の断面図において、断面ハッチングは省略した。
尚、図1乃至図5において、図6乃至図9で説明した構成部分と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0010】
即ち、実施形態に係る開閉装置1Xは、図6,図7に示した開閉体本体2Aと下端側構成部2Bとを有した開閉体2と、開閉手段3と、ケース4と、ガイドレール5とを備えるとともに、図1,図2に示すように、下端側構成部2Bに覆部保護手段60を設けて構成された下端側構成部2Cを備えた構成としたものである。
換言すれば、実施形態に係る開閉装置1Xは、開閉体本体2Aと開閉体本体2Aの下端側に設けられた下端側構成部2Cとを備えて構成された開閉体2Xと、上述した開閉手段3と、ケース4と、ガイドレール5とを備えて構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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